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五月公演御礼・其の一
新緑の、
東京公演を打ち上げて、
大阪に帰って参りました。

四月五月の、ふた月に渡る、
襲名披露の公演を勤め上げ、
源大夫、藤蔵のお二人は、
感慨一入の事と、思います。
私も、三年前を思い出し、
我が事の様に、嬉しく感じました。
口上を、買って出られた住師匠、
陰で支えた、奥様方を始め、
関係の方々も、本当にお疲れ様でした。

さて、このブログを昨年始めてから、
吉例となっておりました、
大入り袋の御披露、
残念ながら、
今月は叶いませんでした。

お目出度い公演に、華を添える意味でも、
大入り袋をと、劇場関係者も我々も、
待ち望んでおりましたが、
規定の観客数に及ばず、
涙を呑んでの、見送りとなりました。

昼の部は、
連日補助席も出る、盛況。
しかし、平日の夜の部に、
東京公演には珍しく、
空席が目立ちます。
本来なら、このブログで、
応援をお願いする所です、が…

今月、芝居がはねての帰り道、
いつもなら、一日の勤めを終えて、
ほっと一息、ほろ酔い機嫌、
顔を桜色に染めたサラリーマンで、
溢れかえるホームが、
どこか、閑散と。
立ちっぱなしの電車も、
余裕で座れます。
確実に、夜の街から、
人波が途絶えているのを、
実感しました。

文楽でも、
たくさんのお客様が、
「ちょっと夜は出にくくて」
と申し訳なさそうに、仰るのを、
無理からぬ事と、お聞きしました。

芝居見物に、劇場に来て、
もしあの時の揺れに、
再び見舞われたら。

あの日の様に、何時間も掛けて、
街灯の無い、真っ暗な道を、
歩いて帰る事になったら。
家に残した家族達と、
再び会えなくなったら。

文楽を見に行かない、
のでは無く、
行きたいけれど、行けない、
という、お客様方の思いは、
大阪にいて、激しい揺れを、
経験しなかった私にも、
身に沁みて、感じられました。
そこで、夜の部にもどうぞ、
という呼び掛け、
今回ばかりは、
控えさせて戴きました。

その思いを、強くさせて戴いたのは、
今月も、引き続いてお願いした、
震災への義捐金。

大阪より、ずっと短い公演期間、
しかも方々に、募金箱の設けられた東京で、
450万を越える、義捐金が集まりました。
楽日の計算で、
469万2944円と、聞いております。
皆様方の、被災地に寄せる、
温かなお志。

今月は、国立劇場を運営する、
日本芸術振興会と、共催と言う事で、
劇場関係者が取りまとめ、
四月と同じく、日本赤十字社に、
責任を持って、お届け致します。

皆様の御協力に、
心から、御礼申し上げます。
有難うございました。

九月には、更に街も落ち着いて、
心静かに舞台を、御覧戴けたら、
と願っています。

が、しかし、皆様どうぞ焦らずに。
文楽は永久に不滅です。
12月も、2月も、大阪も、巡業も、
公演は続いて参ります。
皆様が文楽の舞台を、
豊かな気持ちで、心行くまで、
お楽しみ戴ける日を、
私共も息長く、じっくりと、
お待ち申し上げております。

皆様ご安心下さい。
文楽は、皆様と共に。
けっして、逃げませんから。

豊松清十郎

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テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2011/05/28 08:20] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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