夏休み公演御案内「久し振りの上演」
第二部「名作劇場」は
近松作品を
二本。

「平家女護島」は
文楽劇場では
平成15年以来
久し振りの上演。
前回の俊寛は
玉男師匠。
来春には
二代目襲名を控える
玉女さんが、
菅相丞に続いて
師匠の当たり役に挑みます。

もう一本は
「鑓の権三重帷子」。
近松が書いた
三作の姦通物の
一つです。

「堀川波鼓」
「大経師昔暦」
に続く作品です。

身に覚えなき
不義密通の
汚名を着せられ
それでも最後は
武士らしくと
夫市之進と
刃を交えて
死んでゆく
権三の無念。

幼い娘を残し
この世を去らねば
ならない
おさゐの悲しさ。
踊りさんざめく
伏見京橋の
橋の下での
妻敵討(めがたきうち)。
見る者の心に
深く刻まれる
名場面です。

国宝三人が
顔を揃えて
名作劇場の名に相応しい
第二部の舞台。
どうぞお見逃しなく。

豊松清十郎

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[2014/05/22 10:25] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
夏休み公演御案内「お得な特別料金の設定も」
夏休み公演は
それぞれの部に
特色を
持たせた
3部構成。

第一部「親子劇場」では
新作「かみなり太鼓」
に注目。

新作落語を
何本も世に
送り出した
小佐田定雄さん
書き下ろしの台本を
一昨年の
「鈴の音」に続いて
作曲、清介
演出、勘十郎
という
息の合ったコンビが、
お子様達に
末永く愛されて
親子劇場の
定番となる作品に、
と只今思案真っ最中。
どうぞお楽しみに。

もう一本は
今や親子劇場の
独参湯
とも言うべき
「西遊記」。

今回は悟空が
三蔵法師と共に
猪八戒と出会う
エピソードを
上演致します。

勿論立ち回りに
宙乗りもたっぷり。
文楽は初めて
という
お子様方にも
けっして退屈は
致させません。

親子で御観劇戴く
皆様には
お得な特別料金の設定も。
おじいさま
おばあさまと
御一緒でも
もちろんOK!

お子様には
劇場オリジナルの
グッズプレゼントも御座います。

今年も子供たちの
元気な歓声が
劇場の客席に
鳴り響くのが
楽しみです。

豊松清十郎

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[2014/05/21 21:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
夏休み公演配役
爽やかな季節になって参りました。

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花みずきも瑞々と

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さつきもそろそろ満開に


5月東京公演も
早半ば過ぎ。
この間ブログの
更新は・・・
全くなし!

初役富樫を戴いて
悪戦苦闘の
毎日とは言え、
見捨てず度々
覗いて下さる
皆様には大変申し訳なく
思っております(汗)。

3709-140519.jpg
千秋楽まで今しばし

そのお詫びに(?)と
云う訳では
御座いませんが、
遅れておりました
夏休み文楽公演の
配役が発表となりましたので、
お知らせ致します。


□夏休み文楽特別公演

公演日:
7月19日(土)~8月4日(月)
*7月25日(金)と8月2日(土)の第一部は貸切です。


【第一部:親子劇場】11時開演(1時10分終演予定)

「かみなり太鼓」
豊竹咲甫大夫、竹澤宗助
豊竹靖大夫、鶴澤清丈
豊竹希大夫、豊澤龍爾
豊竹亘大夫、鶴澤清公

[人形役割]
寅ちゃん・吉田玉翔
おかあちゃん・桐竹一輔
おとうちゃん・吉田勘市
かみなりトロ吉・吉田幸助

「解説・ぶんらくってなあに」
吉田文哉(前半7月19日~7月27日)
吉田簑紫郎(後半7月28日~8月4日)

「西遊記」
五行山の段
豊竹睦大夫、竹澤團吾
鶴澤清公
一つ家の段
豊竹英大夫、竹澤團七

[人形役割]
三蔵法師・吉田簑一郎
孫悟空・吉田簑二郎
芙蓉実は銀閣・吉田清五郎
猪悟八後に猪八戒・吉田玉佳
婆・桐竹亀次


【第2部:名作劇場】14時開演(17時25分終演予定)

「平家女護島(へいけにょごのしま)」
竹本千歳大夫、鶴澤清介

[人形役割]
俊寛僧都・吉田玉女
平判官康頼・吉田玉志
丹波少将成経・吉田勘彌
蜑千鳥・吉田簑助」
瀬尾太郎兼康・吉田玉也
丹左衛門元康・桐竹紋壽

「鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)」
浜の宮馬場の段
権三・豊竹松香大夫、野澤喜一朗
伴之丞・豊竹始大夫
お雪・豊竹希大夫
乳母・竹本南都大夫
忠太兵衛・竹本津國大夫

浅香市之進留守宅の段
竹本津駒大夫、鶴澤寛治
琴・鶴澤寛太郎

数寄屋の段
豊竹呂勢大夫、鶴澤藤蔵

伏見京橋妻敵討の段
おさゐ・竹本三輪大夫、野澤錦糸
権三・豊竹睦大夫、鶴澤清志郎
市之進・豊竹靖大夫、鶴澤清馗
甚平・豊竹咲寿大夫、野澤錦吾
ツレ・竹本小住大夫、鶴澤清允(前半)鶴澤燕二郎(後半)
ツレ・竹本文字栄大夫

[人形役割]
娘お雪・吉田文昇
お雪の乳母・吉田勘彌
笹野権三・桐竹勘十郎
川側伴之丞・吉田玉輝
岩木忠太兵衛・吉田玉志
女房おさゐ・吉田文雀
奴角助・吉田玉翔
伜虎次郎・桐竹勘介(前半)吉田玉路(後半)
娘お菊・吉田玉誉
下女まん・桐竹紋秀
下女お杉・桐竹紋吉
下人浪介・吉田玉勢
踊り子・桐竹紋臣
踊り子・吉田簑紫郎
浅香市之進・吉田玉女
岩木陣平・吉田文哉


【第3部:サマーレイトショー】18時開演(20時45分終演予定)

「女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)」
徳安堤の段
豊竹咲穂大夫、豊澤富助

河内屋内の段
口・豊竹芳穂大夫、鶴澤寛太郎
奥・豊竹呂勢大夫、鶴澤清治

豊島屋油店の段
切・豊竹咲大夫、鶴澤燕三

同 逮夜の段
竹本文字久大夫、鶴澤清友

[人形役割]
女房お吉・吉田和生
河内屋与兵衛・桐竹勘十郎
茶屋の亭主・吉田玉彦
刷毛の弥五郎・吉田文哉
皆朱の善兵衛・吉田玉勢
天王寺屋小菊・吉田清五郎
天王寺屋花車・桐竹紋臣
会津の大尽蝋九・吉田勘市
小栗八弥・桐竹紋秀
山本森右衛門・吉田幸助
豊島屋七左衛門・豊松清十郎
山上講先達・吉田簑次
河内屋徳兵衛・吉田玉也
徳兵衛女房お沢・桐竹勘壽
河内屋太兵衛・吉田文司
稲荷法印・吉田玉佳
妹おかち・桐竹一輔
姉娘お清・桐竹勘次郎
中娘・吉田和馬(前半)吉田簑之(後半)
綿谷小兵衛・吉田簑紫郎
帳紙屋五郎九郎・吉田簑一郎
捕手頭・桐竹紋吉(前半)吉田玉誉(後半)

豊松清十郎

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[2014/05/19 21:30] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
今年もやります文楽デー
このブログで
毎年御紹介している
「文楽デー」。
今年も
開催されます。

3451-0501.jpg

□文楽デー
6月8日(日)
午前の部(A班の配役):10時半開演(13時終演予定)
午後の部(B班の配役):15時開演(17時半終演予定)
料金:一般2800円・学生1000円

大阪市からのお知らせはこちら
http://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000262985.html

6月鑑賞教室の配役はこちらに
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-601.html

この文楽デーとは
6月鑑賞教室の一日を
大阪市が貸し切って、
通常よりも
更にお安い料金で
文楽を鑑賞して戴こう
という催し。

今年は
記念すべき
10回目となりました。

当初はお客様に
お知らせが徹底せず、
折角の催しに
客席はガラガラ、
という年もありましたが、
昨今の取り組みで
ようやく少しずつ
客席も
埋まって参りました。

とはいえ昨年も
お座り戴いたのは
三分の二程。

日曜日の設定に
これは何とも
勿体ない。

そこで
文楽デーの
お得ポイントを
皆さまだけに
御紹介。

・お得の1
一般2800円
学生1000円と
通常公演より
更におトク。

・お得の2
公演日が
日曜日なので
お勤めの方も
お子様連れにも
気軽に御来場戴けて
おトク。

・お得の3
公演を御覧に
なったその後に
太夫、三味線、人形の
体験コーナーなど
文楽デーだけの
特別イベントが
あなたを待っていて
おトク。

勿論通常と同じく
漫画入りで
分かりやすい
無料の
パンフレット付き。

体験コーナーは
お子様にも
大人気。
お世話係の
若手技芸員と
親しく言葉を交わす
絶好のチャンス!

日頃文楽に関して
疑問に思っている事を
お尋ねになってみては
如何でしょう
(分からぬ時は悪しからず)。

昨年の文楽デーの模様はこちらに
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-481.html
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-482.html
http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-483.html

チケットは通常通り
国立劇場チケットセンターへ
お電話戴くか、
文楽劇場の窓口で
お買求め戴けます。

発売開始は、、、
5月・・・3日?!
既に始まっておりました(汗)。

大阪市、
文楽協会、
文楽劇場、そして
我々技芸員が
一つになって
取り組む文楽デー。
今年こそは
満員の客席で
皆様にお目に
掛かりたい
と願っております。

鑑賞教室と共に
どうぞ文楽デーも
お忘れなく!

豊松清十郎

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[2014/05/04 10:10] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
4月公演御礼・4「とっても気分良く」
輝国は儲け役。
出番は
短いながら、
しっかり遣えば
思いの外
お客様の印象に
残る役どころ。

すっきりキビキビ
颯爽とした
立ち振舞いの中に
菅相丞、覚寿にも
押される事のない
貫目が
必要です。

亡き清十郎師匠の
輝国が素晴らしく、
あのイメージを
大切に、
と勤めました。

「かっこいぃー」を
地で行く役柄。
結果はともあれ
本人もすっかり
その気になり、
とっても気分良く
遣わせて
戴きました。

今月を振り返り
ここ一年程続けてきた
基本を守る
という事を、
役の重さに
負ける事無く
楽日まで
やり通せたのが
一番の収穫。

カシラの胴串を
真っ直ぐ持って
肘を張らずに
素直に構え、
遣う時には
人形のカシラから
決して目線を離さない。

当たり前の事が
当たり前に
出来る様に。

とはいえ今から
いつまで掛かるやら。
一生二生では
こりゃ無理かも。
気の長い話ですが
そこにしか道は
開けない。

そう信じて
この先も
ひと役ひと役
大切に
勤めて参ります。

それではお別れに
今回車曳に登場した
三兄弟を改めて
写真で御覧
戴きましょう。

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肌脱ぎ前の三兄弟
とても一作とは思えません

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浪人の梅王、桜丸は着流しですが

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紫の童子格子は、仲良く三人一緒です

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こちらは肌脱ぎの後

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梅王は検非違使のかしら

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松王は文七。
今回一役で5番の文七を使います

3428-140501.jpg
桜丸は若男。二枚目らしくと
「つかみ手」でなく
「かきつばた」を吊ってみました

3432-140501.jpg


3431-140501.jpg


3434-140501.jpg
桜でガッテンして戴けましたでしょうか


それでは皆様
東京公演で
お目に掛かります。

豊松清十郎

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[2014/05/03 20:20] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
4月公演御礼・3「形を保つのに精一杯」
今月勤めたのは
桜丸と
輝国。

菅相丞流罪の
誘因となった
責を負って腹を切る
悲劇の人物ですが、
初段「加茂堤」では
まだその事件の
起こる前。

桜丸本来の
明るさと
茶目っ気、
恋女房八重との
やりとりは
愛情あふれ、
また一朝事ある時は
舎人ながらも
一歩も引かぬ
頼もしさと、
スカッと爽やか
遣っていて
楽しい場です。

「車曳」は
初演当時
三段目佐太村の
単なる端場。
それが歌舞伎に
移されて
忠臣蔵の
「二つ玉」と同様に
お客様の
目を引く場面と
なりました。

歌舞伎芝居の
影響を強く受けた
この場面。
人形は立役の
型のオンパレード。
六法、かんぬき、
立ち見得に石投げと
次々に繰り出して
参ります。

歌舞伎で言えば
荒事の梅王、
実事の松王、
公家悪の時平に対して
桜丸は和事。

激しい動きの中に
二枚目の柔らかさ
も出したいと
思ってはいましたが
まずはキチンとした
形を保つのに
精一杯。
色気を考える余裕は
ありませんでした。

とはいえ、これが初役。
次回(があれば
の話しですが)を
楽しみに待ちたい
と思います。

豊松清十郎

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[2014/05/03 15:20] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
4月公演御礼・2「残された私達の責任」
住大夫引退の報に
「これは行かんならん」と
久し振りに劇場に
お越し戴いた方々。
マスコミの
再三の報道に
「一遍行ってみようかしら」と
初めて文楽を
御覧戴いたお客様。

そして初日から
楽日まで、
何回も足を運んで下さった
昔から変わらぬ
文楽ファンの皆様。

今回御縁を戴いた
多くのお客様に、
この先引き続いて
お越し戴けるか否かは、
残された私達の責任。

開場4年目の
平成元年4月、
同じ菅原の通しが
上演された時の
菅相丞は
玉男師匠、
桜丸には
簑助師匠、
源蔵に
文雀師匠。
松王文吾、
梅王玉幸、
千代に文昇、
八重には一暢
という配役。

今回の公演で
あの時師匠方が
遣われた役々を
戴く様になったとはいえ、
形ばかりで
中身がそれに
追い付いていない
という事は、
舞台に立つ
銘々が一番強く
感じている所。

飛び切り嬉しい
大入りに、
けして浮かれる
という事無く、
今こそ気を引き締め直して
自分達の足元を
見つめ直す時。

「浄瑠璃ってほんまに
エエもんでっせ」
「何より情を大切に
基本に忠実に
素直にやる、
これしかないんです」
「100点満点は取れません。
こんな難しいモン
死んでからでも
まだ稽古に
行かんなりませんな」

住大夫師匠が
いつも変わらず
口にされていた
この言葉を
しっかりと胸に
重く受け止めて、
大夫、三味線、人形の
三業が一丸となって
精進致します。

皆様本当に
有難う御座いました。
これからも文楽を
どうぞ宜しく
お願い申し上げます。

豊松清十郎

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[2014/05/02 10:14] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
4月公演御礼・1「それだけで済ませては」
チケットは昼夜とも
連日の完売。
開場から三十年、
文楽劇場の歴史の中で
最多となる
2万9973人(速報値)
のお客様が
詰め掛けるという
未曾有の
大入りの中、
4月文楽公演
名実ともに
目出度き千秋楽を
迎えさせて戴く事と
相成りました。

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楽日27日は
桜丸切腹を
語り終えると、
住大夫師匠が
幕前での御挨拶。

これも舞台を
終えたばかりの
簑助師匠が
桜丸の人形で
花束贈呈。

戦後文楽が
二派に分かれ
消滅の危機も
叫ばれた
その頃から
苦楽を共にされてきた
お二人。

万感の思いを込めて
手渡された花束に、
お客様もハンカチで
目頭を押さえて
いらっしゃいました。

病を克服されたとはいえ
御挨拶での
訥々とした
お話しぶりに、
舞台ではそれを
感じさせない師匠の
浄瑠璃への情熱、
努力、精進を感じ
御来場の皆様と共に
我々も改めて
驚かされました。

ふた公演続けて
それもこの所に
なかった大入り。

3446-140429.jpg
皆様
有難うございました


これまでならば
ただもう手放しに
喜んでいた所
でしょうが、
それだけで
済ませては
いけない、と
強くつよく
思います。

この大入りは
住師匠が残して
下さった
置き土産。
師匠が退かれた
その後の文楽を
我々がどの様に
引き継いで
いけるのか。

豊松清十郎

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[2014/05/01 17:34] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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