五月公演は久し振りの二役遣います。その3「久松は出演時間なら一等賞」
夜の部は「新版歌祭文」の久松です。
この久松、「野崎村」「油屋」「蔵場」と、
全段にたっぷり登場致します。
おそらく、五月公演の役の中で、
出演時間なら一等賞、ダントツかな。

私も、何回か遣った事はあるのですが、
これまでは、鑑賞教室の野崎村だけ。
それだと、高校生を飽きさせないよう、
短縮バージョンで、一時間足らずですが、
今回は野崎村だけでも、倍の二時間近く。
更に、油屋と蔵場で、90分ありますから、
重みが違います。

ある意味、「義経千本桜」の義経のように、
主役でありながら、
自分を主張しない役なので、
仕どころが無い、と言えば無いのですが、
しかし、またそれだけに、
お芝居全体の出来を左右する、大切な役回りだと思います。
久松が拙いと、芝居が締りません。
それだけの覚悟を持って、
務めさせて戴きます。

元来、目立たないけれど大事な役って、
大好きなのです。
自分の性格に、合っているのでしょうか。

役としては、前髪の若男。
ただの二枚目ではなく、十代の瑞々しさを、
出さないといけません。
どこか、中性的な部分もあるかも。
治兵衛や忠兵衛と違って、とっても誠実な人柄。
お染やお光を思う心にも、優しさが滲み出ています。
優しいだけに、一人悩むことも多い。
考えたら、他人の事で悩む二枚目なんて、
文楽では、珍しいかも知れませんね。

豊松清十郎

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[2010/05/08 11:11] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
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