四月公演御案内〔第一部「加賀見山旧錦絵」その1〕
ここ二、三日暖かな日が続き、
ようやく膨らんだ桜のつぼみに、
さあ、いよいよ待ちかねた春到来!
とこちらの胸も膨らんだ途端、
しっかり水を差す冷たい雨。
今年の寒さ、なかなか一筋縄では
行きません。

桜は今暫くお預けとして、
四月公演は
もう目前。
開幕を控えて、
少しばかり御案内を。

まず昼の部は
「加賀見山旧錦絵」
を御覧戴きます。
今回は平成13年以来、11年振りに
「又助住家の段」から上演致します。

お家騒動に揺れる主家の安泰と、
浪人する主人の帰参の為
謀反の一味を討った筈が、
謀られて大守を殺めてしまった
忠僕又助、そしてその家族に
降りかかる悲劇。
返らぬ過ちを悔い嘆く、
又助の血を吐く様な述懐、
物語りが見所、聞き所です。

女房お大が夫の為に身を売る姿や、
思いとは裏腹に破滅に向かう
忠義一途の又助など、
見ているとどうもあの忠臣蔵、
「勘平腹切の段」が浮かんできます。

人気狂言の趣向を
ちゃっかり取り入れ、
楽してひと儲け?
いやいやこれはきっと本歌取り。
六段目の骨組みを戴いて、
別狂言に仕立て上げたのは、
これも立派な腕前と、
御見物は喝采を送ったに
違いありません。

続いての
「草履打」からは、
東京、大阪どちらかで、
5年に一度は上演される
人気狂言です。

春爛漫の鶴ヶ岡八幡宮。
色鮮やかな傘を連ねた
女中達が居並ぶ
華やかな幕開き。
ここで中老尾上が、
企みを持つ局の岩藤に、
散々に辱められます。
今流行の「お局様」の元祖、
と言った所でしょうか。

豊松清十郎

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[2012/04/05 14:30] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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