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和田志津馬、精一杯勤めます。
東京では久々の
通し公演。
調べてみると
平成19年5月に
「絵本太功記」
が出て以来ですから
丸6年振り。

「伊賀越」になると
平成10年から
15年振りとなります。

大阪に比べて
発端から通した
丁寧な上演が多い
というのが
子供の頃からの
私の印象でしたが、
それほど遠ざかっていたとは。

「通しで見たい!」というお客様には
「お待たせしました!」
という公演になります。

私の役は和田志津馬。
先代の清十郎師匠も
得意とされた
二枚目は、
勿論初役。

親の仇を追って
鎌倉から伊賀上野
鍵屋の辻へ。

唐木政右衛門
(荒木又右衛門)の
助けを借りて
首尾良く仇を
討ち果たすまで、
私にとっても
久々に昼夜に
出番のある
遣り甲斐のある役。

「藤川新関」
「岡崎」では
相手役のお袖を
何と文雀師匠が。
いやはや緊張の
舞台となりそうですが、
精一杯勤めます。

忠臣蔵と同じく
仇を討つという
シンプルな筋立て。
さらさらと物語が
進みそうな筈が、
そこはそれ
作者が近松半二。

名乗りあえない親子に
認められない夫婦。
複雑な
人物関係。
受けたご恩や
お主の義理に
命を捨てる人々。
敵が味方に
味方が敵に。

二時間を超える
大曲「岡崎」。
緊張の続く中に
ふっと息抜きの
「藤川新関」。
そして世に謳われた
名曲「沼津」。

「千本松原」は
住大夫師匠が
語られます。

変化に富み
滋味溢れる
「伊賀越道中双六」。
皆様どうぞ
お見逃しなき様に。

豊松清十郎

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[2013/05/29 10:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
9月公演配役が発表されました
次回、
9月東京公演の
配役が発表されました。


□通し狂言「伊賀越道中双六」

9月7日(土)~9月23日(月、祝)

【第1部】11時開演(15時55分終演予定)
和田行家屋敷の段
口・豊竹咲寿大夫(前半)竹本小住大夫(後半)、鶴澤清公
奥・豊竹松香大夫、鶴澤清友

円覚寺の段
中・竹本相子大夫、鶴澤清丈
奥・竹本文字久大夫、鶴澤藤蔵

唐木政右衛門屋敷の段
口・豊竹希大夫、豊澤龍爾
中・豊竹睦大夫、鶴澤清志郎
切・豊竹咲大夫、鶴澤燕三

誉田家大広間の段
豊竹咲甫大夫、野澤喜一朗

沼津里の段
竹本津駒大夫、鶴澤寛治
ツレ、鶴澤寛太郎

平作内の段
豊竹呂勢大夫、鶴澤清治

千本松原の段
切・竹本住大夫、野澤錦糸
胡弓・鶴澤清公

[人形役割]
母柴垣・吉田勘彌
お谷・吉田和生
奴実内・桐竹紋吉
沢井股五郎・吉田玉輝
和田行家・桐竹亀次
佐々木丹右衛門・吉田玉志
沢井城五郎・吉田簑二郎
近藤野守之助・吉田玉翔
昵近侍・吉田玉誉
昵近侍・吉田簑次
昵近侍・桐竹勘次郎
呉服屋十兵衛・吉田和生
母鳴見・吉田文司
和田志津馬・豊松清十郎
池添孫八・吉田幸助
石留武助・吉田玉佳
腰元お松・桐竹紋臣
腰元お中・吉田簑紫郎
唐木政右衛門・吉田玉女
宇佐美五衛門・吉田玉也
乳母おくら・吉田文昇
娘おのち・桐竹紋吉(前半)吉田玉翔(後半)
誉田大内記・桐竹勘壽
小姓・吉田玉彦
桜田林左衛門・吉田文司
親平作・桐竹勘十郎
荷持安兵衛・吉田玉誉(前半)吉田簑次(後半)
娘お米・吉田簑助


【第二部】16時半開演(20時40分終演予定)
藤川新関の段 引き抜き 寿柱立万歳
助平・竹本三輪大夫、野澤喜一朗
志津馬・豊竹始大夫、鶴澤清丈
お袖・豊竹咲甫大夫、豊澤龍爾
ツレ・豊竹咲寿大夫、鶴澤燕二郎
ツレ・豊竹亘大夫、鶴澤清允

竹藪の段
豊竹靖大夫、鶴澤寛太郎

岡崎の段
中・豊竹芳穂大夫、鶴澤清馗
次・豊竹呂勢大夫、竹澤宗助
切・豊竹嶋大夫、豊澤富助
後・竹本千歳大夫、竹澤團七

伏見北国屋の段
豊竹英大夫、鶴澤清介

伊賀上野敵討の段
政右衛門・竹本南都大夫、竹澤團吾
志津馬・豊竹芳穂大夫
林左衛門・竹本津國大夫
股五郎・竹本文字栄大夫
付人・竹本小住大夫

[人形役割]
娘お袖・吉田文雀
和田志津馬・豊松清十郎
奴助平・桐竹紋壽
太夫・吉田勘市
才三・桐竹一輔
沢井股五郎・吉田玉輝
蛇の目の眼八・吉田清五郎
桜田林左衛門・吉田文司
唐木政右衛門・吉田玉女
幸兵衛女房・吉田簑二郎
山田幸兵衛・桐竹勘十郎
捕手小頭・吉田文哉
お谷・吉田和生
倅巳之助・吉田簑之(前半)吉田和馬(後半)
夜廻り・吉田簑一郎
傾城瀬川・桐竹一輔
池添孫八・吉田幸助
飛脚・桐竹勘介(前半)吉田玉路(後半)
池添孫六・桐竹紋秀(前半)吉田玉勢(後半)
呉服屋十兵衛・吉田和生
石留武助・吉田玉佳

※ダブルキャスト
前半:7日(土)~15日(日)
後半:16日(月・祝)~23日(月・祝)
※「沼津里」「平作内」「千本松原」はいわゆる「沼津の段」です
※第二部は、16時半開演です。(お間違え御座いません様に!)

豊松清十郎

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[2013/05/28 11:10] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
ニャオざねがやってきた・2「ゆるっとくまがや盛り上げ担当主査」
ニャオざねは
平成20年生まれ。
その活躍が認められ
23年には晴れて
熊谷市職員に。

work-130525.jpg
自分のデスクもあるんです

職名は
「ゆるっとくまがや盛り上げ担当主査」
だそうです。

まだまだ見習いの
くろごちゃんには
羨ましい肩書きかと。

0475-130525.jpg
まだ見習い中です

好きな物は
雪くま。
ん? 雪くま?

市役所のHPによると
熊谷の美味しい水で
作った貫目氷を
ふわっふわに削り、
熊谷の暑い夏を
涼しく乗り切れる様に
と考えられた
季節限定
御当地グルメ。
オリジナルシロップが
自慢の一品です。

初夏を感じさせる
五月晴れの当日、
くろごちゃんと
手を携えて登場した
ニャオざねは、
まずは御来場のお客様に
顔見せの御挨拶。

0453-130525.jpg

0454-130525.jpg

0455-130525.jpg
二人で頑張ってます

0449-130525.jpg
精一杯のアピール

0450-130525.jpg
ニャオざねでーす

0459-130525.jpg
結構動きにキレあります

「熊谷陣屋」が終わった
休憩時間にも登場して
精一杯の愛嬌を
振りまいては
おりましたが、
なにせお昼の
時分どき。
短い休憩時間では
皆様お食事を
されるだけで
精一杯。
二人もちょっと
寂しそうでした。

0456-130525.jpg

0457-130525.jpg
少しは覚えて貰えたかな?

劇場訪問も
嬉しいけれど、
昔を振り返ると
この熊谷や
大宮などは
当たり前の様に
毎年欠かさず
文楽の公演が
催されていた所。

聞けば熊谷には
「直実節」
なる歌があり、
鉢巻き姿も凛々しげな
小学6年生が、
日の丸の扇を持ち
学校生活最後の
運動会で、
歌と踊りを
披露するのが、
今でも揺るがぬ
伝統のプログラム
となっているとか。

この御縁を機に
盛り上げ担当主査の
ニャオざね君。
是非とも地元に帰ったら
上司の皆さんに
売り込んで、
昔の様な熊谷での
文楽上演の夢を
叶えて欲しい物。
ニャオざね君
頼んだよ!

0465-130525.jpg
まかせたで!

0466-130525.jpg
折角なんでバックショットも

さてさて次は
どんな町の
どんなキャラと
おめもじが叶いますか。
劇場の休憩時間に
目が離せません。
(あんただけや!)

豊松清十郎

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[2013/05/26 22:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
ニャオざねがやってきた・1「大根食べるかい?」
嬉しい
満員御礼の続く
五月公演に、
ニャオざね君が
駆けつけてくれました。

0444-130525.jpg
連日の満席、ありがとうございます

またゆるキャラか!
と仰るお客様、
そうです、
またゆるキャラです!
(開き直っております)

0446-130525.jpg
うん、こりゃユルい!

ニャオざね君は
その名前でも
お分かりの通り
熊谷次郎直実の
出身地である
埼玉県は熊谷市の
ねこキャラです。

0448-130525.jpg
ネコ・・・ですよね

文楽ファンの方、
歴史好きの方でしたら
もしかしたら
「くまがい市」と
お読みになるのでは。
イエイエこれは
「くまがや市」。

私の様な
関東の出身者にとって、
熊谷と聞くと浮かぶのは、
遥かに続く畑、
豊かな農産物。

今回の熊谷直実も
「くまがいのじろうなおざね」
と聞けば
あの苦み走った貫録の
悲運の武将が
浮かんできますが
「くまがやのじろう」
と聞いた途端、
鋤クワかたげた
人の良さそうな
おじさんが、
日に焼けた顔に
白い歯をニッと
むき出して
「大根食べるかい?」
と呼びかけてきそうで・・・
まあこれは
私が小さかった
大昔のイメージ。

新幹線も停まる今では
随分様変わり
した事でしょうが。

そうそうこの所は
ヒートアイランド現象
とやらの影響で
夏場は気温40度
にもなるのを逆手にとって
「日本一あついまち熊谷」
として売り出し中だとか。

豊松清十郎

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[2013/05/26 11:50] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
今年も出演致します(内子座公演配役)
皆様お待ちかね
内子座公演の配役が
発表されました。


□第17回内子座公演

【日時】
8月24日(土)、25日(日)
午前の部 10時開演
午後の部 2時開演
(午前、午後とも演目は同じです)

【演目】
「あらすじ紹介」
豊竹靖大夫

「平家女護島(へいけにょうごのしま)」鬼界が島の段
竹本千歳大夫、鶴澤清介

[人形役割]
俊寛僧都・吉田和生
平判官康頼・吉田玉志
丹波少将成経・吉田幸助
海女千鳥・豊松清十郎
瀬尾太郎兼康・吉田玉也
丹左衛門基康・吉田文司

「近頃河原の達引」堀川猿回しの段
前・豊竹呂勢大夫、竹澤宗助
ツレ鶴澤清公
切・豊竹嶋大夫、豊澤富助
ツレ豊澤龍爾

[人形役割]
稽古娘おつる・吉田簑次
猿回し与次郎・吉田玉女
娘おしゅん・吉田簑二郎
井筒屋伝兵衛・吉田文昇
与次郎の母・吉田簑一郎

〈人形部〉
吉田玉佳、吉田文哉、桐竹紋秀、吉田玉勢、吉田簑紫郎、吉田玉誉、桐竹紋吉、吉田玉翔、吉田玉彦、吉田玉路、吉田和馬、吉田玉峻、吉田玉延


私は昨年に引き続き
今年も
出演致します。
千鳥は初役、
今から楽しみです。

チケットはもうとうに
売り出しが
始まっております。
昨年も完売となった
この公演、
どうぞお早めに
お申し込み下さい。

観劇料、チケットのご予約などは
こちらへ
http://www.town.uchiko.ehime.jp/site/bunraku/

情緒あふれる街並み、
緑豊かな内子町で
暑い暑い夏に
開催される内子座公演。
東京、大阪の本公演とは
一味もふた味も異なる
楽しさに溢れています。
今年は内子座に
出掛けてみませんか。

豊松清十郎

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[2013/05/24 18:12] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
もう中日です・6(ご免なさぁーい)
義経の出番を控えながら
慌ただしく
スタッフが立ち働く現場を
写真に収めていると、
密かに
このブログを
愛読して下さっている
名舞台監督の
釘山さん(仮名)が

「清十郎さん
これ出すんですか?
ブログ見た後の
お客様のイメージが・・・
大丈夫ですかねぇ」

と心配顔。

彼にお目玉喰らわぬよう
どうか
皆様この秘密は
心の中に秘めおいて、
誰にもたれにも
漏らさぬよう、
宜しくお願い致します。
釘山さーん、
ご免なさぁーい。

今回
カゲアツ担当は
笑顔で撮影に
応じてくれた
簑之君。

0418-130519.jpg
頑張ってます

入門してまだ
日も浅いですが、
この頃は簑助師匠の
重要な場面の
足も遣う様になり、
奮闘努力の
毎日を送っています。

これから十年、二十年
晴れて陣門、組打ちの
敦盛を彼が遣う時、
今回の経験が
必ず役に立つ日が・・・

いや、やっては来ませんが
障子の蔭での
この頑張り。
皆様どうぞ
御声援のほどを。

いよいよ芝居も後半戦。
大入りの嬉しさに
浮かれる事なく
気を引き締めて
臨みます。

御来場の皆様には
文楽を心行くまで
お楽しみ下さいませ。

豊松清十郎

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[2013/05/22 10:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
もう中日です・5(こっくりこくりと)
この敦盛が出ると
思い出すのが
玉之助兄さん。

楽屋では親しみを込めて
玉ちゃんとも
呼ばれておりました。

小道具方も兼ねて
いらっしゃいましたが、
この敦盛は何人にも
けして譲る事なし。
玉之助がカゲアツか、
カゲアツが玉ちゃんか
一心同体、
不即不離、
永遠不滅の存在でした。

玉之助さんといえば
もう一つ、
切っても切れないのが
「菅原」の「佐田村の段」
喧嘩場の桜の介錯。

菅公、時平それぞれの
主人の事で
梅王松王兄弟が
言い争い、
やがてつかみ合いの
喧嘩を始めます。
勢い余って拝領の
桜の木を折って
しまいますが、
その桜担当が
これも必ず玉ちゃん。

二時間もある
長丁場の佐田村、
幕が開いた直後から
早くも桜の木の下に
座を占めた兄さん。

やがて手すりの陰で
こっくりこくりと
居眠りを始めます。

皆様からは
御覧戴けませんが、
私にすると
あの姿が
正に佐田村。

あの介錯だけは
兄さんでないと
ウーン、物足りない。

今の若い人が
そんな事をしていたら
どやされますが、
思えばのんびりした
時代でした・・・

豊松清十郎

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[2013/05/21 21:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
もう中日です・4(この御方こそ)
さて開演前の
舞台裏。
熊谷桜を見上げて
寂しげにたたずむ
かの人は誰そ。

0420-130519.jpg
ウン? この人は・・・

姿は奴に
身をやつしても
隠しきれない
その気品。
うーん、陣屋に
こんな人
出てましたっけ?

0424-130519.jpg
隠しきれないこの気品?

お分かりに
ならないのもご尤も、
この御方こそ誰あろう、
義経の情にて
一命を取留めた
平家の御公達、
平敦盛公。

狭い鎧櫃に
押し込められ
息は詰まるは
腰は痛いは。
隙をうかがい
抜け出して
しばしの休息
骨休めの図
という訳です。

0426-130519.jpg
この中にいるのはキツそうです

熊谷陣屋の半ば過ぎ、
形見に残った
青葉の笛を
嘆きに沈む
藤の方が取り上げ
吹き出すと、
障子の向こうには
懐かしい
我が子の姿。

思わず駆け寄り
障子を開けば
敦盛は見えず
空しき鎧の
影ばかり。

あの名場面に
シルエットで登場する
影の敦盛、
カゲアツ君(トヨエツか!)
その人です。

0423-130519.jpg
これがカゲアツ君だ!

影だけなので
衣装は何でも
良さそうな物ですが、
どういう訳か
私が文楽に入った時から
伝統的に(?)
必ず奴のツメ人形。

0427-130519.jpg
この肩ひもが
前にもご紹介した連雀(連尺)です。


以前は鎧櫃の上に
座っておりましたが、
今回は客席からの
高さ、見た目を考えて
鎧櫃はカット。

0388-130519.jpg
さあ出番

自分の姿を
見せてはならじ、
と遣い手は
涙ぐましい恰好で
奮闘努力の毎日です。

0390-130519.jpg
この姿勢です

0435-130519.jpg
見事に影が浮かびました。
大成功!


豊松清十郎

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[2013/05/21 15:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
もう中日です・3(思わずほへーっ)
しかしこんな時、
有難いのが
先輩、師匠方。

五十をとうに過ぎた
私などには
普通何も言っては
貰えません。
しかしあまりのひどさに
打ちしおれる私を
不憫に思ってか次々に
噛んで含める様に
アドバイスを下さいます。

こんな年になっても
「あいつはあかん」
とあきらめず、
こうして教えて戴けるのは、
やっぱり私の
人徳のなせる業かな、
と。(アホか!)

それは兎も角
これまでは
体裁だけでも
整えようと、
あちらを繕い
こちらを隠し
その場凌ぎでやってきた私。

人間幾つに
なろうとも
やり直せない
事はない。
心を定めて初日から
「基本」という物を
まず第一に、
無心で取り組んで
みるとあら不思議。

僅かずつとは
言いながら、
人形が軽く
感じられる。
自分の姿勢も
人形の形も
整うにつれて
周りを見回す
余裕も生まれる。
今日はあそこを、
明日はここをと
課題を持って
取り組める毎日。

思えば
師匠、兄さん方は
遥か分からぬ昔から
この土台に立って
作り上げた今の芸。
それを思うと
今の私、
思わずほへーっと
気の抜けた
ため息吐息が
漏れますが、
人間幾つになろうとも
やり直せない事はない。

過ちては改むるに
憚ること勿れ。
人生意気に感ず、
覆水盆に返らず
(あ、こりゃ違った)。

こんな私を
何とかしてやろうと
戴いた温かな
お言葉を胸に、
二十年、三十年、
五十年後の(おいおい)
完成を目指して
ぼちぼちと
歩き続けます。

勿論人形の軽さには
長丁場を身じろぎもせず
しっかりと支えてくれる
簑紫郎、勘次郎
二人の力も
これまた大。
足の勘次郎君は
後半から
勘介君と交代。
ん・・・ちょっと不安・・・
勘すけぇ、頼むでぇ。

豊松清十郎

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[2013/05/19 19:45] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
もう中日です・2(大将の格がなくては)
初日から昼夜とも
満員御礼が続く
今月。

14日には皇后陛下
美智子さまが
「曽根崎心中」を
お忍びで御観劇
下さいました。

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次回は是非お二人で

嬉しいニュースが続き
座員の士気も弥増さる
今月の公演で、
私が戴いたのは
「熊谷陣屋」の義経。

0434-130518.jpg
若大将・源義経

義経といえば
悲劇のヒーロー。
若く凛々しく
爽やかに。
日本人なら
誰もが思い描く
そのイメージを
先ず第一に
それに加えて
源氏の棟梁たる
威厳風格、品格も不可欠。

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どっから見ても

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いい男です

舞台に登場し
やおらどっかと
腰掛けると
段切れまで
殆ど動く事もなし。

しかしその姿に
大将の格がなくては、
肝心の熊谷、相模
弥陀六の芝居が
生きてきません。
言葉に表せない
そういう雰囲気
オーラを醸し出すのが
人形の構え。

基本に忠実に
腰を十分に落とし
腕や肩の力に頼る事無く
肘をゆがめず
真っ直ぐ起こして
自分の身体と
距離を保ち、
人形の重さを
自分の背骨で
しっかりと支えれば、
堂々と形良く
何時間でも
持ち堪えられる。

ここまで年月だけは
存分に重ねて、
頭の中では重々
承知している積りの
そういう事が、
舞台に出れば
こは如何に。
足は浮つき
肘は張り
手首は倒れて
かしらは傾斜。
人形はあくまでも低く
上体は前に屈んで
大将の貫録、品格など
何処へやら。

あっという間に
汗は滝のごとく、
鎧人形の重さを
支えなければと、
肩といわず肘といわず
全身の至る所に
要らない力を込めまくり、
50分の出番を終えると
目は霞み息はあがり
疲労困憊、満身創痍、
気息奄々、致死期時。
明日からの初日を前に、
目の前は真っ暗。

豊松清十郎

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[2013/05/19 11:43] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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