もう中日です・2(大将の格がなくては)
初日から昼夜とも
満員御礼が続く
今月。

14日には皇后陛下
美智子さまが
「曽根崎心中」を
お忍びで御観劇
下さいました。

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次回は是非お二人で

嬉しいニュースが続き
座員の士気も弥増さる
今月の公演で、
私が戴いたのは
「熊谷陣屋」の義経。

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若大将・源義経

義経といえば
悲劇のヒーロー。
若く凛々しく
爽やかに。
日本人なら
誰もが思い描く
そのイメージを
先ず第一に
それに加えて
源氏の棟梁たる
威厳風格、品格も不可欠。

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どっから見ても

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いい男です

舞台に登場し
やおらどっかと
腰掛けると
段切れまで
殆ど動く事もなし。

しかしその姿に
大将の格がなくては、
肝心の熊谷、相模
弥陀六の芝居が
生きてきません。
言葉に表せない
そういう雰囲気
オーラを醸し出すのが
人形の構え。

基本に忠実に
腰を十分に落とし
腕や肩の力に頼る事無く
肘をゆがめず
真っ直ぐ起こして
自分の身体と
距離を保ち、
人形の重さを
自分の背骨で
しっかりと支えれば、
堂々と形良く
何時間でも
持ち堪えられる。

ここまで年月だけは
存分に重ねて、
頭の中では重々
承知している積りの
そういう事が、
舞台に出れば
こは如何に。
足は浮つき
肘は張り
手首は倒れて
かしらは傾斜。
人形はあくまでも低く
上体は前に屈んで
大将の貫録、品格など
何処へやら。

あっという間に
汗は滝のごとく、
鎧人形の重さを
支えなければと、
肩といわず肘といわず
全身の至る所に
要らない力を込めまくり、
50分の出番を終えると
目は霞み息はあがり
疲労困憊、満身創痍、
気息奄々、致死期時。
明日からの初日を前に、
目の前は真っ暗。

豊松清十郎

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[2013/05/19 11:43] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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