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御質問ズバリ回答ふたたび・その二番「高らかに鳴り渡る笑い声」
続きまして
TOMOKOさんからの
御質問。

初めまして。
何年も前から興味を持っていた文楽、
今年2月に初めて見て以来
その魅力にはまりつつあります。
(ありがとうございます!)
5月公演の夜の部「阿古屋琴責」で
岩永が琴、三味線と聞いているうちに、
だんだんノリノリになってきますね。
私も最初は阿古屋ばかり
見ていたのですが、
気が付いたら岩永が
火鉢を抱えて胡弓を弾く真似をしたり
顔を左右に揺らしたりしているので、
おかしくておかしくて。
でもここは演奏がどんどん
盛り上がって来る場面。
果たしてここで笑っていいものか
と気になってしまって・・・

ごもっとも、ごもっとも。
基本的に悲劇の多い文楽。
たまにくすぐりが入っても、
ここで笑っていいのかしら、と
辺りを窺っている内に
お芝居は進行。
ああ、また笑い損ねた、なんて事
どなたにも覚えのある事では
ないでしょうか。

優等生的にお答えするなら
「お芝居は御自分の好きな様に
楽しんで戴くのが一番。
入場料を払ってお客様として
来られているのですから、
可笑しかったら好きなだけ
どんどん笑って下さいね」
なんて所が
模範解答。

しかぁーし、それができれば
苦労は要らない。
客席の雰囲気に逆らって
一人呵々大笑するのは
とっても勇気が必要です。

特に東京は
芝居「見物」に
というよりも
古典芸能を「鑑賞」する
という感覚が強く、
(私も関東出身の人間
その感じ良く分かります)
反応も控えめ。
その上目の前に皇居、
お隣には最高裁という
国立劇場の立地。
ハイソなムードが、
肩に重くのしかかります。

毎日満席の客席に
緊張感を覚えると仰った
お客様もおられました。
とてもハハハ、ホホホと
気軽には笑えない。
分かります、よーく分かります。
ウーンどうしましょう。
バラエティ番組の様に
私が客席に行って
笑う訳にも行かないし・・・
ううむ・・・ん?

ウン!閃きました。
国立の雰囲気は
そのまま楽しんで戴くとして、
偶には場所を変えてみる、
というのは如何でしょう。

例えば
春、秋の地方公演。
関東でも何カ所か
公演が御座います。
本公演とはちょっと違う
リラックスした客席に、
驚かれるかも。

大阪もお勧めです。
東京とは正反対
喧噪の街中に建つ
文楽劇場。
大阪人の気質もあって
客席の反応も
何ともフランク。
笑うも泣くも
お好みのままに。
御贔屓の登場に
突然鳴り響く拍手の嵐、
なんて場面にも
遭遇できます。

チケット取りの苦労もなく、
いつでもゆったり御覧戴ける
というのも魅力です。
(自虐ネタ?)
勿論
たこ焼き、お好み焼きも
TOMOKOさんを待っています。

更には各地に残る
芝居小屋での公演。
内子座、相生座などに
足を踏み入れた瞬間、
「楽しまずにはおるものか!」
と一気にテンションが上がる事、
疑いなしです。

こんな所で
しっかり解放されて、
また東京ではあの緊張感を
十分味わって楽しむ。
これも楽しみ方の一つかと。

私も国立劇場の舞台は
一番緊張します。
そう考えると其々の舞台で
自然と心持ちも変わって
いるのかも知れません。
それも当然。
毎日の舞台は
お客様と一緒に
作り上げていく物なのですから。

まぁこうは言いましたけれど、
泣きたい時に泣き
笑いたい時に笑うのが
舞台の楽しみ。
小さな事は気にせずに、
可笑しい時にはいつでも
笑って下さいね。

静まり返った緊張の客席に、
高らかに鳴り渡る
TOMOKOさんの
笑い声。
楽しみに待っております。

豊松清十郎

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テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2012/06/25 15:33] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
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