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二月東京公演御案内(最後は、三部でござりまする)
三部は
六時半という遅い開演ですが、
文雀師匠が千代を遣われます。
昨年一時体調を崩され、
御心配をお掛けしましたが、
今はすっかりお元気に。
「足元が危のうて。あかんな」
と笑っていらっしゃいますが、
人形の遣いは、更にその深みを
増していらっしゃるように感じます。
どうぞ皆様お見逃しなく。

そして三部もう一本が、
「日本振袖始」大蛇退治の段。
一昨年、大阪の夏休み公演で
上演いたしました。
その時はこのブログでも、
本公演に掛かるまでの経緯や、
八岐大蛇の制作過程などを
御紹介いたしましたが、
「またか!(しつこい)」と思いのお客様、
再演では御座いますが、
振付、衣裳、舞台装置から大蛇まで、
浄瑠璃以外はすべて新たに。
一から取り組んでおります。

振り付けは昨年菊之丞から襲名された、
尾上墨雪さん。
文楽では「蝶の道行」も
振付されています。
今回は新作と変わりませんので、
舞台稽古も三日間、みっちりと。
勿論このお稽古までに、
振りはしっかり固まっているのですが、
とても熱心な墨雪先生。
実際に人形の動きで見ると、
更に思いがふくらんで、、
岩長姫の細かな振り付けも、
毎日進化していきます。

舞台稽古の様子
舞台稽古の様子です。

遣う勘十郎さんも、小声で
「かなわんなぁ、覚えられへんがなぁ。
もうこのままでやらして貰えんかなぁ」
などと言いながら、
流石は兄弟子、
次の日には
完璧に遣ってみせます。
落とし気味の明かりの中で、
呑み尽した壺の酒に、
酔い痴れた様を
妖しげに舞い踊る姿。
出囃子の鼓の音と共に、
心に残ります。

墨雪先生
手すり前の中腰の方が、墨雪先生です。

大蛇は前回のやや
東宝怪獣風から、
今回は石見神楽の大蛇を
製作する工房に依頼して、
姿はそのままに作りました。
舞台の広さの関係で、
実際には四体しか出せませんが、
さすがは本物、迫力に加えて、
独特の味があります。

さすが本物
さすがは本物!

これを遣うのが、
玉勢、紋秀君以下の、
若い人達。

長い物は、頭、胴、尻尾と、
文楽並みの三人遣い。
稽古を重ねる度に、三人の呼吸も、
素戔鳴尊との動きも噛み合って、
迫力を増して行きました。

素戔鳴尊を遣うのは
幸助君。
大蛇に呑まれた稲田姫を
救わん物と駆け付ける、
大活躍のヒーローです。

八岐大蛇との立ち回りは、
ほとんど立ち詰め。
相当しんどい筈ですが、
そこは技術と若い体力で、
決まりきまりの形良く、
縦横無尽の遣いっぷり。
スパイダーマンよろしく
高木によじ登り、
上空から大蛇に斬りおろす
などと言う振り付けは、
迫力満点。
幸助君の背の高さが、
活かされています。

前回は
子供達も多い夏休み。
その為もあってか全体的に、
大蛇との立ち回りに
重点を置いた大活劇、
スペクタクル風でしたが、
今回は後半の迫力はそのままに、
前半の岩長姫の舞が、
より妖しさを感じさせます。

この「振袖始」今月私のイチ押し。
(勿論ぜんぶオススメですが)
前回御覧戴いた方も、
まだ見ていない方も、
これは見逃せません。

2月の寒い夜ですが、
熱い舞台をお見せいたします。
楽日まで、毎日工夫を加え、
進化途中の狂言ですから、
一度と言わず、二度三度。
幸い一部、三部には
まだお席がございます。
皆様のお越しを心より
お待ち申し上げております。

豊松清十郎

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[2012/02/10 12:43] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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