初春公演御礼・続きの四段目(せっせとその段差を)
この二人禿
「景事(「けいじ」、また「けいごと」とも)」
と呼ばれる
舞踊物の通例として
船底を埋めた
平舞台で
演じられます。

普段文楽の舞台は
2尺8寸高(約85センチ)の
前手摺りが
観劇の邪魔にならぬ様
舞台を1尺2寸(約36センチ)
掘り下げて
作ってあり、
これを船底(ふなぞこ)と
呼んでいます。

主遣いは
下駄を履く事で
その高さに対応、
足遣いも楽に遣える、
という訳ですが、
舞台奥の二重の部分と
段差が出来ます。
前後にも大きく動く
舞踊物の場合
このギャップが
大きな問題。

また、より素早く
滑らかな動きを
求められる為
この下駄が
足かせにも。

という訳で
昔からの道行
などを除き、
今回の「二人禿」
「面売り」などの
景事物には
平舞台を
使うのです。

開場以来
半世紀近くの
東京、小劇場では
幕間に
道具さんが
せっせとその段差を
埋めますが、

その様子はこちらに
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-48.html

こちら文楽劇場は
30年を迎えるとはいえ
そこは本拠地、
船底部分は
上手から下手まで
ぶっ通しの
大迫りになっており、
ボタン一つで
たった2秒、
あっという間に
平舞台に。

それでは、その模様を。

2558-140129.jpg
転換前

2559-140129.jpg
この段差が邪魔なのです

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おおっと
上がってきたか

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カメラも追いつかぬこのスピード

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残った迫りも収まって

2563-140129.jpg
2秒フラット
平舞台の完成です


まったく世の中
便利になりました。
東京に比べると
こっちの道具さん、
何とはなしに
ほんわかニッコリ
している様に感じるのは、
この仕掛けの
お蔭かも、です。

二重、船底についてはこちらも御覧ください。
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-273.html
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-274.html
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-275.html
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-276.html

豊松清十郎

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[2014/02/01 13:15] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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