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頭巾の中は、汗みずく、今日も頑張っております。
さて、今月私の遣います
お染ちゃん。
蔵前の段では、
駒下駄を履いて、
登場いたします。

お染ちゃんの下駄
↑こちらはお染ちゃんの下駄。脱いだ時に、出てきます。

同じ第二部、
中将姫の雪責めでは、
桐の谷、浮船、岩根御前も、
駒下駄を履いています。
今日は、そのお話しを。

駒下駄をはいた人形は、歩くに連れて、
「カラン コロン」という、
下駄の音がします。
足の無い女形の場合は、
あの音があるので、
「ああ、下駄を履いているのだな」と、
お客様に分かって戴ける訳ですね。

あの音、実は足遣いが、
自分自身で、駒下駄を履いて、
出しているのです。

足遣い用の駒下駄
↑足遣い用の駒下駄です。

当然の様でもありますが、
足を遣いながら、というのが、
なかなか至難の業。
何しろ普通の足拍子と違い、
体を移動するだけで、
音がしてしまうので、
余分な動きが出来ません。

駒下駄とお染の下駄
↑足遣いの駒下駄と、お染の下駄です。

考えて、考えて動かないと、
緊張感漂う、
静かな場面で、突然
「ゴロン」という、場違いな音が、
場内に、響き渡る事になります。

次はどちらに進むのか、
いつ向きを変えるのか、
早いのか遅いのか、
主遣いの足取りに、
神経を、研ぎ澄ませます。

下駄の履き方にも、工夫が。
鼻緒をしっかり奥まで履けば、
安定はするのですが、
「ガタン ゴトン」という、
固い音になってしまいます。
「カラン コロン」という、
軽やかな、色気のある音を出す為、
わざとゆるく、
不安定に履いているのです。

履いてみた所
↑履いてみた所。少し緩く履いているのですが。分かりにくい!

不安定で、余分な動きが出来ないので、
足遣いは、いつもより更に、
腰を落とさねばなりません。
スタミナも必要ですし、
普段いかにバランス良く、
体を使っているかも、
こんな時に、問われます。

腰を落とします
↑こんな風に、腰を落とします。実際は、もっと。(足元が黒衣で隠れてしまうので、これ以上は)

金閣寺の東吉ならば、爽やかに、
茶屋場の由良助でしたら、
男の色気たっぷりに、
それぞれの、役の違いも、
音で表現しなくては。

景事の「二人禿」では、
まるでタップダンスの様に、
細かくリズムを、踏み分けます。

奥庭の八重垣姫が、
木戸を出る所、
「カラカラカラ」と、
軽やかに踏んでくれないと、
スッと舞台に出て行けません。
駒下駄の音一つが、
とっても大切なのです。

足遣いは、
こんな所でも、
日々、色々と工夫しながら、
頭巾の中は、汗みずく、
今日も頑張っております。
目立つ事は、ありませんが、
この修行、頑張りが、
やがて主遣いになった時の成果に、
即つながっています。

モデルは勘次郎君
↑モデルは、大経師の猫でお馴染み、勘次郎君でした。

「駒下駄、ええぞーっ!」
と声掛ける訳にも、
いきませんでしょうが、
皆様、心の中での御声援を、
どうぞよろしく、お願いいたします。

豊松清十郎

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[2011/01/08 20:45] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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