厚く篤く御礼申し上げます。(5月東京公演御礼・其の一)
金環蝕にスカイツリー開業、
そして劇場には
くまモン来場!と
ビッグイベント(?)の続いた
東京公演も千秋楽を迎えました。

いつもながら大阪に比べると
二週間余りの東京は
あっという間に感じます。

今回久し振りに休演者もなく
無事に終えられた事を
何より嬉しく思います。

そしてまたこの公演も
変わる事無く
嬉しい大入り袋を
御披露出来るのは、
皐月にはそぐわない
不順な空模様の中も
劇場に通って戴いた、
多くのお客様のお陰。
厚く篤く御礼申し上げます。

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有難うございます

さて、今回遣わせて戴いたのは
森三左衛門の娘雛絹。
主計之介との恋模様もあり、
主要な場には必ず顔を出す
美味しい役どころです。

度々登場するので、
「出突っ張りで大変ですね」
と声を掛けて下さった
お客様もありましたが、
どんなに舞台で活躍しても
出入りのある役は
実は比較的楽なのです。

たとえば僅か三十秒
暖簾の奥に姿を隠すだけでも、
ぐっと詰めた息を吐き、
気持ちを切り替えて
次に臨めます。
そこまで行けば緊張を
緩める事が出来る、
そう思えるだけで
随分気持ちが楽になります。
一回入ればその度に
小さなリセットが出来るのです。

ところが出続ける役は、
たとえ何もしない所でも
ほどける訳に行きません。
それは人形の遣いと共に
自分の顔も同じ事。
長い口説きが終わっても
「あー終わった!」
という顔は出来ません。
出来る物なら作った顔を
解いてほどいて思いのまま
ホケホケ顔がしてみたい。

黒衣に頭巾が文楽のしるし。
出遣いなんかわしゃいらぬ。
とまあ少々脱線しましたが、
今回の舞台でも
おとく、お園と両師匠が、
一時間近くも出入り無しで
舞台に立っていらっしゃる
その苦労、大変さは
やってみて初めて分かる事。
私も四月の雪姫で
少しは経験しましたので、
その点では今月の雛絹、
少し楽に感じました。

豊松清十郎

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[2012/06/01 12:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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