清十郎旅日記「春巡業17・今浦島の思いの巻」
今月三たびの
東京入り。
そして迎えた
千秋楽は
越谷市民ホール。

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千秋楽となりました

この会館は
久し振りの私。
なーんにも
無かった駅前の
変わり様には
驚くばかり。
5分の道に
15分。
あちらこちらを
ウロウロと
辿り着いた
その時は
今浦島の思いでした。

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やっとたどり着きました

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このポールが揺れたのでしょうか

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この日の風を撮りたかったのですが

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分かりにくくてすみません


折しもこの日
関東地方は
春一番。

「いよいよ春!」
を実感させてくれる
南風の中、
楽屋入りする
面々は
皆どことなく
神妙な面持ち。

忘れもしない
三年前
3月11日の
あの日を
文楽座一行は
このホールで
迎えたのです。

14時46分、
大きな揺れを感じたその時、
舞台では今まさに
仮名手本忠臣蔵
「勘平腹切り」の段の
山場に差し掛からん
とする所。

「いやぁー、あの日は
怖かった」
「吊りモンの照明や
大きな反響板が
ガンガン当たって」

「僕はその時
楽屋におって
表に飛び出したら
電信柱が振り子
みたいに
揺れとんねん」と
玉女さん

「咲寿は
自転車買うて
4時間掛けて
師匠のホテルまで
帰ったらしいで」
「いや、ボクは
歩いて帰ったので
9時間掛かりました」と
咲甫クン。

「いつ逃げよう、
いつ逃げようと思ったけど
お客様より先に
逃げるわけにも
いかんし」
「いやいや、
私は最後まで
逃げるつもりは
ありませんでしたよ」
と澄ました顔で
玉也さん。

皆口々にワイワイと、
言ってはおりますが
それぞれに
心に記する物が
ある様子。

公演には参加せず
自宅に残った私も、
あの時の思いと
秋から続いた
この巡業を
どうやら無事に
勤め上げた
感謝と喜びを胸に
越谷を後にしました。

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楽日の夜はマティーニで

豊松清十郎

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[2014/04/09 11:50] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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