文楽にとって大切な、将来の宝。(文楽研修生の日々3)
こんな研修の授業に、マニュアル、
教則本という物は、何もありません。
講師も助手も、自分のこれまでを思い出し、
その経験、体験の中から、
研修生に伝えて行きます。

こんな物も使います
大きな木枠は、人形吊り。こんな物も使います。

舞台前に、師匠方のお宅に通い、
稽古を積み重ねる、床と違い、
実践の場で、
盗んで覚える人形遣いは、
教える為のメソッドが無いのです。
ですから、人によって教え方は様々。
この問いには、この答えという、
学校教育に慣れた、研修生達には、
戸惑う事ばかりだと思います。

足金の持ち方、フキのつまみ方も、
人によって千差万別。
これが正しい、という絶対の答えは、
用意されていません。
教える我々も、その度々に、
どうしたら伝わるかと、思案の毎日。
足がふらつくのは、握力が弱いのか、
体のバランスが悪いのか、
緊張で固まっている為か。
教え方を探って行く中で、
講師も助手も、足を遣っていた時の、
様々な苦労、工夫を思い出し、
もう一度、整理し直します。

紋臣君です1

紋臣君です2
女形担当は、紋臣君です。

師匠方が言っていたのは、
この事だったのか、と今更ながら、
思い当たる事も、数知れません。

七番教室の、大きな鏡に映る姿を見て、
人形の構えの誤りに、気付かされる事も、
しばしば。
そこからまた、明日の舞台への、
新しい課題も、生まれて来ます。

女形の人形
女形の人形。

やっぱりツメかしら
やっぱりツメかしらです。

自分のこれまでやってきた事を、
改めて振り返り、見つめ直す。
教える側も、教わる側も、
共に学べるこの研修。
私は大好きです。

現在研修中なのは、
第25期生4名。
三味線志望が二人、人形志望が二人、
まずは秋の、適性審査合格を目指し、
若さで只今、奮闘中です。

このまま、文楽の水にも慣れて、
再来年の春には、晴れて4名全員が、
新技芸員としてお披露目、
となります様に、
心から願っています。

来年正月の、
研修発表会までは、
皆さんのお目に、触れる事はありませんが
文楽にとって大切な、将来の宝。
御声援の程、宜しくお願い申し上げます。

豊松清十郎

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[2011/07/18 10:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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