来た!見た!乗った!「文楽船の船上から・その4」
充電完了フルチャージ
ガソリン満タンで
迎えた午後6時。
待ちに待った船渡御の
始まりはじまりぃ。

天満橋の橋上には
鈴なりの
人、人、人。

天満橋には

この人波
天満橋にはこの人波

三十艘以上もの
船渡御列が
大川を上り下ります。
行き違う船同士は
大阪締めでご挨拶。
「文楽船で御座います。
手打ちよろしいでしょうか。」
向き合う船からは
「お願いいたします」
の声。
そこですかさず、

打ちまーしょ(ちょんちょん)
もひとつせ(ちょんちょん)
祝うて三度(ちょちょんがちょん)

手締めでご挨拶
手締めでご挨拶

合わせて打ち鳴らす
鉦太鼓の
賑やかな事。

両岸にもそこ、ここに
舞台が設えられ、
様々な趣向の催しが。

かがり船
こちらがかがり船

川風に吹かれビール片手に
すっかり寛いだお客様にも
否応なくごあいさつ。
三年前乗った時、
こんなに丁寧に
手打ちしてたかなぁ。
今年は気合いが違います。

暮れて参りました
暮れて参りました

とっぷりと日も暮れて
川面を照らす
かがり船の火が
輝きを増すに連れ
文楽船のテンションも。

篝火も煌々
篝火も煌々と

今回足を勤めるのは
研修二年目の齋藤渓(けい)クン。
もう一人の人形志望、
齊藤淳君はお留守番。
(ビミョーに「さい」の字が
違う事にお気付きでしょうか。
あーややこしや)

渓クン
渓クン頑張っております

本当は二人共連れて来て
あげたかったのですが、
戎橋を出航時、劇場では
「十人斬り」を上演中で
猫の手も借りたい忙しさ。
二人はとても、という事で
くじ引きで渓君に決定。

この二人は共に東京出身。
勿論天神祭は初体験。
残念ながら選に漏れた、
淳君の分も頑張ろう、
という殊勝な心掛けか、
はたまた船中で振る舞われた
お神酒の勢いか、この渓君
種まきのメリヤスが聞こえると
条件反射の様に足拍子。

人形が踊っていようが
いまいがお構いなし。
とうとう船が着くまで
休む事無く踏み詰めに
踏んでおりました。

翌日の研修では
かかとが腫れ上がり、
全く足が踏めぬ為
授業にならなかったとか。
講師の玉也さんに
お聞きしました。
ちょっと頑張り過ぎましたか。
でも三番叟の間拍子は
間違いなく、
深く彼の体の奥底に
刻み込まれた事でしょう。

天満橋から銀橋(桜宮橋)へ
源八橋から都島橋を過ぎても、
その人波は絶える事無く。

飛翔橋のかがり船で
折り返すといよいよ祭りの
クライマックス。

花火だぁ1

花火だぁ2
花火だぁ

三千発の奉納花火の
始まりです。
いやもうその見事な事。
それもその筈、
天神祭の花火は
見物の群衆の為でなく、
御神体の乗った
御鳳輦船(ごほうれんぶね)から
一番美しく見える様に
打ち上げられるのです。

その見事な事1

その見事な事2
その見事な事

川岸の皆さんには
申し訳無いけれど、
天神祭の花火は
やっぱり川の上から
眺めてこそ。

正に夏本番。
ああ、日本人に生まれて、
ではなかった、
文楽の人形遣いになって
本当に良かった!

豊松清十郎

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[2012/08/01 10:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
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