一体何を食べたら、あんな風になれるのか。(ギオンコーナーのお話その7)
いかんいかん、ゆっくりし過ぎました。
これでは、出番をとちりそう。
うん?
「とちる」と言えば・・・
やまがたさん。
そう、最後にこの、
山形さんを、御紹介しましょう。

ある日、
いつものように、コーナーに辿り着くと、
文哉君が、玄関先で人待ち気な様子。
私の姿を見かけると、走り寄って来ます。
「狂言さんが、とちってますねん。
文楽先に回す、と言ってますので、
早く着替えて下さい」
「山形さんか?」
「モチロン」

この男は?!
お主の装束を着けた、この男。

こんな風に、当日の出演者に、
アクシデントがあると、
出演の順番を入れ替えて、
凌ぐ事が、時々あります。
こちらも、御迷惑を、
お掛けする事も、ありますので、
そこは、持ちつ持たれつ、
にっこり笑って、引き受けます、
が・・・

遅れてきた山形さん、他の狂言の皆さんに、
大きな声で(ご本人は、小声の積りなのでしょうが)
「ワシ、とちっても、なーんにも気にしてへん」

や、山形さん、それは言っては、イケマセン・・・

強面の狂言師?
こうしていると、強面の狂言師のようですが。

山形治男さんは、昭和7年生まれ。
という事は、私の父と同い歳。
ギオンコーナーで、知らない者はモグリ、
という、コーナーの名物男です。
姿も若いが、気も若い。
孫の様な、若い人の話題にも、
どんどん入って行きます。

大のタイガースファンで、
同じく虎キチの、
勘壽兄さんとは、
いつも二人で、
チームの行く末を、案じています。

女性が大好き。
可愛い舞妓さんがいると、
いつの間にか、山形さんが隣に。
山形さんのいる所、
笑いの絶えることが、ありません。

日本一の無責任男!
実は、コーナー、いや、京都、いや、日本一の無責任男、
山形治男、その人だ!(山形さん、すんまへん)


一体何を食べたら、
あんな風になれるのか。
どうせ年を取るなら、
あんな風に取ってみたい。
ちっちゃな事を、あれこれと、
いつまでも気に病む、私にとって、
生涯の憧れの人です。
いつまでもお元気で、
と願わずには、いられません。

こんな素敵な、
‘隣の’人間国宝さんも出演中の、
ギオンコーナー。
大阪公演を見ずとも、とは申しませんが、
一辺覗いて、みませんか。
山形さん共々、
お待ち致しております。

豊松清十郎

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[2011/03/18 18:30] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
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