百匁蝋燭も、吹き消したい誘惑に、駆られました。(内子座・その1)
内子座公演から帰って参りました。
八月半ばの、まさに盛夏の舞台。
暑さは覚悟の上ですが、
それにしても、格別の暑さ。
その中を、今年も変わらず、
たくさんのお客様に、
お越しいただきました。

内子座でござーい
↑内子座でござーい

この公演は、地元四国の方ばかりでなく、
日本全国から、「内子座は是非」と、
お出で下さる方の多いのが、特色。
何と言っても、昨今のホールでは味わえない、
芝居小屋の魅力でしょう。
北海道のお客様もいらしたとか。
有難うございました。

今年の演目は、
「中将姫雪責」と「帯屋」。
中将姫の舞台では、陽炎燃え立つ真夏に、
手足も凍える、厳冬の雪景色。
少しでも涼しさを、感じて戴けましたでしょうか。
心なしか客席では、お客様の扇子を使う手が、
止まっていたように見えましたが。

心頭滅却すれば、という言葉の様に、
真剣勝負の舞台上、
「暑さ寒さなど感じません」と言いたいところですが、
ライトが煌々と照り付ける中、
やはり暑いものは暑い!

このライトが容赦ないのです
↑このライトが容赦ないのです

特に左、足の手伝いは、
黒衣、黒足袋、黒タイツ、
黒ずくめで、熱の逃げ場がありません。
私も今回、桐ノ谷の左を勤めましたが、
舞台左右に灯されている、
内子名産の百匁蝋燭も、
吹き消したい誘惑に、駆られました。

とは言いながら、
入門した頃、巡業で回った、
地方の劇場は、
冷房の効かぬ所も、当たり前でした。
じっと座っているだけの足を遣うと、
足元には、汗で水たまりが、なんて事も。
ここ、内子座に来ると、すっかり忘れていた、
そんな懐かしい事も、思い出されます。
これも芝居小屋の、魔力でしょうか。

豊松清十郎

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[2010/08/23 15:41] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
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