御質問ズバリ回答ふたたび・その三番「修行し直して参ります」
最後は先日「蝶道」の
御質問を戴いた
大橋さんから再び。

なんたる事!色は薄墨色ですが
綺麗な秋草、
骸骨の衣装ではないのですね。
うーん、これを見た時は
妖しいライティングと怪奇音の中、
骸骨になった蝶が乱舞している、
まるでキングのホラーシーンの様で
震え上がったのでした。
お二人の熱演に幻想を見たのか、
三味線隊に目をやりつつ
怖いもの見たさで
「チラッ、チラッ」と見ていたのが
悪かったのか・・・
今度からはオペラグラスを持参します。
前向きに捉えるならば、
私の質問に勇気を得て
これからたくさんの質問が
寄せられると思います。
それが一巡して
ネタに困った頃に
教えて戴きたい事があります。

「八陣守護城」浪花入江の段で
正清が曲者をバサッと切った後に
雛絹がスーッと近づいて行って
さらっと刀を清めてあげる所が
ありましたよね。
「お嬢さん危ないよ」と
ハラハラしていたのが一転、
カッコいい!と雛絹を
尊敬したシーンでした。
がこれは、
武士の妻たる者にとって
極々普通の所作なのでしょうか。

文楽を見始めたばかりにつき、
毎回「はて?」と思う事が出てきて
微妙に気になっています。
図々しくて恐縮ですが
いつの日かお教えいただけたら
と願っています。


はい!分かりました。
いつの日か、と仰らずとも私が
即この場でお答え致しましょう。

実は私も、
どうも不思議に
感じておりました。
中間、奴ならいざ知らず
まだうら若き雛絹が、
いかに武家の娘とは言いながら、
目の前に突然現れた曲者に
格別驚きもせず
出会って間もない舅が
今切り捨てたその刀を
水で清め懐紙で拭うなんて。

まず感じたのは歌舞伎だな
という事。
大体
「待ち合わせ」※が多い狂言は、
歌舞伎的な場面が多いのですが。

※語りが止まり人形の仕種があって、
動きのきっかけで再び語りが始まる所

お芝居の筋書き、進行よりも
役者の魅力、美しさを
引き出す事に主眼を置く、
江戸歌舞伎に影響を受けた
演出かと思います。

上演頻度の少ない「八陣」。
「鬼一法眼」の菊畑の様に
文楽では途絶えていた場の演出を、
歌舞伎の方から教えを乞うて
復活したのかな、と思い
お聞きした所
昔からの型だとの事。

しかし、やはりこの場は
写実では無く
様式美の世界だと思います。

大海原を進む船上の舳先に立ち、
いきなり切りつける刺客にも
酒に仕込まれた毒にも
全く動じる素振りも見せず、
大胆不敵、
泰然自若
超然と大笑する正清。
ここはもう理屈抜き。
一幅の絵の様な
その美しさに浸りきり
ただもう酔って戴くこと。

その錦絵の様な場面に
華を添えるのが雛絹、
そう感じました。

雰囲気を壊さぬ為には
流れを止めぬ所作の間と
形の良さが肝要。
この場は雛絹の心情よりも
そこに力を注ぎました。

理屈で考えたらおかしな事。
しかしお芝居を見ている間は、
少しもそれを感じなかった。
そうお客様に見て戴くのが
人形遣いの芸。
そこを目指して勤めた筈が、
こんな御質問が来た、
という事は・・・
修行し直して参ります。

まあ私の事は兎も角、
今回の雛絹の行動は、
お芝居の上での事
なのではないか、
そんな風に思います。

ズバリ回答!とはいかず
申し訳ございません。
どなたか武家の風俗に
お詳しい方がいらっしゃいましたら、
是非御教示賜ります様に。

基本的にヒマ―な私ですが、
ちょっと面白い仕事も
入ってきております。
その様子を皆様に
御紹介するのを楽しみに。

御意見、御質問も
ドシドシお寄せ下さいませ。
お待ち致しております。

豊松清十郎

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[2012/06/27 08:28] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
御質問ズバリ回答ふたたび・その二番「高らかに鳴り渡る笑い声」
続きまして
TOMOKOさんからの
御質問。

初めまして。
何年も前から興味を持っていた文楽、
今年2月に初めて見て以来
その魅力にはまりつつあります。
(ありがとうございます!)
5月公演の夜の部「阿古屋琴責」で
岩永が琴、三味線と聞いているうちに、
だんだんノリノリになってきますね。
私も最初は阿古屋ばかり
見ていたのですが、
気が付いたら岩永が
火鉢を抱えて胡弓を弾く真似をしたり
顔を左右に揺らしたりしているので、
おかしくておかしくて。
でもここは演奏がどんどん
盛り上がって来る場面。
果たしてここで笑っていいものか
と気になってしまって・・・

ごもっとも、ごもっとも。
基本的に悲劇の多い文楽。
たまにくすぐりが入っても、
ここで笑っていいのかしら、と
辺りを窺っている内に
お芝居は進行。
ああ、また笑い損ねた、なんて事
どなたにも覚えのある事では
ないでしょうか。

優等生的にお答えするなら
「お芝居は御自分の好きな様に
楽しんで戴くのが一番。
入場料を払ってお客様として
来られているのですから、
可笑しかったら好きなだけ
どんどん笑って下さいね」
なんて所が
模範解答。

しかぁーし、それができれば
苦労は要らない。
客席の雰囲気に逆らって
一人呵々大笑するのは
とっても勇気が必要です。

特に東京は
芝居「見物」に
というよりも
古典芸能を「鑑賞」する
という感覚が強く、
(私も関東出身の人間
その感じ良く分かります)
反応も控えめ。
その上目の前に皇居、
お隣には最高裁という
国立劇場の立地。
ハイソなムードが、
肩に重くのしかかります。

毎日満席の客席に
緊張感を覚えると仰った
お客様もおられました。
とてもハハハ、ホホホと
気軽には笑えない。
分かります、よーく分かります。
ウーンどうしましょう。
バラエティ番組の様に
私が客席に行って
笑う訳にも行かないし・・・
ううむ・・・ん?

ウン!閃きました。
国立の雰囲気は
そのまま楽しんで戴くとして、
偶には場所を変えてみる、
というのは如何でしょう。

例えば
春、秋の地方公演。
関東でも何カ所か
公演が御座います。
本公演とはちょっと違う
リラックスした客席に、
驚かれるかも。

大阪もお勧めです。
東京とは正反対
喧噪の街中に建つ
文楽劇場。
大阪人の気質もあって
客席の反応も
何ともフランク。
笑うも泣くも
お好みのままに。
御贔屓の登場に
突然鳴り響く拍手の嵐、
なんて場面にも
遭遇できます。

チケット取りの苦労もなく、
いつでもゆったり御覧戴ける
というのも魅力です。
(自虐ネタ?)
勿論
たこ焼き、お好み焼きも
TOMOKOさんを待っています。

更には各地に残る
芝居小屋での公演。
内子座、相生座などに
足を踏み入れた瞬間、
「楽しまずにはおるものか!」
と一気にテンションが上がる事、
疑いなしです。

こんな所で
しっかり解放されて、
また東京ではあの緊張感を
十分味わって楽しむ。
これも楽しみ方の一つかと。

私も国立劇場の舞台は
一番緊張します。
そう考えると其々の舞台で
自然と心持ちも変わって
いるのかも知れません。
それも当然。
毎日の舞台は
お客様と一緒に
作り上げていく物なのですから。

まぁこうは言いましたけれど、
泣きたい時に泣き
笑いたい時に笑うのが
舞台の楽しみ。
小さな事は気にせずに、
可笑しい時にはいつでも
笑って下さいね。

静まり返った緊張の客席に、
高らかに鳴り渡る
TOMOKOさんの
笑い声。
楽しみに待っております。

豊松清十郎

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[2012/06/25 15:33] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
御質問ズバリ回答ふたたび・その一番「40年以上もこの世界にいて」
舞台も終わり
毎日ヒマーにしている
(まぁそうでもないですけど・・・)
私の元へ管理人のtsubameさんから
また御質問のメールが転送されてきました。
どんより曇った梅雨空を眺めて、
ほへー
と気の抜けた
溜息を漏らしている私にとって、
(やっぱりヒマです)
これは何より嬉しいお知らせ。

それでは早速お答え致しましょう。

昨年9月の文楽デビュー以来
劇場通いをしております。
「八陣守護城」地味なお話しなのか
と思いきや、物語も起伏に富み
舞台装置や仕掛けも面白く
楽しませて戴きました。
その「正清本城の段」の冒頭、
聞こえてくる虫の音に
違和感を感じました。
歌舞伎の虫の音とも
ちょっと違う感じでしたし、
聞こえ方の個人差かも
知れませんが、
正直それらしく聞こえませんでした。
あれが文楽のスタンダードな
虫の音なのでしょうか。
それとも国立劇場仕様?
何か笛の様な物で
音を出しているのでしょうか?
初心者の質問ですが
ご回答いただけると嬉しいです。

バンブーさんからの御質問でした。

ウーン、そうだったかな。
こちらは特別に違和感は
感じなかったけどなぁ。
歌舞伎と文楽で鳴き方が違う
という事も無いだろうし・・・
イヤイヤここで考えていても
埒は開かない。
先ずは聞いてみなくては、と
鳴物のお部屋に。

文楽の囃子、鳴物は
望月太明蔵社中の皆さんが
勤めて下さっています。

えーっと誰かおるかな?
おったおった、という事で
舞台の準備にお忙しい中、
望月太明之さんに
伺いました。

望月太明蔵社中の皆さん
望月太明蔵社中の皆さん

太明之さん
太明之さんです

歌舞伎と文楽で虫の音が
違って聞こえるって
聞いたんだけど?

《そうそう、違うでしょ。
あれは鳴物がやってるんと
違うんですわ》

えーっ!そんなら誰が?

《あれは名題役者のお弟子さんが
やってまんねん。
せやから歌舞伎では、
僕らがさわると
怒られますねん》

えーっ、ほんとに?

《はい、たとえば
ウグイスなんかでも
僕らはホー、ホケキョと、こう
(実際に吹きながら)
すっきりやりまっしゃろ。
これが歌舞伎で仮に
女形の役者さんがやると
ほぉーぉぉ、ほけきょぉん、と
こんな感じに色気たっぷりになる。
これがまた向こうの舞台には
よく映り(似合い)ますねん》

鶯笛
鶯笛はこんな風に

ほーっ。
で、虫の音は
虫笛を使うんですよね。

《はい、これが虫笛》

虫笛の吹き方
これが虫笛の吹き方

《他にもウグイスに烏、
これは赤子。
これ皆、私の手作りですわ》

赤子、烏、虫、ウグイスの笛
左から赤子、烏、虫、ウグイスの笛

えぇーっ!こんなの作ったの?

《ええ。 まあ市販も
してますねんけどね。
そうそうこの鶯笛ね、
これ昔、千本の道行が出た
巡業に行った時に
「お前笛持ってきたか?」
と兄弟子に聞かれて
荷物見たら入ってない。
なんぞないかと見回すと
手頃な竹が庭先に。
ほんで道具さん(大道具方)に
のこ(鋸)借りてもう大慌てで
楽屋で作ったんですけど、
これが不思議と
よう鳴りまんねん》

へぇー!
ほぉー!
はぁーの連発。
40年以上もこの世界にいて
知らなかった事ばかり。
お恥ずかしい事ではありますが、
しかし幾つになろうとも、
学は一生、知るは喜び。
舞台の準備にお忙しい中、
気軽に答えて下さった
太明之さん、ありがとうございます。
そして御質問戴いたバンブーさん、
また一つ賢く(?)なりました。
心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

豊松清十郎

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[2012/06/24 09:30] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
秘密のお七「ガッテン戴けましたでしょうか」篇
民放テレビ局風に
引っ張って
申し訳ございません。

ここからは
写真と共に
ご説明致しましょう。

これがお七の火の見櫓です。

お七の火の見櫓

裏から見ると
櫓の中は
こうなっております。

櫓の中

この中に入っているのが
その名も「三段」!
三段あるので「三段」です。
(そのまんまやがな!)
勿論これが二段なら「二段」。
「一段」も御座います。
(これほんま)

三段

この櫓にはスリットが切ってあり
ここから三人の人形遣いが
手を出して人形を持ちます。

スリット

さてその中は!
こんな風に
持っております。

人形を取れば

人形を取れば。
ジャジャーン!
三人の人形遣いが
三段に乗って
段々で遣っておりました。

三段に乗って

別角度で見て下さいませ。

別角度で

そして皆様には
この様な
完成形で御覧戴いております。

完成形1

完成形2

完成形3

狭い櫓の中で
大の男三人が
上下に積み重なって、
息を合わせての作業。
遣っている人形の姿形は、
狭いスリットの隙間から
ほんの僅か垣間見えるだけ。
ほとんど勘に頼って
遣っているのです。

如何でしょう。
お七櫓登りの秘密
ガッテン戴けましたでしょうか。

今回協力してくれたのは
勘市、勘次郎、簑之のお三方。
忙しい入れ替えに
無理をお願いしました。
ありがとう!

ここで一つご注意を。
実際の舞台を御覧になる時は、
今回お目に掛けた事どもを
けしてけして
お目に浮かべる様な事の
御座いませんように。
純粋無垢、清楚 可憐な
お七の必死の姿に、
汗だくのおっさん三人が
狭い櫓の中で犇めいている
あの様子が重なっては、
興醒めとなる事疑いなし
ですので。

梅雨はいよいよこれからが本番。
うっとうしい毎日が続きますが、
皆様お元気で。

豊松清十郎

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[2012/06/21 14:00] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
秘密のお七「秘密なんてなぁんもないでぇ」篇
秘密のお七「秘密なんてなぁんもないでぇ」篇

季節先取りの台風が
近畿地方に上陸。
鑑賞教室も午後の部は中止、
この日はもらいとなりました。
出演者の面々は、口では
「えーっ、やれへんのぉ?
残念やなぁ!」
と言いながらも、
降って湧いた様な
お休みに
口元にはうっすら笑みが。

しからば
「もらい」とは?
これはそもそも‥っと
イヤイヤこれはまた
別のお話し。
別の機会にお話しする事と
致しましょう。

さて本日のトピックは
只今上演中のお七。
時間は短いですが為所も多く、
何と言っても独り舞台、
遣っていて楽しい役です。

動きの多いこのお七、
その中でも見せ場と言えば
何と言っても櫓登り。
人形遣いの姿が消え
恰も人形がそれ自身で
櫓に登っていくような姿は、
お客様の目を捉えて離しません。

特に初めて御覧戴く方には、
きっと衝撃的。
「どーしてるのかしら」
と思われた方も多いのでは?
はい!分かりました。
御質問が来る前に、
今日はその
「お七の秘密」を
大公開致しましょう。

こんな時
私のお気に入り
【秘密の〇ン〇ンショー】なら、
「えぇっ?秘密なんてなぁんもないでぇ」
という所でしょうが。

お七1

お七2


聞く所によるとこの工夫を
文楽に取り入れたのは、
かの大名人、
吉田文五郎師匠。
師匠がまだ若い時分
(そんな頃もあったんですねぇ)
東海道を旅興行で回っている時に
静岡にいた吉田冠三という
人形遣いに習った物を、
大阪に持ち帰り上演した所
大変な大評判。
それからは人気狂言の
一つとなったとか。

師匠も
「旅の大きな拾い物」
と仰っておられます。
(文五郎芸談より)
さてその仕掛けとは!?

次回に続く・・・

豊松清十郎

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[2012/06/20 20:00] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
秋巡業開催地が決定しました(併せて来年3月春巡業が追加されました)
先日仮予定としてお知らせしました
秋巡業の公演地が決定しましたので
改めてお知らせ致します。

9月29日(土) 河内長野市ラブリーホール 0721-56-6100
10月4日(木) 名古屋市芸術創造センター 052-265-2015
10月5日(金) 名古屋市芸術創造センター 052-265-2015
10月6日(土) 岡崎市せきれいホール 0564-25-0511
10月7日(日) 神奈川県立青少年センター 045-662-8866
10月9日(火) 枚方市民会館 072-843-1122
10月13日(土) 府中の森芸術劇場 042-333-9999
10月14日(日) 静岡市グランシップ 054-289-9000
10月17日(水) 仙台市電力ホール 022-225-2251
10月19日(金) 千葉市文化センター 043-247-8430
10月20日(土) 相模原市杜のホールはしもと 042-775-3811
10月21日(日) 立川市民会館 042-526-1311

以上11会場12公演

鑑賞料金、開演時間等については
各会場にお問い合わせください。
もうすでにチケットの発売が
始まった会館も御座います。
皆様どうぞお早めに。

なお演目、
配役につきましては、
4月27日にこのブログで
お知らせしておりますので、
そちらを御覧下さい。

さてここで、嬉しいお知らせが。
来年3月の春巡業
(こちらはまだ仮予定です)
公演地が8カ所と大変に少なく
嘆いておりました所、
四日市市文化会館での
公演が追加となりました。

これはきっと
三重県の
文楽ファンの皆様のお声が
会館に届いた物と
感謝致しております。

この先も
更に一カ所、
また一カ所と
打ち日の増える事を
心から願っています。

【2013年春の地方公演(仮予定)】

3月3日(日) 姫路キャスパホール
3月4日(月) 京都府立文化芸術会館
3月7日(木) 戸畑市民会館
3月8日(土) 広島市アステールプラザ
3月9日(日) 倉敷市芸文館
3月10日(月) 丸亀市民会館
3月16日(土) 宇都宮市文化会館
3月17日(日) 大田区民プラザ
3月20日(水、祝) 四日市市文化会館

以上9会場9公演

たくさんの
皆様のお越しを
お待ち申し上げます。

豊松清十郎

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[2012/06/15 16:30] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
お席は残り僅か!
6月鑑賞教室も半ばを過ぎ、
後半に入りました。
という事は、私の出番はここまで・・・

例年だと後半が多いので、
前半しっかり舞台を見ながら
自分なりにイメトレして、
後半それを舞台で実践、と
一公演丸々楽しめたのですが、
今年はこれで
お役御免。

ウーン物足りない。
この物足りなさは
次回のお役
あの西遊記の孫悟空に
ぶつける事にいたしましょう。

さて鑑賞教室は21日で千秋楽。
そしてその後の週末
23,24の土日に
「文楽若手会」
が開催されます。

今年の演目は
まず
「二人三番叟」、
続いて
「義経千本桜」から
すしやの段、そして
道行初音旅。

公演の合間を縫って
其々が思い思いの
自主稽古も始まっております。

毎年客席のあちこちで
「あれやったら
本公演よりずっとええな」
というようなお声を耳に・・・
首筋元に冷たい汗がつつーっ・・・
今年もしっかり勉強に
私も見に参ります。

更に東京でも公演が。
こちらは
29(金)30(土)の両日。
残念ながらチケットは完売。
御覧戴けない方には
お気の毒ですが、
この人気ですから
来年もきっと開催される事と
信じております。

この若手会も12回目。
皆様にもお馴染みとなったのか、
文楽劇場も残席は僅か。
ありがとうございます。
入場料は二千円。
みなさまどうぞ
お早めに。

豊松清十郎

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[2012/06/14 11:30] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
御質問ズバリ回答その二番「気迫漲る死の舞が」
続いては大橋様から。

もともと三味線が好きで文楽に
通い出したのですが、
このブログで人形の
細かい事も分かり
見る楽しみも増えました。
(ありがとうございます!)
今回ちょっと気になったのは
蝶の道行の後半の衣装です。
白地に黒い縞の入ったあの模様は
やはり骸骨を摸しているのでしょうか。
「ひー怖い怖い」と眺めながら
ふと「蝶々に骨は無かった筈・・・」
と気になりました。
ブログのネタに困った時にでも
ちょこっと教えて下さったら
嬉しく思います。

早速ネタに頂戴しました。
ありがとうございます!
さて御質問の衣装、
骸骨、ガイコツねぇ・・・
助国、小巻は
遣った事もありますが、
特にそんな風に感じた事は・・・

助国と小巻
助国と小巻
死出の旅路の衣装


骸骨・・・ねェ
骸骨・・・ねェ

何はともあれ見てみましょう、と
衣裳部屋にお邪魔、改めて見てみると。
ウーン、これはガイコツか・・・
蝶の羽模様には見えるが
確かにアバラ骨の様にも・・・
蝶というよりむしろ蛾?
ウーン、ウーン・・・
と唸っていても仕方ないので、
衣裳さんに聞いてみましたが、
特に骨を意識した意匠では
無いとのお話し。

ウーンやっぱり
ウーンやっぱり蛾・・・かなぁ

帯にも蝶を
帯にも蝶をあしらって

裾模様は秋草ですが
裾模様は秋草ですが
その色を失っております


それでも歌舞伎や
舞踊ではもしや、と
調べてはみましたが、
格別の収穫なし。
どうやら
幸助一輔コンビの
気迫漲る死の舞が、
二人の骸を衣装の上に
浮かび上がらせたのでしょう。

このコンビ、
夏休み文楽公演の
二部で御覧戴けます。
関西の方は勿論、
「見逃した!」という方は
これが最後のチャンス(?)
必見です!

ズバリ回答!
などと言いながら、
大したお答えが
出来ない時もありますが、
あまり期待せず(!)
これからも気になった事
ドシドシ お寄せ下さい。

今回の御質問の様に、
自分でも気付かなかった事、
知らなかった事を調べて行く、
その事が自分自身の
大変な勉強にもなります。
ドキドキしながら
お待ちしております。

今回の
文楽鑑賞教室
私の出番は14日迄ですが、
公演は21日まで御座います。
通常より短く見やすいこの公演。
分かりやすい解説も付き、
勿論料金もグッとお安く、
安い、見易い、分かりやすい
の三拍子。

今年は大阪市主催の
「文楽デー」が中止となり、
皆様と直に触れ合う機会が
無くなったのは残念ですが、
初めての方に
文楽を紹介するのにも
打ってつけの鑑賞教室。
皆様のお越しを
お待ち致しております。

豊松清十郎

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[2012/06/13 14:00] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
御質問ズバリ回答その一番「これが本当の配役表」
六月も半ばになり
近畿地方は梅雨入り。
その知らせと共に
鑑賞教室も
開幕致しました。

今月
私の出番は前半のみ。
さあ始まった、と思って
気が付けば
自分の千秋楽はすぐ目の前。
まあ取り敢えず2、3日は
慣らし運転で様子を見て、
なんて余裕は
どこにもありません。

改めて一つの役に
二週間、三週間と
じっくり取り組む事の出来る
本公演の有り難さを
噛みしめています。

さて、先日
このブログの記事で、
何か気になる事がありましたら
どうぞお尋ねを、
と呼びかけましたら
早速お二人の方が
御質問をお寄せ下さいました。
それではズバッと
お答え致しましょう。

まず最初の御質問は
みかんさんから。

先日金閣寺の舞台が
Eテレで放送されましたので、
録画して繰り返し見ております。
(有難うございます!)
雪姫の着物のふき捌きが
何とも可憐でした。
あの足はどなたが?
(玉誉君でした)
足遣いは場面によって
変わる事もあるそうですが、
清十郎さんの足遣いは誰々
とか決まっているのですか?

はい、良く御存じですね。
左遣いも含めた
三人の組み合わせは
お芝居毎、場面毎に変わります。
それを決めるのが小割委員。

私が入門した頃は、
先代勘十郎、
玉男両師匠が
その役でした。
勘十郎師匠亡き後は
玉男師お一人でお勤めでしたが、
流石は何事にも周到な師匠、
体調を崩される前に
若い二人に役目を譲られ、
今は
勘十郎、
玉女のお二人が
その任に就いています。

小割帳
これが小割帳です

お芝居の内容、役々の働き、
そして人形遣い各人の力量も
しっかり把握していないと勤まらない
骨の折れる
重要なお仕事です。

手伝いにとっては、
これが本当の配役表
という訳で。

因みに表紙の勘亭流は除いて、
中の小割は全て
勘十郎兄さんの
筆になる物です。
忙しい出番の合間に、
楽屋でも寸暇を惜しんで
書いていらっしゃいます。

中を開けば
中を開けばこの様に

右肩が左遣い
右肩が左遣い
左下が足遣いに
なっております


ホレこの通り
ホレこの通り
出番によって
足遣いが替わります


裏はこんな風
因みに裏はこんな風

御質問の
お答えですが、
特には決まっておりません。
勿論お弟子さんなら
自分の師匠の足を遣う機会は
当然多くなりますが、
それも絶対ではありません。

普段から
誰の足を遣っても
付いて行ける様に、
またこれが主遣いなら
どの手伝いにも自分の意思が
人形の動きで伝わる様に、
怠らず勉強するのです。

段取りを決めて合わせるのは、
文楽の三人遣いではありません。
その自負、
自覚を持って毎日の
舞台を勤めています。
(と言っても理想と現実のギャップは
結構大きい物がありますが・・・はぁ)

豊松清十郎

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[2012/06/12 09:55] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
今年も大和に参ります
例年より遅くなりましたが、
今年も郡上大和公演の
お知らせです。

今年は大和も20回目。
その記念に相応しく、と
人間国宝の
竹本駒之助師匠に
御出演をお願いしました。

女流義太夫との共演は
大和では初めての事。
駒之助師匠の
胸をお借りして、
しっかり勉強させて戴く覚悟です。

勿論我々には交流会も
大きな魅力。
昨年は雨降りも頓着せず
郡上踊りに繰り出しましたが、
嬉しい事に今年もまた
公演日に
踊りがありました。
東京公演の直前になりますが、
舞台も遊びも十分に楽しんで
本公演の活力にしたいと
願っています。

ここまでお読み戴いて
「や、やまとって?」
と戸惑われた方、
このブログの検索フォームに
「郡上大和」と入れて戴くと、
ここ数年の大和公演の記事を
御覧戴けますのでお試しを。

素朴な手作り大和公演。
皆様のお越しを
お待ち申し上げます。

豊松清十郎


第20回郡上大和公演

【日時】
平成24年9月1日(土)
18時開演(20時終演予定)

【会場】
大和町生涯学習センター

【演目・配役】
■「二人三番叟」
竹本駒之助 竹本土佐子
鶴澤津賀花 鶴澤駒清
(人形役割)
三番叟 吉田勘市
三番叟 吉田玉勢

■「傾城阿波の鳴門」順礼歌の段
お弓 竹本駒之助
おつる 竹本土佐子
鶴澤津賀花
(人形役割)
お弓 豊松清十郎
おつる 桐竹紋秀

■「伊達娘恋緋鹿子」火の見櫓の段
竹本土佐子
鶴澤駒清 ツレ鶴澤津賀花
(人形役割)
お七 桐竹紋臣

人形部
吉田文哉 桐竹勘次郎 吉田玉彦 桐竹勘介 吉田玉路

【お問い合わせ先】
古今伝授の里フィールドミュージアム
岐阜県郡上市大和町牧912-1
TEL 0575-88-3244
HP:http://www.gujo-tv.ne.jp/~kokin/http://www.gujo-tv.ne.jp/~kokin/page04b.html


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[2012/06/07 16:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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