12月公演、始まっております。その4「残るお席も僅か」
もう一本はお馴染みの
「恋娘昔八丈」。
文楽には珍しく
江戸で作られた
浄瑠璃で
城木屋の舞台は
日本橋。
浅草や吉原などの
地名も出て参ります。

こちらは何回も
手摺りに掛けられた
名作。

私は主人公
お駒を遣わせて
戴きますが、
師匠方のお手本を胸に
精一杯挑みます。

お蔭様でチケットは
好調な売れ行き。
身替り物の王様、
「寺子屋」を上演する
鑑賞教室も共に、
残るお席も僅か
となりました。

何かと
慌ただしい年の暮、
文楽でちょっと一息。
皆様のお越しを
お待ち申し上げます。

豊松清十郎

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[2013/12/13 16:25] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
12月公演、始まっております。その3「共に全体責任」
若君の身替りに
宮を預けられた、
駿河守夫婦の子
鶴千代を切る筈の
太郎左衛門ですが、
実は彼にはもう一人
更なる身替りが心の内に、
というのが
この段の眼目。

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こちら斎藤太郎左衛門

切子灯篭の灯る
夕まぐれ、
揃いの衣装に
笠を被った
踊り子の群れ。

打ち損じのならない
太郎左衛門が、
目指す子供を
必死に探る
緊迫の場面。

ここで苦労するのが
踊り子たち。
切るべき時に
切るべき子が
そこにいずばなりません。

2189-131207.jpg
この子、この子が
そこにいなくてはいけません


歌舞伎ならば少々は
捨て台詞などで
修正も出来ますが、
節の決まった
浄瑠璃では無理な事。

討つべき踊り子
見つけ出し
狙い定めた
太郎左衛門。
ここぞ見せ場の頂点で、
シンにいるべき
太郎左衛門が
バタバタ、オロオロ
動いては
とても芝居に
なりません。

今回は、
踊り始めから
おおかた3周
するそうですが、
その三巡りの間に
どれだけ自然に
立ち位置に立って
主役に気持ち良く
斬ってもらえるか。
ツメ人形の子役も
共に全体責任。

2201-131207.jpg
この浴衣の柄に
重大な意味が隠されております

2188-131207.jpg
この花笠も小道具の労作
全部で9つも作ったそうです


太郎左衛門は勿論
見守る駿河守夫婦
若宮の母三位の局も、
この場の緊張感を
損なう事無く、
如何に幕締めへ
盛り上げていくか。

手本の無いこのお芝居、
納得のいく舞台を求めて
千秋楽のその日まで
毎日細かな手直し、
気の抜けない日々が
続きます。

豊松清十郎

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[2013/12/13 09:35] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
12月公演、始まっております。その2「文楽の舞台では」
さて今月の公演で
一番の話題と言えば、
明治25年以来
121年振りに
舞台に掛けられる
「大塔宮曦鎧」の
復活上演。

どんなにベテランの
文楽ファンでも
御覧になった事は
まあない筈。
(あるわけない!)

完全では無いにせよ
譜の残る浄瑠璃と違い、
人形には舞台の
絵図面である道具帳や、
衣装、
かしらの名称さえ
残っておらず、
我々演者と共に
裏方のスタッフも
こういう復活上演には
大変苦労を致します。

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お芝居で重要な役目を担うこの灯篭

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誰が袖に

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花車

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この絵は小道具方、森永さんの手描きです


究極の身替り物
とも呼ばれたこのお芝居、
クライマックスは
天皇の若宮を討て
と命じられた
斎藤太郎左衛門が、
揃いの浴衣、花笠に
身を包んだ大勢の
子供たちの中から、
目指す身替りを見つける
「身替り音頭の段」。

歌舞伎の上演では
何十人もの子役達が
舞台の上で輪になって
踊るそうですが、
小さな
文楽の舞台では
そうはいかず。

小さく狭い舞台の上、
踊り子たちを一度
上手の小幕に消し、
また再び舞台奥から
登場させる事で
踊り手の輪を大きく
感じて戴こう
という工夫は、
踊りの振り付けを
お願いした
上方舞、
山村若師匠の
アイデアです。

豊松清十郎

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[2013/12/10 21:39] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
12月公演、始まっております。その1「2倍お得な」
長丁場の11月公演を
打ち上げると、
翌週には
知立、
秦野での小公演、
翌日東京入りしての
舞台稽古。

師走に相応しく
慌ただしく過ごして
参りましたが、
12月公演も
無事に開幕。
初日を終えて
ようやく一息。

寒くなったとは言え
劇場周辺は
気持ちの良い
快晴の毎日。
お日様求めて
舞台の合間、
楽屋裏に出てみれば
何処からか
鳥のさえずり。

“ちゅんちゅんちゅん”
「ん?」
“ちゅんちゅちゅん“
「ん?んん?」
“ちゅちゅちゅちゅちゅん”
「こ、これは!」
いつも見慣れた
駐車場の生垣に
小鳥の群れ。

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こ、これは

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電線ならぬ生垣に・・・

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目白押し、じゃなかったスズメ押し!?


雀のお宿に
なっておりました。
聞けば家の建て替えで
近くの大木が切り倒され、
お休み処が
無くなった雀たち、
こちらに大挙
お引っ越し
という事だとか。

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まさに雀のお宿

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鳥嫌いの方には怖いかも


この所全国で
ムクドリの騒音、
フン害にお困りの所も
多いと聞きますが、
この雀さんたちは
そのような事も無く
午前中から日暮れまで
大人しく(?)ここで遊んで
夜はねぐらに帰ります。

半蔵門駅から
劇場までの道すがら、
お天気が良ければ
その愛らしい姿を
お楽しみ戴ける筈。

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オペラグラスをお忘れなく

文楽観劇に
野鳥見物、
(スズメも立派な野鳥です)
2倍お得な
12月公演です。

豊松清十郎

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[2013/12/09 13:34] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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