もう中日です・4(この御方こそ)
さて開演前の
舞台裏。
熊谷桜を見上げて
寂しげにたたずむ
かの人は誰そ。

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ウン? この人は・・・

姿は奴に
身をやつしても
隠しきれない
その気品。
うーん、陣屋に
こんな人
出てましたっけ?

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隠しきれないこの気品?

お分かりに
ならないのもご尤も、
この御方こそ誰あろう、
義経の情にて
一命を取留めた
平家の御公達、
平敦盛公。

狭い鎧櫃に
押し込められ
息は詰まるは
腰は痛いは。
隙をうかがい
抜け出して
しばしの休息
骨休めの図
という訳です。

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この中にいるのはキツそうです

熊谷陣屋の半ば過ぎ、
形見に残った
青葉の笛を
嘆きに沈む
藤の方が取り上げ
吹き出すと、
障子の向こうには
懐かしい
我が子の姿。

思わず駆け寄り
障子を開けば
敦盛は見えず
空しき鎧の
影ばかり。

あの名場面に
シルエットで登場する
影の敦盛、
カゲアツ君(トヨエツか!)
その人です。

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これがカゲアツ君だ!

影だけなので
衣装は何でも
良さそうな物ですが、
どういう訳か
私が文楽に入った時から
伝統的に(?)
必ず奴のツメ人形。

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この肩ひもが
前にもご紹介した連雀(連尺)です。


以前は鎧櫃の上に
座っておりましたが、
今回は客席からの
高さ、見た目を考えて
鎧櫃はカット。

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さあ出番

自分の姿を
見せてはならじ、
と遣い手は
涙ぐましい恰好で
奮闘努力の毎日です。

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この姿勢です

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見事に影が浮かびました。
大成功!


豊松清十郎

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[2013/05/21 15:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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