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5月東京公演御礼「とても実り多い」
今回上演の演目は
昼が
「菅原」
夜に
「加賀見山」。

小道具部屋を訪れる度
どうも部屋の密度が
高い様な。

小道具方主任、
天野耕一郎さんに尋ねると
「確かに多いっすねぇ。
今回は
忠臣蔵の通し並み。
いつもの三割、いや
五割増しっすかね」
とのお答え。
確かに確かに。

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棚にはみっしり小道具が

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どれがどこに登場したか、分かるかな?

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馬が二頭に

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駕篭が三丁

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こちら加賀見山関係

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こちらは長局

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佐太村はこの棚に

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なんと無造作な!


数も多いがいつも以上に
芝居のカギを握る
重要な小道具が多く、
さぞかし神経をすり減らす
毎日だった事でしょう。

公演の成功は
スタッフの手柄。
お疲れ様でした!

この月
私が勤めたのは
「又助住家」のお大。
加賀見山では脇筋ながらも
身売り、愛想尽かし、
我が子への愁嘆と
為所の多い役。

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こちらがお大さん

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こういう身頃を切り替えた衣裳を
肩入(かたいれ)と申します

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慈愛に満ちた表情です


いつもの事とは言いながら、
ひと月立役を持っただけで
すっかり構えも覚束なく、
へろへろで
初日の幕が
開きましたが
「少しずつ、少しずつ」
と言い聞かせ、
あきらめずに取り組む事で
日々其々にそれなりの
手応えを感じる事が出来ました。

またこの場の主役又助は
玉志君、
幸助君の打って替え。

芯を勤める立役遣いの
役に向ける思い、
解釈の違いによって、
受ける私たちの芝居も
様々変わっていく事を
強く肌身に感じられ、
自分なりに
とても実り多い
舞台となりました。

豊松清十郎

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[2017/06/05 12:12] | おしらせ | トラックバック(0) | page top
5月東京公演御礼「後一席で涙を」
大阪、そして
東京と
ふた月続いた襲名公演。

千秋楽は見事な
五月晴れ。
思い返せば
四月の大阪も
初日は残念な雨空ながら、
楽日はすっきりと
日本晴れ。

これこそ正しく格言の
「雨降って地固まる」
「終わり良ければ全て良し」
(ん?始め、だったかな?)
を地で行く姿。

六代目豊竹呂太夫の
これからに華を添える
天の配剤と申せましょう。

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おめでとうございますぅ

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これぞまことの五月晴れ

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ツツジに代わってサツキが見事

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幟も今日が見納めか

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次回は新春、織太夫襲名をお楽しみに


カメラ片手に表に回ると
連日お馴染みとなった
満員御礼の札が見当たらず。

「まだ出ませんか」
と声を掛ければ
案内係のお姉さま方が
ニッコリ笑顔で
指を一本。

「ん?」
「あと一席が」
とまた笑顔。

こちらは定めしお気楽に
「まあこれ位ならいいでしょう」と、
ノリ勢いで飾る物だとばかり
思っていたあの札が
そんなに厳格な物だったとは!

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価値ある一枚です

それほど貴重な
満員御礼。
もうこれからはこの札に
足を向けては寝られません
(モチロン向けてませんけど)。

後一席で涙を呑んだ
満員御礼ではありましたが、
こちらは変わらぬ
吉例の
大入り袋の御開帳。

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勿論こちらもプライスレス

襲名披露昼の部は勿論、
何かと出にくい夜の部にも
変わらずお越し戴いた
皆さま方のお蔭。
有難うございました。

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オオっと、忘れちゃならないお弁当

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こちらは初日
来年も楽しみだぁ!


豊松清十郎

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[2017/06/05 10:28] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
5月公演「力入ってます!!」
次回
9月の東京公演は
昼夜に半通しを。

昼の部には
深雪、阿曾次郎の
悲しい恋のすれ違いを描いた
「生写朝顔話」。
二人が初めて
直接に言葉を交わす
「宇治川蛍狩り」から
本当に出会えるまで
恋を叶えるまであと僅か、
という「大井川」迄を
ご覧戴きます。

本当は
これらの場以外にも、
様々な事件に巻き込まれ
あと一歩で出会えない
という場がたっぷりと
ございますが、
それはまたいつか
一日通して上演の節の
お楽しみという事で。

あ、それからこの
「大井川」の後
朝顔はようやく
恋人に出会い、
再び深雪の姿に戻って
駒澤となった阿曽次郎と
幸せに暮らす、という
ハッピーエンドが
待っておりますので、
御見物の皆様
どうぞご安心を。

この半通し、
ほぼ同じ形で
二年前の大阪
夏休み公演に
掛けられておりました。

「浜松小屋」は
東京では
20年ぶりの上演。

「見たいけど大阪までは」と
涙を呑まれたお客様、
お待たせ致しました。

朝顔は恋人阿曾次郎との出会い、
そして儚い別れを描く
深雪時代を一輔君が。

恋焦がれて
目を泣きつぶし、
盲目となった哀れな朝顔が
巡り合った乳母浅香と
再び死に別れにとなる
「浜松小屋」を
簑助師匠が。

そしてその後の
「宿屋、大井川」を私がと
それぞれ三人で勤めます。
「宿屋」では朝顔の哀れさ、
そして「大井川」では
恋焦れて命も顧みぬ
その一途の思いを
感じ取って戴ける様
精一杯勤めます。

夜の部
「玉藻前」では
那須殺生石でお馴染みの
金毛九尾の狐が
都を舞台に大あばれ。

けれん、からくりふんだんに、と
それだけのお芝居に
思われがちですが、
どっこい三段目
「道春館」は
繰り返し上演され
じっくり聞かせる名舞台。

生す仲、生さぬ仲の狭間で
翻弄される二人の姫と
苦衷の母萩の方。

上使に立った金藤次の
意外な過去とは?
御期待下さい。

勿論
初花姫に乗り移り
悪逆の限りを尽くす
妖孤玉藻前の暗躍は
御期待通り。

各所に
勘十郎さんならではの
仕掛け、工夫を散りばめて、
最後の「化粧殺生石」では
座頭、夜鷹に、いなせな男
奴、雷、女郎までつごう七役、
遣い分けてのまぜこぜ踊り。

お客様に
「飽きる」という間を
与えません。

奇しくもこちらも二年前、
大阪錦秋公演で上演した物。
東京のお客様、
お待たせ致しました!
伝説の(?)「玉藻前」
どうぞお見逃しなく!
(力入ってます!!)

豊松清十郎

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[2017/05/27 18:18] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
5月公演「でかした制作!」
さて今月は早々と公演半ばに、
次回の配役が発表となりました。
でかした制作!
それでは9月公演の
配役をご覧ください。


□東京9月公演
9月2日(土)~9月18日(月・祝)

【第一部】11時開演(15時25分終演予定)

「生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)」
宇治川蛍狩の段
中・竹本小住太夫、野澤錦吾
奥・竹本三輪太夫、鶴澤清友

明石船別れの段
竹本津駒太夫、鶴澤寛治
琴・鶴澤燕二郎

浜松小屋の段
豊竹呂勢大夫、鶴澤清治

嶋田宿笑い薬の段
口・豊竹芳穂太夫、鶴澤清丈
奥・豊竹咲太夫、鶴澤燕三

宿屋の段
豊竹呂太夫、竹澤團七
琴・鶴澤清公

大井川の段
豊竹靖太夫、野澤錦糸

[人形役割]
宮城阿曾次郎後に駒澤次郎左衛門・吉田玉男
僧月心・吉田簑一郎
秋月娘深雪後に朝顔(蛍狩より船別れまで)・吉田一輔
乳母浅香・吉田和生
浪人虻坂半蔵・吉田簑之
浪人岩淵平内・吉田玉延(前半)吉田玉峻(後半)
奴鹿内・吉田簑太郎
宇治川の船頭・吉田玉征(前半)桐竹勘昇(後半)
明石の船頭・桐竹勘介
輪抜吉兵衛・吉田玉佳
朝顔(浜松小屋)・吉田簑助
下女お鍋・桐竹紋臣
下女小よし・吉田玉彦
手代松兵衛・吉田玉翔
戎屋徳右衛門・桐竹勘壽
萩の祐仙・桐竹勘十郎
岩代多喜太・吉田玉志
朝顔(宿屋・大井川)・豊松清十郎
奴関助・吉田文司


【第二部】16時開演(20時45分終演予定)

「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」

清水寺の段
薄雲皇子・竹本津國太夫、竹澤團吾
犬淵源蔵・竹本南都太夫
采女之助・竹本文字栄太夫
桂姫・豊竹咲寿太夫
腰元・豊竹亘太夫
腰元・竹本碩太夫

道春館の段
中・豊竹希太夫、鶴澤寛太郎
奥・竹本千歳太夫、豊澤富助

神泉苑の段
口・豊竹咲寿太夫、豊澤龍爾改め鶴澤友之助
奥・豊竹咲甫太夫、鶴澤清介

廊下の段
豊竹始大夫、鶴澤清志郎

訴訟の段
豊竹睦大夫、野澤喜一朗

祈りの段
竹本文字久大夫、竹澤宗助

化粧殺生石の段
豊竹咲甫大夫、鶴澤藤蔵
豊竹睦大夫、鶴澤清馗
豊竹始大夫、鶴澤寛太郎
竹本小住大夫、鶴澤清公
豊竹亘大夫、鶴澤燕二郎(前半)鶴澤清允(後半)

[人形役割]
薄雲皇子・吉田玉也
犬淵源蔵・桐竹勘市
息女桂姫・吉田簑二郎
安倍采女之助・吉田幸助
息女初花姫後に玉藻前・吉田文昇
後室萩の方・吉田和生
鷲塚金藤次・吉田玉男
中納言重之卿・桐竹亀次
仕丁甚太平・吉田玉路
仕丁平作・吉田和馬
玉藻前実は妖孤・桐竹勘十郎
菖蒲前・吉田玉翔(前半)桐竹紋吉(後半)
葛城前・吉田玉誉(前半)吉田簑太郎(後半)
千歳前・桐竹勘次郎
美福門院・吉田清五郎
傾城亀菊・吉田勘彌
禿文字野・吉田簑悠
内侍の局・桐竹紋秀
持兼の宰相・吉田文哉
お末・吉田簑紫郎
右大弁・吉田玉勢
安倍泰成・吉田玉輝
座頭、在所娘、雷、いなせな男、夜鷹、奴、女郎・桐竹勘十郎(化粧殺生石)

※ダブルキャスト
前半:9月2日(土)~9月10日(日)
後半:9月11日(月)~9月18日(月・祝)

※この公演の入替はございません

豊松清十郎

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[2017/05/27 13:10] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
5月公演「加賀見山はいいわね!」
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前回玉男さんの時は前庭に

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それが今月は劇場横の通路に

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こちら新調されたサオ立て

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グッとご覧戴き易くなりました!

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ロビーの正面にはまねき飾り

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左手にはお祝いの花々

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おや?こんな方からも

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忘れちゃならないお弁当

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美味しゅうございました

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楽日が今からお楽しみ!


華やかな昼の部は
勿論結構ですが、
夜の部をご覧になった
お客様方から、
「久し振りに見たけれどやっぱり
加賀見山はいいわね!」
というお声を頂戴しています。

尾上の静、
お初の動、
岩藤の悪。
全てが極上に絡み合い、
奥庭でのカタルシス、
すっきり笑顔で
お帰り戴ける事疑いなし。

公演も残り
わずかと
なりましたが、
皆様のお越し
お待ち致しております。

豊松清十郎

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[2017/05/27 10:10] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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