次回の東京公演は?
東京公演の配役が
発表されましたので、
お知らせ致します。


9月8日(土)~9月24日(月)
*Wキャスト前半は16日(日)まで
*後半は17日(月)から


【第一部】11時開演

「粂仙人吉野花王(くめのせんにんよしのざくら)」
花ます・竹本千歳大夫、竹澤團七
粂仙人・竹本三輪大夫、野澤喜一朗
大伴坊・竹本津國大夫、鶴澤清丈
安曇坊・竹本相子大夫、豊澤龍爾
豊竹亘大夫、野澤錦吾
竹本文字栄大夫

□人形役割
大伴坊・吉田玉志
安曇坊・吉田幸助
粂仙人・吉田玉也
花ます・豊松清十郎

「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」
住吉鳥居前の段
口・豊竹希大夫、鶴澤寛太郎
奥・豊竹松香大夫、鶴澤清友

内本町道具屋の段
口・竹本南都大夫、竹澤團吾
奥・竹本文字久大夫、鶴澤清介

釣船三婦内の段
口・豊竹芳穂大夫、鶴澤清馗
切・竹本住大夫、野澤錦糸
アト・豊竹靖大夫、豊澤龍爾

長町裏の段
団七・竹本源大夫、鶴澤藤蔵
義平次・豊竹英大夫

□人形役割
釣船三婦・桐竹紋壽
倅市松・桐竹勘介
団七女房お梶・桐竹勘壽
こっぱの権・吉田勘市
なまの八・吉田文哉(前半)、吉田玉勢(後半)
玉島磯之丞・吉田勘彌
団七九郎兵衛・吉田玉女
役人・桐竹勘次郎
傾城琴浦・吉田清五郎
大鳥佐賀右衛門・吉田簑一郎
一寸徳兵衛・吉田玉輝
娘お中・吉田文昇
三河屋義平次・桐竹勘十郎
番頭伝八・吉田一輔
仲買弥市・吉田簑紫郎
道具屋孫右衛門・桐竹亀次
三婦女房おつぎ・吉田簑二郎
徳兵衛女房お辰・吉田簑助


【第二部】16時開演

「傾城阿波の鳴門」十郎兵衛住家の段
口・豊竹咲寿大夫(前半)、竹本小住大夫(後半)、鶴澤清公
前・竹本津駒大夫、鶴澤寛治
後・豊竹呂勢大夫、鶴澤清治

□人形役割
女房お弓・吉田文雀
飛脚・桐竹紋秀
娘おつる・桐竹紋吉(前半)、吉田玉翔(後半)
阿波十郎兵衛・吉田玉也

「冥途の飛脚」
淡路町の段
豊竹咲大夫、鶴澤燕三

封印切の段
切・豊竹嶋大夫、豊沢富助

道行相合かご
梅川・豊竹咲甫大夫、竹澤宗助
忠兵衛・豊竹睦大夫、鶴澤清志郎
豊竹咲寿大夫、鶴澤清馗
竹本小住大夫、鶴澤寛太郎
豊竹始大夫、鶴澤清公

□人形役割
手代伊兵衛・吉田玉佳
国侍甚内・吉田文哉(前半)
吉田玉勢(後半)
母妙閑・吉田勘彌
亀屋忠兵衛・吉田和生
下女まん・吉田簑二郎
丹波屋八右衛門・吉田文司
宰領・桐竹紋吉
花車・桐竹紋臣
遊女梅川・桐竹勘十郎
遊女千代歳・桐竹紋秀
遊女鳴渡瀬・吉田簑紫郎
禿・桐竹勘次郎
太鼓持五兵衛・吉田玉彦
駕籠屋・吉田玉翔
駕籠屋・吉田簑次(前半)、吉田玉誉(後半)


粂仙人は歌舞伎で言う所の
「鳴神」。
肩の凝らない一幕です。

私は
花ますを戴きました。
一暢兄さんの左を
何度か遣わせて戴きましたが、
自分も楽しみながら
仙術自在の仙人を
まんまと誑かすその色気を
少しでも感じて戴けるように
頑張ります。

昼の部もう一本は、
お客様の「又見たい狂言」
アンケートで、
常に一位を譲らない
人気の「夏祭」。

玉女さんの団七を相手に
勘十郎さんの義平次が
丁々発止と火花散る
ワクワクする舞台を
繰り広げる事必至。
是非ともお見逃しの
御座いません様に。

夜の部も
「阿波の鳴門」
そして「封印切」と
名作が続きます。
秋の東京公演。
皆様の変わらぬお越しを
お待ち申し上げます。

豊松清十郎

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[2012/05/26 19:45] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
楽屋食堂御紹介2「らーめん秘伝の書」
閑話休題。
さてこの楽屋食堂で、
人気NO1のメニュー
それは?
ラーメンです!
とんこつ、鳥ガラ、Wスープと
複雑さを増すラーメン界の中で、
こちらのラーメンは
あくまでもシンプル。
一口すすれば忽ちに
昭和の香りが漂います。

当たり前
ごくごく当たり前

子供の頃は町々の
どこにも見かけたはらっぱで
飽きる事なく夕暮れまで
赤とんぼを追っかけた
あの懐かしい日々。
めまぐるしい毎日の
都会暮らしの中で、
疲れ切った人々が、
癒しの一杯を求めて
楽屋食堂に辿りつく。
心なしか人々の目に
うっすら滲む涙の光りを
私は見逃しませんでした・・・

人気です
この当たり前が
人気です


とまあそれほどの事は
ありませんが、
飾り気のないその味に加えて
今時嬉しい380円という
お値段も魅力。
開業以来変わらない
一番人気のメニューです。

いまどき380円
いまどき380円
愛されてます


変わらぬと言えば
この食堂。
45年の歴史の中で
何度か業者が移り変わり
メニューも味も変わっても、
ラーメンの味だけは
変わらないのが何とも不思議。
初代の料理長から伝わる
「らーめん秘伝の書」という
巻物でも残っているのでしょうか。
そんな馬鹿な・・・ねぇ。

是非皆様にもその舌で、
このお味を確かめて
戴きたい所ですが、
出演者以外はお入りに
なれないのが残念。
因みに
麺好きの私が
いつも頼むのは
スパゲティナポリタン。
こちらも懐かしい
味がいたします。

さあ明日は
何を食べよっかな。

豊松清十郎

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[2012/05/26 10:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
楽屋食堂御紹介1「頼りになるのはこの食堂」
東京スカイツリーが
開業した22日。
華々しく開幕する筈が
当日は三月並みの
冷たい雨が降り続き、
展望台も
スッポリ雲の中。
皮肉な事に、
一夜明けた翌日は
雲一つない日本晴れ。
日差しの強さは
正に夏の物。
全く不順な日が続きます。

東京公演も中日を過ぎ
中盤から終盤へ。
千秋楽も
直ぐそこに
見えてきました。

夜の部は連日満席、
お馴染の薄い昼の部も、
お陰様で健闘しております。

さて本日は
今回のお芝居とも
スカイツリーとも
全く関係なく(ないんかい!)
皆様にはなかなか御覧戴けない
「楽屋食堂」を
ご紹介致しましょう。

楽屋食堂
こちらが楽屋食堂

国立劇場の楽屋食堂は
開場以来の営業。
11時半から
夜7時まで、
お芝居のある時は
土日に関係なく
開いております。

シンプルな作り1

シンプルな作り2
シンプルな作りです

飾り気のない作りながら、
メニュ―はカレー、かつ丼
生姜焼きに冷やし中華と、
結構な充実ぶり。
値段も最高が
うな重の千円と、
十分リーズナブル。
大劇場と公演が重なると
大変な繁盛となります。

メニュー
メニューは豊富に御座います

足に介錯小幕開けと
ほとんど出ずっぱりで、
出前を待つ余裕など
到底作れる筈もない
若い人形遣いにとって、
頼りになるのはこの食堂、
重宝します。

勿論おいしく味わって、
などという暇はありません。
壁の時計を睨みつけ、
物も言わずにかっ込んで
次の舞台に走ります。

ちょっと時間が
掛かろう物なら、
「いつまで食べてんねん」と
どやされる。
早寝早飯早××は
舞台人の鉄則、
とは言う物の
体に良い訳は
ありません。

豊松清十郎

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[2012/05/25 10:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
大阪11月公演・演目決定
大阪11月公演の
演目が決まりました。

11月3日(土)~11月25日(日)
*11月14日(水)は休演日

通し狂言「仮名手本忠臣蔵」

【第一部】10時30分開演

大序
鶴が岡兜改めの段
恋歌の段

二段目
桃井館本蔵松切りの段

三段目
下馬先進物の段
腰元おかる文使いの段
殿中刃傷の段
裏門の段

四段目
花籠の段
塩谷判官切腹の段
城明け渡しの段

五段目
山崎街道出合いの段
二つ玉の段

六段目
身売りの段
早野勘平腹切の段


【第二部】16時30分開演

七段目
祇園一力茶屋の段

八段目
道行旅路の嫁入

九段目
雪転しの段
山科閑居の段

大詰
花水橋引揚げの段


大阪では
少しでもたくさんの
お客様にご来場頂ける様にと、
演目も早めに決定して
頑張ってくれております。

文楽劇場で
「忠臣蔵」を通すのは
平成16年以来。
あの頃とは配役も
格段に若返る事と思います。
因みに私は
小浪を遣っておりました。

何と言っても独参湯。
我々にとっても
やはり忠臣蔵は特別、
気の引き締まる
思いが致します。

配役が
決まりますまでには、
今暫くお時間を。
皆様どうぞ楽しみに
お待ちくださいます様に。

豊松清十郎

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[2012/05/23 07:15] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
くまモン来場!(その2・次回は八千代座で)
平成20年の歌舞伎公演
「大老」の上演時は
かのひこにゃんが来場!
と聞いたばかりで会う事叶わず
悔しい思いを噛みしめていた
ゆるキャラ好きの(しつこい!)私も、
今回ようやく御対面を果たし
積年の思いを晴らす事が出来ました。

くまモンとお世話係さん
くまモンとお世話係さん。

次回は文楽劇場にも出没を
と切に願う所ですが、
ふと頭に浮かぶのは
熊本県は山鹿市の
「八千代座」。

御苦労さまでした
お世話係御苦労さまでした。

北は秋田の康楽館から
ながめ余興場、相生座
こんぴら内子座嘉穂劇場と
数々残る芝居小屋で
芝居を打った文楽も
八千代座からは未だ
お呼びが掛からず。

「山鹿千軒たらいなし」と
世に謳われた湯量豊富な
温泉町山鹿。
金紙銀紙で作られた
金灯篭を頭に載せた
浴衣姿の若い娘たちが、
優雅なよへほ節の
調べに乗って
揺らめく灯りの中を
夜更けまで踊り歩く
「山鹿灯篭まつり」は、
全国的にも
広く知られたイベントです。

豊前街道の
宿場町としても栄えた
風情の残る町並み。

この町の旦那衆によって
明治の末に建てられた
八千代座は、
これまた風情に溢れた
素晴らしい小屋。

歌舞伎の公演は
例年開催されている様子。
町の皆さんの頑張りで
今も続く内子座公演の様に、
是非八千代座でも文楽を。
熊本の、九州の
文楽ファンの皆様。
山鹿の町での公演が
実現いたします様に、
「八千代座で文楽が見たい!」
という皆様のお声を
各所に届けて戴ければと
心から願っております。

それではくまモン、
次回は是非八千代座で。
楽しみに待っててね!

あとぜき。

ゆるきゃらハンター
ぶんらクン

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[2012/05/19 14:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
くまモン来場!(その1・くろごちゃんと初競演)
五月公演三日目の14日、
くまモンが
来場しました!

くまモンとは?

昨年3月の九州新幹線
全面開業を盛り上げる為、
熊本県が立ち上げた
「くまもとサプライズ」
のマスコットキャラクター。

九州のみならず、
関東、関西にも度々出没。
その活躍ぶりを評価され、
当初開業までのお勤めの筈が、
全通後も熊本県の
イメージキャラクターとして、
県知事が自ら任命。
今では熊本県営業部長の
肩書を持つ公務員キャラです。

昨年開催された第二回
「ゆるキャラグランプリ(ゆるー1)」では
全349キャラの出場者の中で
堂々の一位に輝くなど、
〈神〉とも呼ばれる(?)
ひこにゃんは別格として、
今や人気、実力とも
一二を争う、
ゆるキャラ界の新星です。

そのくまモンが
どうして
国立劇場に?

その訳は今月上演中の
「八陣守護本城」の主人公
加藤清正(お芝居では正清)。

清正の領地は
肥後の国、
今の熊本県。
25年に及ぶ治世の間に
河川改修、灌漑事業
干拓などの土木事業で
農業生産は飛躍的に向上。
日本三大名城にも数えられる
熊本城の築城も
彼の手に掛かるとあって、
その人気は絶大。

庶民の間では
せいしょこ(清正公)さん
と親しみを込めて呼ばれ、
今の世に至るまで
地元の熊本では
押しも押されもせぬ
人気NO1のヒーローです。

その“せいしょこさん”が
大活躍するお芝居とあっては
とてもじっとしてはいられぬ、
と熊本からはるばる劇場まで
駆け付けてくれたという次第。

くろごちゃん
これぞ国立劇場のゆるキャラくろごちゃんです。

当日は国立劇場のキャラクター
くろごちゃん(この子も只今
じわじわと人気上昇中)と
昼の部のお客様をお出迎え。
突然のゆるキャラ登場に
ほとんどのお客様が
戸惑いを隠せぬ中、
くまモングッズに身を固めた
嬉しいお客様もいらした事を
ゆるキャラ好きの私は
見逃しませんでした。

くまモンファン
いましたいました、くまモンファン。

ファンにはおなじみの
くまモン体操(そんな物があるんです)
の御披露こそありませんでしたが、
その後も二人(?)は、
休憩の度に
ロビー、客席に出没、
愛嬌を振りまきました。

人気者です
すっかり人気者です!

劇場バスお見送り1

劇場バスお見送り2
劇場バスをお見送りです。

くまモンのテンションの高さに、
始めは引き気味だったお客様も、
終演後劇場バスを
お見送りする頃には
皆様すっかり打ち解けて
くまモンの周りには
カメラを構えたお客様で
黒山の人だかり。
熊本をしっかりアピールして
無事、営業部長としての
重責を果たしました。

お見送り
お見送りには人だかり。

ゆるきゃらハンター
ぶんらクン

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[2012/05/18 13:12] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
五月公演開幕です・其の三(紋十郎師匠がお持ちだった物)
そして追い出しは
「阿古屋琴責」
ここは勿論遊君阿古屋が
琴、三味線、胡弓の
三曲を奏でるのがハイライト。

歌舞伎では役者さん本人が
三曲すべてを弾きこなすのが、
女方の嗜みだそうですが、
流石にそれは文楽では。
しかし本物の演奏より
更に本物らしく御覧戴くのが
芸の力。

今回初役で挑む
勘十郎さん。
どんな役を遣っても
一味違う兄さんが、
左を遣う
一輔君と息を合わせて
どのような
阿古屋を見せてくれるのか。
我々も今から楽しみです。
派手やかな三曲の演奏に、
ハッピーエンドの幕切れ。
笑顔でお帰り戴ける事
疑いなしです。

さてここで
トリビアを一つ。
三曲を弾く役には、
特殊な「三曲の手」
という物を用います。
バチを持った「三味線手」
ツボを押さえる「左手」
琴爪の付いた「琴手」
この三つでワンセット。

勿論そう度々使う手では
ありませんので、
持っている人も
限られています。
めったに出ないその演奏、
今月は雛絹、阿古屋と
昼夜二回出て参ります。

私は
先代清十郎師匠の手、
勘十郎さんは
簑助師匠が
お持ちの手を使いますが、
元々は二組とも
紋十郎師匠がお持ちだった物。
師匠が亡くなられた時に
形見分けとして、
二人の弟子に伝えられた
という訳です。

三曲の手二揃い
三曲の手二揃い
右が簑助、
左が清十郎


今回私が使うのは
琴手だけ。
稽古しながらふと見ると、
どうも兄さんの手の方が
細身に見える。

これが琴手
これが琴手

こんな風に動きます
こんな風に動きます


確かにこの三曲の手、
清十郎師匠は阿古屋に
度々使われ、
簑助師匠は朝顔に
良く使われていた様に。
という訳で兄さんと相談し、
今回琴の手だけは
清十郎、簑助を
入れ替えて使っております。

こちらは簑助
こちらは簑助

こちらが清十郎
こちらが清十郎


でも写真を撮ってみると
どうにも区別が付きません。
まあそこは微妙な所、
気持ちの問題という事で。
正にこれがトリビア・・・ですかね。

並べてみても
二つの琴手並べてみても

違いが分かりません
やっぱり
違いが分かりません
因みに
左が清十郎
右が簑助です


夜の部は売れ行き良く
お陰様で平日も
ほぼ売り切れの状態ですが、
昼の部はまだお席に
余裕が御座います。

是非御来場賜ります様
座員一同皆様のお越しを
お待ち申し上げております。

豊松清十郎

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[2012/05/15 10:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
五月公演開幕です・其の二(お馴染の名作三本)
夜の部はお馴染の
名作三本。
まずは「傾城反魂香」
通称吃又(どもまた)
と呼ばれています。

画才は十分にありながら
芽の出ない又平と、
健気に支える妻のおとく。

弟弟子に先を越されて
死を覚悟した又平が、
最後に絵像を残そうと
石面に向かう場面は、
緊張感が漂います。

一心の思いが通じ、
土佐の名字を許された
又平夫婦。

師の前で舞を舞う
段切れは、
喜びに充ち溢れた
爽やかな姿が
感動を呼びます。

今回
清五郎君が遣う
狩野雅楽之介は、
登場するや
息もつかせぬ
立役の型のオンパレード。
若い人形遣いなら
誰もが一度は持ちたいと願う
あこがれの一役です。

続いては
どなたも御存じ
“お園のさわり”で有名な
「艶姿女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」
酒屋の段。

今月は
切場語りの
嶋大夫、源大夫両師匠が
前後半とお二人で
語られるのが贅沢。

「待ってました」と声が掛かる
お園のさわりですが、
遣い手は決して
さわりの為に
遣っているのではありません。

婚家の門口に佇む登場から、
親々が其々の心の内を
打ち明ける場でも、
じっと控えて作った気持ちが
あのさわりへと繋がって行く。

だからこそあの派手な振りが
ただ美しいだけの踊りに終わらず、
皆様の感動を呼ぶのです。
お園を演じる簑助師匠が
動かぬ場でもどのように
役を拵えているのか。
今回はそんな所にも
目を留めて御覧戴いては
如何かと。

この場でお得なのは
三勝半七。
出番は短いですが
この世の名残りにおつうを一目と
酒屋の軒に立ち寄る所は、
お客様の目を二人占め。
勘市、紋臣の新コンビが
勤めます。
どうぞご注目を。

豊松清十郎

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[2012/05/14 22:10] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
五月公演開幕です・其の一(これぞ時代物という筋運び)
青葉若葉も鮮やかに
スッキリ爽やか晴ればれと
何をするにも良い気候

とこう来なくてはいけない筈が、
日本晴れも三日と続かず
時にはあられ大竜巻、
相も変わらず不順な天気、
一体いつまで続くやら。

そんな空模様の中、
久し振りにスッキリ晴れた
12日の土曜日、
東京公演
開幕致しました。

今月の昼の部、
まず御覧戴くのは
「八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)」
清正公として神社に祀られる程
江戸の庶民に人気のあった、
加藤清正を主人公にした
時代物です。

勿論
当時の幕府を憚り
加藤清正 → 加藤正清
後藤又兵衛 → 児嶋元兵衛
の様に実名とは変わっております。

さほど上演回数の多い
演目ではありませんが、
これぞ時代物
という筋運び。
各所に散りばめられた謎が
お芝居が進むにつれて、
解き明かされて行きます。

常人を超えた主人公
正清の敢然としたその姿。
忠義忠臣の三左衛門、
夫を支える健気な妻達。
豪快豪気の児嶋元兵衛。
想い合っても添い遂げられぬ
主計之介、雛絹の悲恋。
見所聞き所も多く
浄瑠璃好きには
きっと御満足戴ける事
間違いなしの一本です。

その八陣の中で
きっとお目に留まるのが
「浪花入江」。

この場は大海原を進む
船上が舞台。
時政の奸計で
飲み干した毒酒に、
身の異変を感じながらも、
舳先に立って
豪快に笑う正清の姿。

廻り舞台の機構を
十分に生かした
この幕切れは、
文楽には珍しい物。
きっと皆様に
鮮やかな印象を
残してくれる事と思います。

もう一本が舞踊物
「蝶の道行」
花咲き乱れる
春の景色が一転、
死出の旅路へ真っ逆様。

人形の振り付けも
三味線の節付けも、
ダイナミックで
ドラマチック。
軽やか華やかな
普段の景事物とは違い、
見終わった後に
グッと胸に迫る物が残る
お芝居好きの為の舞踊劇。

清治師匠の三味線に、
人形は
幸助、一輔と
若手の星二人。
これは見逃せません。

豊松清十郎

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[2012/05/14 12:40] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
私にとっては人形が華(これが知立のお祭りだ!・その四)
山車が揃えば人形奉納。
人形連はまず早速
山車の前の舞台作り。
底板を引きだし柱を立て、
手すりを巡らし大忙し。

宮出の時間は祭りの決め事。
送らす訳にはいきません。
各町時間は三十分。
全てが終わると二時間半。
ちょっとした公演並です。

祭りの華は梶棒でも、
私にとっては人形が華。
さてその出来映えは?

大丈夫、
満足の出来でした。
以前のお客様はチラッと見て
「ああ人形か」とつぶやくと、
五分もせずに
立ち去りました。
それが今では
お芝居の終わりまで、
誰一人動きません。

中には全町見る方も。
これがすべてを物語る。
知立人形連の
日頃の頑張りが、
実を結んでいます。

舞台作りの始まり
舞台作りの始まりはじまりぃー

舞台を引出し
舞台を引出し

柱を建てて
柱を建てて

櫓を載せて
櫓を載せて

手すりで囲えば
手すりで囲えば

お七火の見櫓完成
お七火の見櫓
完成です

お客様の前で
身動きできない位の
お客様の前で

宝町は「壺坂」1

宝町は「壺坂」2
宝町は「壺坂」を

山町は「お七」1

山町は「お七」2
山町は「お七」で

中新町は「袖萩祭文」1

中新町は「袖萩祭文」2
中新町は「袖萩祭文」

空もスッキリ
空もスッキリ晴れました

本町は「阿波の鳴戸」1

本町は「阿波の鳴戸」2
そして本町は「阿波の鳴戸」

西町は「山車からくり」1

西町は「山車からくり」2
最後の西町は「山車からくり」

夕暮れの知立を其々の町へと
五つの山車が帰っていきます。

山車が帰っていきます1

山車が帰っていきます2

夜になれば灯が入り

祭りの名残りを惜しむように
各々の町内で最後の上演。

最後の上演1

最後の上演2

最後の上演3

最後の上演4

言葉に尽くせぬ感動を残して、
今年の祭りが終わりました。
しかし祭りの打ち上げの
寂しい筈のその席で
話題はすでに今度の祭り。

それが池鯉鮒の昔から
今も変わらず燃え続ける、
祭りを愛する心の灯。

人形連では有志が集まり、
町の垣根を越えた
「ちりふ座」という
勉強会を立ち上げ、
私もお手伝いしています。

二年後の晴れの舞台では
更に一段また一段、
楽しい舞台になる様に。

ちりふ座の皆さん、
これからも練習頑張って
美味しいお酒飲みましょうね。

お祭りカメラマン
祭十郎

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[2012/05/12 18:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
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