清十郎旅日記「春巡業3・自分の事はの巻」
春めいた
とは言え
三寒四温、
まだ肌寒い日も
ある中
おいで下さった
各地の皆様、
本当にありがとう
御座いました。

今回戴いた鷺娘、
10分の短い
出番の中で
「かぶせ」と
「ぶっかえり」
都合二回も
引き抜きを致します。

お客様にも
喜んで戴けて
とっても効果的な
この引き抜きですが、
準備の為に
縫う作業(ダメと申します)、
これに毎日1時間。

勿論
手の早い人なら
きっと
半分の時間で
ちゃっちゃと済ませて
仕舞うのでしょうが、
不器用な上に
そそっかしい私が
焦ってやれば、
毎日の舞台が
大混乱必至。

今は丁度
お昼どき、
にこやかに
出かけて行く
みんなの姿を
指を咥えて
見送りながら、
チクチク、チクチクと
針を動かします。

手間がかかる
とは言いながら
舞踊物ではこの引き抜き、
これも一つの
ハイライト。

苦労した甲斐は
十分にある、
という物ですが、
辛いのが
登場するや否や
直ぐに引き抜く
役どころ。

戻り橋の悪鬼など
登場してから
一分持たず。
お客様には
分かって戴けたのだろうか
と、ダメをしながら
ため息が漏れます。

歌舞伎や舞踊の
世界なら
この準備は
衣裳方のお仕事。
羨ましい気も致しますが、
やっぱり何でも
自分の事は
自分でやらねば
ねぇ。

豊松清十郎

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テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2014/03/30 15:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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