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5月東京公演御礼「大名跡野澤喜左衛門の前名」
そもそも
勝平という名は
大名跡野澤喜左衛門の前名。
先代、先々代も後に
喜左衛門となりました。

二代目喜左衛門は
戦後文楽が二派に分かれた時
三ツ和会の重鎮として
その頃の
つばめ大夫
後の
越路太夫を薫陶、
合三味線として
数々の名演を残し、
人間国宝にも
認定されました。

三代目喜左衛門は
勝平を名乗って
二代目の弟子
野澤勝太郎師に入門。
昭和62年三代目を襲名。

作曲の手腕にも優れ
数々の古曲を復曲、
あの
「夫婦善哉」も
三代の手に成る物です。

いよいよこれから
という
68歳の若さで
誰からも惜しまれながら
この世を去られました。

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なかなか決まってるよ

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勝平です
どうぞよろしく


二代目は私の入門間もなく
亡くなられ、正に雲の上の
大師匠でしたが、
三代目は勝平時代から
可愛がって戴きました。

何か用事のある時は
「清之助君、ジュンちゃーん」
と辺りに響く大きな声。

舞台ではとっても怖い顔で
三味線を弾かれるのに、
舞台を降りると満面の笑顔。

一流のものを好み
ダンディで
とってもお洒落。

「襲名の時は家一軒分
掛かったわ」と
豪快に仰っていました。

決して人の悪口を言う事なく、
ほめる時にも
大きな声で。

あの師匠から
「君、がんばってるなぁ」
と言われると
自分が偉くなった様な。
本当に嬉しかった物です。

勝平という名は
喜左衛門に成るものが
継ぐべき名跡。

新勝平も敢えて
「襲名披露の口上は
喜左衛門になる時の為に
残しておきます」
と公言しています。

その意気やよし!

この襲名を機に
師匠の姿に倣って
楽屋入りはスーツで、
と決めたそうです。
まずは形から入る、
それもよし!
師匠譲りのナイスガイ。

人柄の良さは折り紙つき
(でもそれだけじゃ
喜左衛門は)。
まだまだ五十
いよいよこれから。

四代目を目指して
いっそう奮闘努力の
三世野澤勝平に、
先の二人にも優る
御引立て御後援の程を
偏に乞い願い
上げ奉りまする。

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楽屋では変わらぬ表情

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ガンバレ勝平!


ここで一つの困りごと。
これまで呼んでた
「喜一ちゃん」。
勝平になったらどうした物か。
「勝平」と聞くと
どうしても
三代目が浮かんできて
「勝平兄さん」とは言えても、
「勝平クン」とは呼びにくい。

「かつへいさん」では
よそよそしいし。
「かっぺいちゃん」では
カップ?。
うーんうーん、どうした物か。

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豊松清十郎

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[2018/06/14 21:28] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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