玉誉君だけが頼みの綱。(正月公演の御礼・その1)
平成25年の初春公演も
お陰さまで無事に
千秋楽を迎えました。

昨年後半から大阪でも
嬉しい大入り続き。
年改まった正月公演も、
3日の初日は勿論
その後も
補助席の出る日が続き、
これはひょっとして
三公演連続で
大入り袋が、
と胸ふくらませて
迎えた楽日。
しかし残念ながら
それは叶わず。
後で聞けば僅かの所で
届かなかったとか。

それでも昨年の正月より
確実にお客様は増え、
良い流れを今年も
繋ぐ事が出来ました。
お寒い中御来場下さった
たくさんの皆様、
有難うございました。

次回
四月公演には
満開の桜と共に
また大入り袋を
御披露出来ます様に
と願っております。
今年も変わらず文楽に
益々のご愛顧を
お願い申しあげます。

さて今月私は
「戻り橋」の若菜を
勤めさせて戴きました。

「すしや」で
文楽の醍醐味を
じっくり堪能して戴いた後、
理屈抜きですっきりと
お帰り戴く為の
謂わばデザート感覚の
一幕。

今回はお正月らしく
更に華やかにと、
煙に包まれて
迫上がりで登場し、
最後は雲に乗って
毛振りで飛び去り。
文司君の遣う渡辺綱が
上がる大屋根も、
悪鬼を追いながら
舞台上で大回転という
大仕掛けとなりました。

昨年の悟空では
連雀を着こみ
宙に浮かんだ私。
今回は四本の
ワイヤーで吊られた
山台に乗って空中へ。
足元に床もあり
飛び去る高さも低く、
これなら楽勝だ、
と臨んでみたら
これがびっくり大違い。

一気に高みに上った
孫悟空とは違い、
中途半端な高さだと
お客様や舞台など
目印になる物が目に入り、
自分の高さが実感できて
かえって怖さが三倍増し。

その上ちょっとでも動けば
ワイヤーが伸び縮み。
足元の山台が
思いも掛けぬ方向に
揺れる揺れる。

命綱も無い今回は
足で支える
玉誉君だけが頼みの綱。
稽古の時は
寿命が縮む思いでした。

それでも本番になり
客席から喚声、拍手を戴くと
不思議と怖さを忘れます。
揺れる台上で思いきりよく
毛振りまで出来たのも、
皆様の御声援のお陰。
有難うございました。

豊松清十郎

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[2013/01/29 21:29] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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