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五月公演は久し振りの二役遣います。その1「雄獅子を遣うのは二度目になります」
いよいよ東京公演も間近に迫って参りました。
今月は久し振りの二役、しかも、どちらも立役。
今回は、四月のように出遅れない内に、
二つの役にまつわる思いなどを、
お伝えしたいと思います。

昼の部では、皆様良く御存じ、
「連獅子」の雄獅子を遣います。
この連獅子、文句も曲も、長唄とほとんど同じですが、
義太夫節でお聞き頂くと、ずいぶん印象が違って、
聞こえるのでは無いでしょうか。

登場するのも、
歌舞伎ならば親獅子、子獅子の二人の所を、
文楽では雌獅子が加わって、三人になるのです。
わが子を千尋の谷に突き落とす、厳しい父親だけでなく、
慈愛にあふれ、我が子の行く末が心配でならない、
母親が加わる事で、これまただいぶ感じが変わります。
息子が可愛くて可愛くて、何か危ない事が起きない内に、
先回りして、我が子を守ろうとする、母親を制して、
谷に蹴落としたのは良いものの、
内心ハラハラ、ドキドキの父親。

「文楽の連獅子は、ホームドラマやな」
と言ったお客様がいらっしゃいましたが、当に言い得て妙。
ご覧になったら、
「ふーん、なるほど」と、
肯かれる方も多いのではないかと、思います。

雄獅子を遣うのは、二度目になります。

この連獅子、昭和63年、久し振りに舞台に掛かってから、
雄獅子 文吾
雌獅子 一暢
子獅子 簑太郎
の三人が、ゴールデントリオで、三回連続同じ顔合わせでした。

私は、平成11年に、子獅子を遣いましたが、
まさか雄獅子が付くとは。
一暢兄さんの雌獅子では、必ず左を持たせて貰っていたので、
次は必ず雌獅子、
と疑ってもいませんでした。
そこで前回、平成18年夏に、雄獅子の役が付くと、
直ぐに振付のお稽古を、お願いしました。

豊松清十郎

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テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2010/05/05 12:03] | なまけず一所懸命 | トラックバック(1) | page top
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[2010/05/12 10:00] 八十八&一二三の文楽れんらくちょう
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