今も謎のままです。(正月公演の御礼・その3)
用意するのは撚った
太めの絹糸。
そして太くて長い針。

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玉付きの仕掛け糸(左の二本は袖口、右の「せん針」付きの糸は袖山に使います)

今回
玉也さんから
お借りしましたが、
これは一体何を
縫う為の針なのでしょう。

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真ん中の針が引き抜き用(因みに下が普通の木綿針、上が人形拵えに使う布団針です)

玉也さんもはるか昔に
玉昇師匠から
戴いた物。
今も謎のままです。
それは兎も角、
それでは写真と共に
縫い方始め!

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ぶっかえりの悪鬼の衣装

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下前の前身頃を返して

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せん針(糸に布団針を付けた物)でとめます

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片身が出来たら上前も同じくとめます

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次に後ろも同じく折り返し


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えり元から前身頃と後身頃を縫い合わせます

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あまり細かく縫うと糸が抜けません(加減がビミョー)

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ようやく片身が完成

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もう片身も慎重に

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この玉を引き抜きます

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左右の袖口も縫って

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かしらを挿してようやく完成(ここまで30分)

これで、縫い方終わり。
今回ですと
悪鬼の人形が
御堂の裏から登場し
名乗りを上げ
玉を引き抜くまで
僅か1分足らず。
その1分の為に
毎日30分、
心を込めて
縫っておりました。

幾ら時間が掛かろうとも
引き抜きで大切なのは
縫う事では無く、
引き抜く時。
カギを握るのが介錯人。

今回玉を抜く後見は
お馴染み
勘介君が勤めてくれました。

糸の引き加減に
神経を遣います。
力任せに引っ張れば
途中で切れる、
慎重すぎると
勢いがなくなる。
微妙な勘所を
上手く掴んで、
楽日まで事故無く
無事に終了。
勘介君、御苦労さま。

豊松清十郎

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[2013/02/02 11:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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