大切なのは人形の重心(四月公演御礼・其の三)
そうなると
人形の姿勢も、
また少しずつ思い通りに。
肩を遣い体をひねる
余裕が出て来ます。

ところがここでまた問題が。
縄を括る時
真ん中で縛っても
人形は左手の方が
差金の分だけ重い為、
遣っているうちにやがて
胴が左に回ってしまうのです。
大して気にはなるまいと
自分の右手で直していたら、
とっても見苦しいと
お客様の声(当然です)。

詮方無しに右手は封印。
続けていたらばこれ又ある日、
突然修正できるように。

大切なのは
人形の重心。
そこを感じる事が出来れば
最小の動きで人形の姿勢を
コントロール出来るのです。

師匠方は誰もがその様に
普通にやっておられた事。
あきらめなければ私にも
いつかは必ず出来る筈。
自分に言い訳していたら
見付からずにいた所。
大切な戒めとなりました。

そんなこんなで
あっという間の千秋楽。
心の持ち方、考え方から
様々遣いの技術まで、
こんなに収穫のある
公演になるとは、
思ってもみませんでした。

勿論これは初歩の初歩。
今回ヒントを貰っただけで、
本当の所はまだ何も
身に付いてはおりません。
これがやっと出発点

それでもはかのいかない私。
いつもとぼとぼ手探りで
歩みを進める身にとっては、
大事な手掛かり、
道しるべとなりました。

これもこの役を戴いたからこそ。
大役に相応しい結果は
何も残せませんでしたが、
感謝を胸にこれからも、
一歩ずつ進んで参ります。

皆様ありがとうございました。

豊松清十郎

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[2012/05/08 10:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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