こんな時だからこそ、よりお客様と共に。(四月公演華やかに開幕・其の三)
ここで、ちょっと。
ロビーに出ておりますと、
募金を終えられた、その後も、
技芸員を、遠くから御覧になっているお客様が、
多い事に気付きます。

普通の催しと異なり、災害募金と言う性格上、
にこやかに談笑、と言う事を、
憚っていらっしゃるのだと、思います。

でも、良いのではないでしょうか。
仮に被害は少なくとも、今回の震災に対する、
悲痛な思いは、日本全国、
変わる事はありません。
その思いを、胸に抱えながらも、
今日は文楽の日。
その事は、束の間忘れて、
華やかな舞台の世界を、
お楽しみ戴けたら。

我々も、少しでも、
そのお手伝いを出来たら、
そう思います。

初日、お客様から、
「東京は、まだ街も暗くて、
何となく、沈みがちだったけれど、
華やかなロビーの様子に、
すっきりと、気持ちが晴れました。
やっぱり、大阪まで来て良かったぁ」
と声を掛けて戴きました。

こんな時、本当に素敵な仕事に、
携わらせて貰っている、という喜びを、
しみじみ感じます。
お客様に、喜んで頂ける、
元気になって、お帰り戴ける、
そんな舞台を、目指さなくては。
その思いを、強くいたしました。

ですから、ロビーに出た技芸員には、
皆様どうぞお気軽に、
声を掛けて下さいませ。
時には、人形も出て参ります。
短い時間ですし、大勢のお客様がおられますので、
ごゆっくり、と言う訳には参りませんが、
お写真もお取りいただけます。
お気に入りの技芸員に、声を掛ける、
滅多にないチャンス。

私共も、こんなにたくさんのお客様に、
お越し戴いているのだ、と肌で感じる、
貴重な時間です。
気後れされている、奥床しいお客様も、
ちょっと勇気を出して。

こんな時だからこそ、よりお客様と共に。
技芸員一同、皆様の御来場を、
お待ち申しあげております。

豊松清十郎

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テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2011/04/10 16:50] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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