2月公演の見どころ聞きどころ
2月の文楽は
恒例の三部制。
各部の上演時間を
3時間程と短く設定し、
初めての方にも
気軽に御覧戴けます。

今回も
時代物、世話物の
名作を取り揃えました。

一部はまず
「七福神宝の入舩」から。
宝船に乗り込んだ
お馴染み七福神が
初春の酒に酔いしれて
自慢の隠し芸を
御披露するという
何とも
馬鹿馬鹿しい(?)
いやいや
お目出度い一幕。
東京国立劇場では
10年振りの上演です。

続いては
「近頃河原の達引」。
「そりゃ聞こえませぬ
伝兵衛さん」
のおしゅんのサワリは
文楽ではお馴染みの
ひと節。

段切れに兄与次郎が
おしゅん伝兵衛夫婦を
見送る場での猿廻し。
愛らしい二匹の
お猿さんが
哀しみを誘います。
今回は
伝兵衛が
悪巧みに巻き込まれる
「四条河原」からの
上演です。

二部は
「染模様妹背門松」。
お染久松の心中を
題材に取った
狂言は数多く、
「野崎村」で有名な
「新版歌祭文」と
ついつい混同して
しまいますが、
こちらはその
先行作品。

二人の恋を
思いとどまらせようと
涙ながらに久作が
意見する「質店」。
元朝早く
寒さをこらえ
忍んできたお染が
閉じ込められた久松に
蔵の外からその思いを
切々と訴える「蔵前」。
見どころ、
聞きどころ
たっぷりのお芝居です。

第三部は
「御所桜堀川夜討」から。
弁慶上使、略して
「弁上」と呼ばれる
この一幕、
あの弁慶さんに
たった一夜の恋で
生まれた娘があった
という意外な筋立て。

お主の為に喜んで
身を差しだす
信夫のしおらしさ。
娘の死を嘆く
母おわさ、弁慶の
クドキ、物語は
見逃せません。

二幕目は
「本朝廿四孝」。
十種香の段では
八重垣姫に
簑助、
濡衣に
文雀と
人間国宝の
両師匠が競演という
豪華な
顔合わせ。

狐火の八重垣姫は
勘十郎さん。
四匹の狐を従えて
諏訪の湖御神渡り。
厳寒の二月に相応しい
華やかな
幕締めです。

皆様のお好み
お時間に合わせて
お選びいただける
三部の文楽。
次回の
東京公演も
どうぞお楽しみに。

豊松清十郎

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[2013/12/16 19:45] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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