文楽9月公演ご案内「二枚目に碌な男は」
そして夜の部には
「妹背山婦女庭訓」を
半通しで御覧戴きます。

時は上代飛鳥の都。
大化の改新に纏わる
天智天皇方と蘇我氏との
政争を描いた雄大な
スケールのこの作品。

今回はその争いの中で
人知れず
儚く死んでいった
町娘お三輪に関わる
四段目を上演致します。

先ずは
「井戸替」の段から。
東京では
平成13年以来
久々の上演です。

この井戸替えとは
長屋連中が総出で
井戸の底を浚う事。

長屋王はいても
飛鳥時代にこんな
長屋があったとは
とても思えませんが、
そこがそれ
文楽の
いいところ。

今の様に
鹿爪らしい
時代考証など
どこ吹く風、
江戸時代の風俗
丸出しで長屋連中が
飲むは踊るは。
その大らかさを
お楽しみ下さい。

続く
「杉酒屋」では
寺子屋(こんな物もございません)
から戻ったお三輪が、
恋い慕う求馬に
恥じらいながらも
積極的に迫る
その所に恋敵
橘姫が登場。

いよいよ
物語が
動き出します。

それにしても
求馬さん。
とってもいい
男ぶりですが、
二人の乙女の
純真な恋心を、
自分の目的の為に
利用するとは。
全く文楽の二枚目に
碌な男は
おりません。

続く
「道行」は女二人に
男がひとり。
三人で、というのが
他にはない所。

三輪山の鳥居の前で
二人の娘が
恋のさや当て。

曲は良し、振りは良し。
文楽屈指の道行を
ご堪能下さい。

豊松清十郎

にほんブログ村 演劇ブログ 古典芸能へ 豊松清十郎にご声援を!

テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2015/05/27 15:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
トラックバック
トラックバック URL
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/tb.php/775-04d0708d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |