気になるのは、やはり鰯売の評判。(千秋楽御礼其の一)
九月公演も、千秋楽を迎えました。
お陰さまで、今回も大入り。
特に今月は、チケットが売れただけでなく、
舞台から、空席の見えない日が、
多かったように感じました。
連日記録破りの暑さの中を、
劇場に足を運んでいただいた皆様、
ありがとうございました。
心から御礼申し上げます。

大入り袋です
↑恒例、吉例の大入り袋です。

今月、お客様から
「昼の部には、悪人は出てきませんね」
と言われて、気が付きました。
なるほど、「良弁杉」も「鰯売」も、ハッピーエンド。
殺される人も、悪巧みも無く、
文楽には、珍しい組み合わせだったかも知れません。
光丸をさらう大鷲が、唯一の悪者(?)でしょうか。

そんな中、気になるのは、
やはり鰯売の評判。
歌舞伎では大人気の演目ですが、
文楽では、初めての上演。
どんな風に皆さんの目に映るか、
楽しんでいただけるのか、
毎日、客席の反応が気に掛かりました。

幸い、新作という違和感は無く、
自然にお芝居に、入って戴けた様子。
あちこちで、笑い声が上がり、
笑顔でお帰りになる、お客様の姿に、
まずは、ホッといたしました。

これは奇を衒わず、
古典物の様に、
と苦心した、
咲さん、燕三さんの作曲、
語りの力が大きかったと思います。

蛍火としては、
猿源氏が一目で惚れる色気、
辺りを払う、当代一の傾城の貫禄、
丹鶴城の姫の気高さ、
などがもっと出せれば、
更に楽しく、すっきりと笑って戴けたのに、
と反省ばかりです。
もしまた再演、という嬉しい事があれば、
と願っております。

豊松清十郎

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[2010/09/20 18:12] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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