守りに入らず、攻め続ける。(4月公演御礼・その3)
今回、葵御前を遣うに当たって、
過去自分の遣ってきた、ビデオを見返し、
その枠の中で、手直しをして行こう、
それで、自分なりの葵御前が、
完成に近付いて行くのでは、
と思っていましたが、
どうやら楽な道、守りに入っていた様です。

師匠方の舞台は、毎公演違います。
どんなに素晴らしい遣いでも、
次回それには、全くこだわらず、
また始めから、組み立て直す。
手放すことに、全く恐れが無いのです。

考えてみれば、当然の事。
前回とは、語りも三味線も人が違うのですから。
よしんば同じ人でも、義太夫は毎日変わります。
高みを目指して、日々精進しているのですから、
これまた、当然の事。

その日その日を、新たな気持ちで、
舞台で感じたままを、人形に伝えて行く。
これまで積み上げてきた事も、
あっさり捨て去る、勇気と自信。
師匠方のそんな姿。
生涯叶わぬまでも、
そんな姿勢だけでも、
見習って行かねば。
そう思います。

守りに入らず、攻め続ける、
藤蔵君の、その果敢な姿に、
大切な事を、気付かせて貰いました。

豊松清十郎

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[2011/04/30 12:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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