昔のファンの立場に戻って、わくわくします。(四月のご案内です・其の2)
昼の部
最初の演目は、口上を間に挟んでの、
「源平布引滝」。

その中で、
今回御覧戴くのは、
白髪を黒髪に染め、戦場に赴いたという、
平家物語のエピソードでもお馴染みの、
斎藤実盛に纏わる人々を、描いた部分。
「九郎助内の段(糸つむぎ、瀬尾十郎詮議、実盛物語を総称した段名です)」
だけでも、100分近い大曲です。

その中でも眼目の、実盛物語を、
新源大夫師に代わって、
語られるのが、英大夫兄さん。
この所、大きな場を語られる事も多い、
英兄さんですが、
藤蔵さんの襲名に、花を添える代役という事で、
その責任も、一入強くお感じの事と思います。
お客様皆様の、お力添えを賜ります様、
私からも、お願い申し上げます。

この段は、主役から子役、端役に至るまで、
それぞれに仕所のある、名作。
特に人形では、
実盛に玉女、
瀬尾に勘十郎の、
共演にご注目を。
かつて、
玉男師匠と、
先代勘十郎師匠の、
素晴らしい舞台を、何回も見てきた身としては、
昔のファンの立場に戻って、わくわくします。

お二人共、
それぞれの役は、既に経験されていますが、
同じ舞台に立つのは、初めて。
丁々発止の舞台となる事、疑いなし。
御期待下さい。

それにしても、
実盛を討ったのが、
手塚光盛という武士だったという所から、
キーワードの「手」を手がかりに、
手を孕む、手孕村とこじつけて、
手原(現在は滋賀県栗東市)を探し出し、
葵御前の、木曽義仲出産を盛り込み、
そこへまるでミステリーの様な、
人間関係を付け加えながら、
破綻を来さず、まとめあげてしまう、
作者の力量には、つくづく感服します。

私も子供の頃、これが史実だと思いかけました。
(これはフィクションですよー)
流石は、三大名作の生みの親、
並木川柳、三好松洛、
大したものです。

豊松清十郎

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[2011/03/28 14:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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