新春公演始まっております・3「もっと構えを高く!」
今月の舞台、
私のお役は
新口村の忠兵衛。

これまで何回か
遣って参りましたが、
簑助師匠のお相手を
勤めさせて戴くのは
平成20年の
正月以来
5年振り。

嬉しく張り切って
勤めるその中で、
師匠から戴く
教えの数々。
いえ、舞台を降りれば
師匠は何も
仰いません。

日々勤める
舞台の上で
口には出さず
遣いの中で
教えて下さるのです。

落人の悲しみに
伏し嘆く
梅川の背中越しに
見つめ合う姿。
格子越しの
親孫右衛門の姿に
手を合わせ嘆く二人が、
思わず抱き合う
その息と形。

「もっと構えを高く!」
「目線が違う!」
「間が早い!」
「息が抜ける!」
言葉ではない
その教えが、
今この時
真剣勝負の
舞台の上だけに
より一層心に
響いてきます。

それでもただ
無我夢中で舞台に立った
前回に比べれば、
少しは進歩したのかな
と感じます。

思い返せば
三年前
師匠のおのぶで
宮城野を遣った時も
そうでした。

この大切な機会を
無駄にせず
師匠の遣う梅川に
僅かずつでも
添える様、
千秋楽の
その日まで
精一杯
励みます。

豊松清十郎

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[2014/01/12 11:11] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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