嬉しく、ホッといたしました。(ブログ一周年記念・其の一)
寒さが、しっかりぶり返し、
二月らしくなった、東京公演も、
中日を過ぎて、後半に入りました。

人形では、
役替わり(山掛けなどとも、言います)
の多いこの月。
一度は見たけれど、あの人が遣う後半も、
と、二度、三度足を運んで下さる、
熱心なお客様も、
いらっしゃる事と存じます。

私の八重も、それなりに、
手応えが、感じられるように、
なって参りました。

夫の死を前に、嘆く八重に向かい、
「泣きゃんない」と、
白太夫が、
涙ながらに諭す所は、どの公演でも、
自然と客席から、拍手の生まれる所。

それが、今回ほとんど無く、
「住師匠の語りに、
師匠の桜丸、
兄さんの白太夫で、
手が来ない、という事は・・・
やっぱり、ワタシ!?」
と、お客様は勿論の事、
師匠方にも、申し訳なく、
肝の縮む毎日でした。

それが先日、ようやく拍手が!
私の手柄ではない、という物の、
何だか、最低の責任を、
やっとこさ、果たせたようで、
嬉しく、ホッといたしました。

と同時に、
この師匠、先輩の中に入って、
八重を遣う経験を、味わえる有り難さも、
少しずつ、感じられるように、
なって来ました。

息せき、舅を訪ねて来て、
ふと、袂で汗をぬぐう仕種。
みえぬ夫を、待ちわびて、
所在無げに、門に凭れる姿。
そんな、小さな所から、
一日何か一つでも、
「あ、これかも知れない」
と、気付ける事を願って、
乗り物作りに、励みます。

豊松清十郎

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テーマ:豊松清十郎 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2011/02/15 17:36] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
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