お客様も、体力勝負。(御意見箱は皆様の声・其の二)
次にこんな話しも(なんだか病院の待合室の会話のようですが)

「この所、年齢の事もあり、
夜の部は出にくくなって参りました。
それでも、魅力的な演目ですと、
昼夜とも、拝見したい。
東京では、ここ数年、
昼夜の入れ替えがありませんが、
復活して、いただきたい」

これも、ごもっとも。
担当している、制作の方には、
きっと我々には、分からない、
難しい深い事情が、あるのでしょうが。
一人でも、多くのお客様に、
御越し頂けたら・・・
私達の、率直な願いです。

三番目は、電車の中で。

「この数年、通し公演が少ないよね。
あれ、退屈な場面もあるけど、全体の
話の筋が、分かりやすいから、
初心者の、あなたにも、
おススメよ!」

うんうん、そう言われると、
三大名作を、除いては、
通し公演は、ここ十年ほど、
めっきり減ったように、感じます。
私が、文楽を見始めた頃、
またかと言う程、通しが続いていたので、
そう思うのかも、知れませんが。

忘れもしません。
まだ、中二の研究生だった、
昭和47年5月の、
「菅原伝授手習鑑」の通し公演。
これは凄かった。

朝の11時から、(その頃は、12時開演が通常でした)
大序が始まり、
最後の「大内天変の段」が終わると、
時計の針は、
10時を大きく回っています。

確か私も、勘十郎兄さんの、
菅秀才の、足にいっていた筈。
今なら、
労働基準法第56条違反、
という事に、なるのでしょうか。

昼夜の入れ替え時間も、ほとんど無く、
食事する時間も、取れないので、
弁当が支給されましたが、
足遣いは、それすら食べるヒマが、
ありませんでした。

勿論、こちらも大変ですが、
お客様も、体力勝負。
落語の「寝床」でもありませんが、
暫くは、義太熱にうなされそうです。
今は昔、懐かしい、思い出話です。

豊松清十郎

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[2011/02/19 10:40] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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