後半戦に突入です「格段だけに各段に」
お芝居が進む
という演出です。
この待ち合わせが
格段に多いのが
御覧戴いた忠臣蔵。

今ちょっと頭の中で
繰ってみても
二段目松切の本蔵、
三段目進物の伴内、
同刃傷の師直、
四段目切腹の判官、右馬丞、
同城明渡しの由良之助、
五段目出合いの弥五郎、
同二つ玉の勘平、
六段目身売りの一文字屋、
七段目一力の、いや
一力は出る人出る人
待ち合わせばかり。

格段だけに各段に。
(オヤジです)
待ち合わせの宝庫忠臣蔵。

「待ち合わせの満漢全席やーっ」
という所ですが、
大変なのは
床、特に
太夫の皆さん。

義太夫が中断し
再び始まるその時の
きっかけとなる人形の
動作のタイミングを
外してはいけません。
きっと語ってい時より
緊張しているのでは?

再開の始まりは
太夫の科白から
というのが大半の中
この四段目は珍しく
三味線で始まります。

「諸士は返す詞もなく
一間もひっそと
しづまりける」
の文句の後
塩谷家家臣の
諸士人形が
切腹の支度を整える中
通さん場に相応しい
張りつめた緊張の場に
聞こえてくるのは
俗にから二(空二でしょうか)
と呼ばれる
二の糸の開放弦を
同じ間で弾く三味線の
重々しい響きのみ。

やがて支度が整い
死装束の判官が
樒(しきみ)を四隅に置き
青畳に白布を敷いた
切腹の場に静々と歩み
由良之助の到着を
待ちかねる思い入れで
座につくのをきっかけに
ツンツンと三味線が鳴ると
「力弥御意をうけたまわり」
の文句で上手の襖が開き
九寸五分を三宝に載せた
力弥が姿を現して
再び芝居が
進んでいきます・・・。

豊松清十郎

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[2017/01/19 18:45] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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