四月公演御礼「違和感の無い物に」(GW大型連載・7)
こだわりその2は
着物の厚み。
肉も骨も無い
文楽人形の
衣装には
どれも通常
綿がたっぷり。
袖口や裾にも
肉厚のふきが。

ですから以前は
五枚も重なると
着物が小山の様に。

そのままではとても
包めないので、
介錯人が結ぶ時に
風呂敷の陰で
二、三枚抜いておりました。
それを今回
衣裳部と相談して
綿の量を大幅にカット。
そのまま包んでも
違和感の無い物に
変身しました。

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7枚揃っております

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全部重ねてもこのボリューム

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包むとこんな風に

昔は五左衛門が
風呂敷を解く所で
着物の数が
明らかに減っていて、
おかしな物でしたが
今回その課題も解決。
遣っていた玉輝君も
「やりやすいわぁ」
と大喜びでした。

1455-130502.jpg
座布団二枚半のこの薄さ!

今回のこの工夫、改良、
実を言うと我々の発案ではなく、
小道具さんと衣裳さんが
自分達だけで
進めてくれた事。

限られた予算や
忙しい中での
手間を考えると、
我々は思っても
お願いしにくい所でしたが、
こんなに立派に
仕上げてくれました。

もしかすると
お客様はおろか
場合によっては
人形遣いにさえも
気付かれないまま
終わってしまうかも知れない
このこだわり。

しかしお客様を第一に
自分の仕事に信念と
大いなる誇りを持って
静かにこだわり続ける
裏方の皆さん。

いやいやカッケェー(byあまちゃん)。
その姿にシビレます。
こんな仲間に支えられ
また刺激を受けて
毎日の舞台を
勤められる事、
幸せに感じます。

東京公演では
どんなこだわりを見せてくれるのか。
今から楽しみです。

それでは皆様
新緑の東京で
お目にかかりましょう。

豊松清十郎

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[2013/05/09 12:45] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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