スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告 | page top
胴串を握る手に、力が伝わるようになったのが、収穫でした。
五月公演も無事、千秋楽を迎えさせて戴きました。
二月に引き続き、又、大入り袋が配られる、大盛況。
皆様、ありがとうございました。

五月公演・大入り袋
↑今月も出ました。大入り袋です。

振り返ると、今回の舞台は、
客席のお客様の反応が、とても良かったと思います。
「金閣寺」の大仕掛けに、どよめきの声、
「野崎村」のお光の母の嘆きに、すすり泣きの声、
しかし、それにも増して今月は、東京には珍しく(?!)、
お客様の笑い声を、耳にする機会が多くて、
嬉しく感じました。

文楽公演ですと、特に東京のお客様は、
控えめな反応になるのが常。
他のお芝居なら、自分のスタイルで、
泣いて笑って、入場料分、
思いっ切り楽しまれるでしょうに。

文楽になると、控えてしまうのは、
伝統芸能や世界遺産という文句に、
引きずられてしまうのでしょうか。
特に、悲劇が中心の文楽では、
大笑いするのが、難しそう。
「プッ」と噴きだす前に、まず周りを見回してから、
というような、微妙な間を感じます。

それが今回は、思わず引き込まれて、
という自然な笑い声が、どのお芝居に限らず、
生まれていました。
お客様の、素直な反応を、引き出せたという事は、
語り、演奏、遣いが良かったという事か、
と、演者も安心して、更に力が出せます。
何より、舞台と客席の一体感。
演者も観客も、どんどん盛り上がる、あの快感。
どうぞこれからも、肩書に惑わされず、
鑑賞や勉強という、縛りは捨てて、
心ゆくまで、泣き、笑って戴けたら、と願っています。

私自身としては、四月から引き続いての立役。
僅かながら、また少し、胴串を握る手に、
力が伝わるようになったのが、収穫でした。
若男の柔らかさを出すのにも、
しっかり胴串が、握れてこそ、と実感しました。

お染、久松と呼ばれますが、
けして久松は主役ではありません。
周りの人物の、芝居を受ける役回り。

今回、長時間出続ける、という経験と共に、
受けの芝居を、勉強させて戴きました。
相手を活かして、自分も活きる。
先日も書きましたが、こういう役どころ、
私には向いているようです。

二枚目は、まず出てきただけで、
「素敵!」と感じさせる、スタイルも大切。
次回があれば、形を磨いて、
お客様に、理屈を超えて、愛して戴ける、
久松を目指したいと思います。

連獅子は力不足。
三人の絡みも、
もっと出来た筈ですし、
真ん中でドーンとしている、
雄獅子の存在感が弱いので、
他の二人に、迷惑をかけました。
「拍手したいのに、あーあ歯痒い!」
という感じが、客席からも伝わってきて、
不完全燃焼のお客様には、申し訳なく、
反省ばかりでした。
こちらも、次があるならば、
是非、雌獅子を遣ってみたい物だと、
思っています(って、全然反省になっていません)。

公演中、このブログにも、
たくさんのご声援を戴き、
大変励みになりました。
舞台の事でしたら、幸いネタは無尽蔵。
これからも、思いつくままに、お伝えして参ります。

最後に、おまけとして、
千秋楽ならではの風景を、
少しばかり。

つい今しがたまで、舞台で活躍していた人形が、
あっという間に、解体されていきます。
これを、人形をつぶす、と言います。
衣装部さんが、手際良く、
行李(文楽ではボテと呼びます)に詰めて、
今夜の内に、トラックで大阪へ。
明日は、文楽劇場に、里帰りです。

この後、私は相生座、
そして六月の、鑑賞教室と続きます。
皆様も、どうぞお元気で。

豊松清十郎

にほんブログ村 演劇ブログ 古典芸能へ 豊松清十郎にご声援を!

テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2010/05/25 09:35] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
トラックバック
トラックバック URL
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/tb.php/53-3d292ed9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。