文楽錦秋公演・3「理屈抜きにお楽しみ下さい」
続く
「桜鍔恨鮫鞘」は
互いの思いが
伝わらぬ為の、
行き違いの悲劇。

激情に駆られて
妻を切り殺す
八郎兵衛。

無筆のお妻が
口移しに伝えた
書き置きの言葉を、
たどたどしく
物語る
娘お半の姿が
涙を誘います。

もう一本の
「団子売」は
お臼に紋壽、
杵造に玉男という
驚きの豪華な配役。
踊り物の楽しさを
十分にご堪能下さい。

夜の部には
「玉藻前曦袂」を
半通しで。

前半
「道春館」までは
本格的な時代物。

鳥羽帝に叛逆する
薄雲皇子。
その皇子が突き付けた
難題に翻弄される
桂姫と初花姫。

美しい二人の姫が
互いに互いを
思いやり、
命を掛けた緊迫の
双六勝負。

義理の娘を
なんとしても
助けたいという
母萩の方の願いが
通じたかと思われた
その刹那、
物語は意外な方向に。

玉藻前三段目、
通称玉三とも呼ばれる
名場面です。

後半
「神泉苑」からは
金毛九尾の狐が登場。

このお芝居本来は
こちらの狐が
主人公。

唐、天竺、日本
三国の
名にしおう美女に
なりすまして、
国を揺るがすこの妖孤。

通常文楽で用いる
白狐と装いを変え、
その名の通り
金色も怪しく
ふさふさと
九本の尾を持つ
特別バージョン。

かしらにも仕掛け満載の
特殊がしらが
続々登場。

この狐の暗躍ぶりを
理屈抜きに
お楽しみ下さい。

最後に御覧戴く
「化粧殺生石」は
九尾の狐が
七役に替わる
まぜこぜ踊り。

仕掛け物お得意の
淡路島の人形座では、
「七化け」として
今でも人気の
演目だとの事。

何と文楽では
昭和49年以来
41年振り。

先代玉男師匠が
楽しそうに踊って
おられたのを、
子供心に覚えて
おりますが。
こちらもどうぞ
理屈抜きに。

名作、
稀作取り揃えた
錦秋公演。
どうぞ御見逃しの
ない様に。
皆様のお越しを
お待ち致しております。

豊松清十郎

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[2015/08/14 08:50] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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