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四月公演について、ちょっとお話しましょう。
急に暖かくなって来ました。
実は、幸助君に続いて、
10日から18日まで、ギオンコーナーに行っていましたが、
玄関の所の桜がちらほら綻んでいました。
巡業組と離れ、のんびりさせて貰っている内に、
いつの間にか春はやってきたようです。
気がつけば、四月の公演も目の前。
そうのんびりばかりは、していられません。
気合い入れ直して、徐々に本公演モードに戻る為にも、
四月公演について、ちょっとお話しましょう。

今回の演目、「妹背山婦女庭訓」は、皆様御存じの、
大化の改新が描かれています。
合作の為か、近松半二の作品にしては、割と素直なストーリー展開で、
半二お得意の「じつは何某」と云う役もぐっと少なく、
分かりやすいと思います(あくまでも、比較的ですが)。

蘇我入鹿を倒す為、
苦闘する藤原鎌足、淡海親子と、
それを支える人々を描いた作品ですが、
その場面となるのが、
奈良県北部、中部、南部と、
「観光協会の回し者か!」
と、突っ込みたくなる位の、気配りです。

本筋はキープしながら、
興福寺の十三鐘伝説や、
大神神社(オオミワと読むんですよ)のお三輪伝説など、
各地の説話、伝説を見事に取り入れ、
せんとくんも泣いて喜ぶ、
現代ならば、旅グルメ二時間ドラマ、ともいうべき作品です。
この辺、国立劇場の、文化デジタルライブラリー、
その中の「舞台芸術教材3」に、詳しーく説明が御座いますので、
パソコンお持ちの方は、是非、ご覧になってみて下さい。

視覚的には、
何と言っても「山の段」。
舞台の下手にも床を設けた、両床の形。
大夫の語り、三味線の音色がステレオで聞こえてくるのです。
女の館、太宰家が下手、
大判事清澄、久我之助親子の男性陣は、上手にいて、
真中には、吉野川が流れています。
つまり、舞台を見ている皆さんは、
川の中にいるという事。
このあたりの構想にも、本当に感心してしまいます。
私の出演する、芝六住家についても、いっぱい触れたいのですが、
長くなりましたので、また改めて。

「妹背山」、通しで上演は、おそらく十年に一度。
是非是非、ご覧くださいませ。

豊松清十郎

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テーマ:文楽 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2010/03/23 22:28] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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