梅雨の文楽・2「焼きついて、は」
ストーリーも
分かりやすく、
文楽は初めて
という方にも
打って付け。
さぞかし
鑑賞教室の
常連か、と思いきや
文楽劇場では
平成14年以来。
意外でした。

考えてみるに
お芝居の題材が
男女の色恋沙汰。
学生にはちょっと、と
先生方も二の足を
踏まれたのかも
知れません。

しかしまあそんな事
言っておりますと、
文楽でお見せできる物は
ほとんど無くなって
しまいますが。

今回私は初役で
徳兵衛を遣わせて
戴きました。

徳兵衛といえば
先代玉男師匠が
二百数十年ぶりの再演時から
工夫に工夫を重ねて
何と1100回以上も
勤められたという
特別なお役。

簑助師匠の
お初との
名演は、
我々の目にも
焼きついております。

焼きついて、は
おりますが、
いざ自分が
遣うとなると、
さてどこから
手を付けたら
良いのやら。

お初の手を取り
撫でさする
その手の優しさ。

生玉での
去り際の笠傾けた
その哀愁。

お初の足首を
喉笛に当てる時に
漂う濃密な色気。

見つめ合う二人が
醸し出す
情愛の深さ。

それでいて
あくまでも
二枚目らしい
爽やかさを
失ってはいけない。

豊松清十郎

にほんブログ村 演劇ブログ 古典芸能へ 豊松清十郎にご声援を!

テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2015/06/19 14:35] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
トラックバック
トラックバック URL
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/tb.php/785-dff74033
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |