五月公演開幕です・其の三(紋十郎師匠がお持ちだった物)
そして追い出しは
「阿古屋琴責」
ここは勿論遊君阿古屋が
琴、三味線、胡弓の
三曲を奏でるのがハイライト。

歌舞伎では役者さん本人が
三曲すべてを弾きこなすのが、
女方の嗜みだそうですが、
流石にそれは文楽では。
しかし本物の演奏より
更に本物らしく御覧戴くのが
芸の力。

今回初役で挑む
勘十郎さん。
どんな役を遣っても
一味違う兄さんが、
左を遣う
一輔君と息を合わせて
どのような
阿古屋を見せてくれるのか。
我々も今から楽しみです。
派手やかな三曲の演奏に、
ハッピーエンドの幕切れ。
笑顔でお帰り戴ける事
疑いなしです。

さてここで
トリビアを一つ。
三曲を弾く役には、
特殊な「三曲の手」
という物を用います。
バチを持った「三味線手」
ツボを押さえる「左手」
琴爪の付いた「琴手」
この三つでワンセット。

勿論そう度々使う手では
ありませんので、
持っている人も
限られています。
めったに出ないその演奏、
今月は雛絹、阿古屋と
昼夜二回出て参ります。

私は
先代清十郎師匠の手、
勘十郎さんは
簑助師匠が
お持ちの手を使いますが、
元々は二組とも
紋十郎師匠がお持ちだった物。
師匠が亡くなられた時に
形見分けとして、
二人の弟子に伝えられた
という訳です。

三曲の手二揃い
三曲の手二揃い
右が簑助、
左が清十郎


今回私が使うのは
琴手だけ。
稽古しながらふと見ると、
どうも兄さんの手の方が
細身に見える。

これが琴手
これが琴手

こんな風に動きます
こんな風に動きます


確かにこの三曲の手、
清十郎師匠は阿古屋に
度々使われ、
簑助師匠は朝顔に
良く使われていた様に。
という訳で兄さんと相談し、
今回琴の手だけは
清十郎、簑助を
入れ替えて使っております。

こちらは簑助
こちらは簑助

こちらが清十郎
こちらが清十郎


でも写真を撮ってみると
どうにも区別が付きません。
まあそこは微妙な所、
気持ちの問題という事で。
正にこれがトリビア・・・ですかね。

並べてみても
二つの琴手並べてみても

違いが分かりません
やっぱり
違いが分かりません
因みに
左が清十郎
右が簑助です


夜の部は売れ行き良く
お陰様で平日も
ほぼ売り切れの状態ですが、
昼の部はまだお席に
余裕が御座います。

是非御来場賜ります様
座員一同皆様のお越しを
お待ち申し上げております。

豊松清十郎

にほんブログ村 演劇ブログ 古典芸能へ 豊松清十郎にご声援を!

テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2012/05/15 10:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
トラックバック
トラックバック URL
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/tb.php/306-5f7a0893
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |