この格好良さはミナラワナクテハ。(舞台を仕込む・その4)
全ての準備ができると、
いよいよ道具を飾る作業。
パネルを立ててセットを組んでいきます。
上手、下手に小幕の付いた大臣柱を立て、
手すりも所定の位置に。
そして二重の上には、昼の部最初の演目、
引窓のセットが完成。
その後ろには次の出し物、
野崎村の屋体も出来あがっています。

大臣柱
これが大臣柱。

これから
さてこれから、

引き窓のセット
引き窓のセットが飾られます。

手すりも
手すりも立てて。

野崎村も出来てます
野崎村も出来てます(これで安心!)。

引窓の舞台完成
引窓の舞台完成です。

組み上がった舞台を見ていると、
お疲れさまでした! 乾杯!
と言いたい所ですが、
ここまでは仕込み、
考えたらまだ何も始まっていません。
これからがやっと本番。
長い一日は始まったばかりなのです。

今回仕込に同行して、
舞台作りの大変さと共に、
プロとしての鮮やかな仕事振りが、
強く印象に残りました。
さりげないけど仕事はきっちり。
この格好良さはミナラワナクテハ。
いつもありがとう、
感謝してます。
四月公演もどうぞヨロシク。

豊松清十郎

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[2012/03/31 10:30] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
舞台裏が狭いと、一つやってはまた一つ。(舞台を仕込む・その3)
二重が出来た頃にはもうすでに、
屋体の骨は
舞台裏に集められています。

ところで骨とは、
木枠に布、ベニヤ板などを張って
絵を描いたパネルを言います。

これらの骨は、効率良く積み込めるよう、
トラックの荷台ピッタリの大きさに、
幾つにも分割してあります。

材料と呼ばれる板や角材を打ちつけて、
その骨を繋いで行くのが次の作業。
今回ですと
引窓、野崎に合邦で三杯分。
広い所なら同時に出来て、仕事が捗りますが、
舞台裏が狭いと、一つやってはまた一つ。
時間が気になります。

運び込まれた骨
運び込まれた骨を、

床に次々と
床に次々と

寝かせて
寝かせて、

材料に釘を
材料に釘を打って、

木枠を繋いで
木枠を繋いでいきます。

出来ました
出来ました!

舞台上手では別の作業が。
船底と共に文楽には
無くてはならない、
床を作ります。
伸縮自在の鉄柱で土台を作り、
その上に平台を載せ御簾を載せると、
座席の上に床が出現。

この作業には床世話さんも加わります。
掛け合い物では何人も乗る床。
強度も確保、水平も取らねばならず、
神経を使う作業ですが、
皆さん見た所緊張した様子も無く、
あっという間に出来上がり。
流石です。

このスペースに
何にも無いこのスペースに、

伸縮自在の鉄柱
伸縮自在のこの鉄柱。

こう立てて
これをこう立てて、

平台を載せ
平台を載せて、

延ばして
向こうへ延ばして、

出来てきました
出来てきましたよ。

完璧
完璧です!

豊松清十郎

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[2012/03/30 10:15] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
二重を基本にして、舞台を組んでいきます。(舞台を仕込む・その2)
今朝は広島に向かいます。
我々ならやっと目覚めた位の、
7時42分、小倉を出発です。
これでも今日はゆっくりな方とか。
昨日は大分から終演後の移動。
着いた時間も遅かったので、
さすがに少し眠たそう。
今日の会館アステールプラザには
9時前に到着。

アステールプラザ
アステールプラザです。

立派な建物
立派な建物です。

ミツナカ運送
ミツナカ運送のトラック。

大道具を運びます
1台がボテ、もう1台が大道具を運びます。

もう既にトラック2台は搬入口にスタンバイ。
全員素早く作業着に着替えると、
早速地元のお手伝い5人と搬入。

主催者の方にお願いするこの助っ人、
現地に行くまで、力量は未知数。
所によっては一目見て、
「こりゃあかんわ」
という時も。
今日はなかなか優秀です。
因みに助っ人バイト君グランプリでは、
北九州市戸畑市民会館が、
今回の栄えあるNo1に輝きました。

三業の舞台衣装や
人形の入ったボテ、
三味線、見台などは楽屋に、
手すり、屋体、背景幕などは舞台へ、
手分けして運ばれます。

ボテは楽屋に
トラックから下りたボテは、楽屋に運ばれます。

楽屋に到着
楽屋に到着。

楽屋の外にも
楽屋の外にも。

搬入が進む一方、舞台上では、
ぎっしりと並べた箱馬の上に、
次々と平台を敷き詰めていきます。
これが基本舞台。
二重(にじゅう)と呼ばれています。

箱馬
箱馬を並べ、

平台
こんなにたくさんの平台を、

一枚ずつ並べて
一枚ずつ並べていきます。

間もなく完成
間もなく完成。

出来ました
出来ました!

文楽独特の舞台機構、船底(ふなぞこ)は
普通の会館には当然ありません。
舞台を掘り下げる(?)事は出来ないので、
逆転の発想、
奥の方を高くしてやれ、と言う訳です。
(船底に関しては2010年5月15日に写真があります)
この二重を基本にして、舞台を組んでいきます。

豊松清十郎

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[2012/03/29 10:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
大道具を担当するのは、(株)関西舞台 の皆さん。(舞台を仕込む・その1)
久し振りの沖縄から始まった、
春の地方公演も、
お陰さまで道中事故も無く、
無事に千秋楽を
迎える事が出来ました。

最終日の
三重県文化会館は、
またまた生憎の雨。
雨に始まり雨に終わった
今回の旅でしたが(K一朗!)、
不順な天候にも拘わらず、
各地の会場へお越し下さった
たくさんの皆様、
本当に有難うございました。

さてただいま私は、しばしのお休み。
四月の本公演に向けて、
役作りやら人形作りやら、
準備はあってもそればかりでは
息が詰まってしまいます。
まとまった時間はある物の、
いたって趣味の無い私。
このまんまでは寝てばかり。
御無沙汰続きのこのブログ。
ここらでひとつ一念発起。
いつもお世話になる大道具さん。
巡業での奮闘振りを、
御紹介する事に致しましょう。

大道具を担当するのは、
(株)関西舞台 の皆さん。
文楽とは長いお付き合いです。
巡業に参加するのは
僅かに5名。
通常15名の大阪本公演と
くらべると3分の1。

勿論上演時間が短く、大道具の数も少い巡業で、
人数が減るのは当たり前、
尤も至極の様に思われます。
が、しかーし、
公演が長期に亘り、一度仕込めば
後は道具を飾るだけの本公演と違い、
行く先々でホールが変わる地方公演。
全ての荷物の搬入から、
床に手すりに船底作り。
5人と言う限られた人数で、
毎日そこから始めるのです。

始まれば今度は時間との戦い。
何があっても、開演時間は
待ってくれません。

照明さんが明かりを作る(照明の位置決め)為に、
開場の一時間前には
道具を飾り(大道具を立てる事)
終わっていなければ。
昼夜の公演が終われば、また元通りに撤収。

引っ越しではありませんが、原状回復が鉄則。
舞台の上に釘一本でも残しては帰れません。
その上に電車での移動があります。

文楽の公演は、基本的に「乗り打ち」。
公演地が変わっても、特にお休みは設けず、
可能である限りは、毎日上演します。
そこはキャスト(出演者)も同じ・・・ようですが、
朝は早くて夜遅い、時間が全く違います。

そんなスタッフの苦労を偲ぶべく、
巡業も半ばの3月3日、
お願いして同行させて貰いました。
(と言っても何一つ手伝う訳でも無し、
さぞかしお邪魔だった事かと)

豊松清十郎

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[2012/03/28 09:14] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(1) | page top
おもしろ風景・九州編(沖縄・九州フォトレポートその4)
続いては鹿児島から。

維新の昔が
維新の昔がつい昨日の様に。

詰まるんです
下水に流すと詰まるんです。

よんごひんご
よんごひんご・・・?

だれやめセット
よんごひんごも???なのに
だれやめセット!?

落し物の多い神社
落し物の多い神社。

一軒足らない
どうも一軒足らないような・・・

たてばば
たてばば・・・
とは

堅馬場
ああ、堅馬場ね、なるほど。

こんなお店が
こんなお店が!

ほんまです
入りませんでしたけどね(ほんまかいな!)。
ほんまです。

そして戸畑では

まんなおし
まんなおしのフリー定食。
古里の味?
ああっ、気になる!

鳥居のココロ
この鳥居のココロは?

顔がエコ
くまさんの顔がエコ!

しいたげられて
スモーカー、
しいたげられております。

それでも
それでも・・・

そして大分へ

オレです
オレです。

ナイスだじゃれ
ナイスだじゃれ!

おあとがよろしいようで。

豊松清十郎

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[2012/03/24 17:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
おもしろ風景・那覇編(沖縄・九州フォトレポートその3)
舞台の合間に街歩き。
ちょっと気になるアレコレを御紹介。
まずは那覇から。

つがいって
つ、つがいって・・・

ステーキ居酒屋
ステーキ居酒屋?

ノリ突っ込み
沖縄のノリ突っ込み!

可愛い
可愛い!
熊本産です。

まーさむんじょーぐー
まーさむんじょーぐー???
 ↓
まーさん(おいしい)
むん(物)
じょーぐー(上戸)=大好き

真面目な方
真面目な方に限ります。

ふざけた店?
ふざけた店かと思ったら

ひたむきです
けっこうひたむきです。

ウデグーヤヌジー
ウデグーヤヌジー???
 ↓
ウデ=前足
グーヤヌジー=付け根の肉
べんきょうになるなぁ。

昨日までは
昨日までは???

豊松清十郎

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[2012/03/23 15:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(1) | page top
これも「国立劇場おきなわ」だ!(沖縄・九州フォトレポートその2)
楽屋の様子
楽屋の様子。

畳敷きです
畳敷きです。

客席の様子
客席の様子。
見やすい座席です。

TVカメラが
TVカメラが入ってますね。

早くもお客様が
早くもお客様が・・・

二階席から
二階席から見た様子。

舞台の仕込中
ただいま舞台の仕込中!

小幕の陰から
お客様の様子を小幕の陰からこっそり。

熱心です
みなさん熱心です。

資料室も大人気
資料室も大人気!

続々とお客様が
続々とお客様が。

無事に終演
無事に終演。

ありがとうございました
皆様ありがとうございました。

豊松清十郎

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[2012/03/22 14:00] | あせらず清十郎 | トラックバック(1) | page top
これが「国立劇場おきなわ」だ!(沖縄・九州フォトレポートその1)
劇場外観
劇場外観。
堂々たる建物です。

大きな看板です
大きな看板です。

御製の碑です
平成16年1月23日の開場記念公演に天皇皇后両陛下が御臨席され、
玉城朝薫の「執心鐘入」鑑賞後に詠まれたという御製の碑です。

白くてきれいです
チニブ壁(竹の網代)から採り入れたデザインの外壁。
白くてきれいです。

浦添市勢理客
劇場があるのは、浦添市勢理客。
ん?
せいりきゃく?
せりかく?

じっちゃく
これで「じっちゃく」とは。
読めました?

1379.jpg
中から見ても素敵です
中から見ても素敵です。

階段と天井
なかなかスタイリッシュな階段と天井です。


天井が高く採光性も
天井が高く採光性もいいので
気持ちもなんとなく開放的になれそうです。


今回のポスター
今回のポスター。


資料展示室
ロビーには資料展示室もあります。
只今「文楽入門」開催中!


分かりやすい展示
分かりやすく展示されています。

劇場案内も4ヵ国語
劇場案内も4ヵ国語。
さすがは沖縄、グローバルです。

トイレの表示も凝ってます
トイレの表示も凝ってます。
女性は花笠に四つ竹を持った琉舞姿。


男性はエイサー
男性はエイサーですね。

豊松清十郎

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[2012/03/21 16:59] | あせらず清十郎 | トラックバック(1) | page top
相生座、今年は復活です!
昨年は開催されなかった、
相生座公演。
今年は一年振りに
復活致します。
簑助師匠の発案で始まった
この公演。
主催の相生座オーナー始め、
制作スタッフ、出演者も、
この小屋で文楽を、という
師匠の熱い思いを形にと、
それぞれに頑張って
ようやく
開催にこぎつけました。

会場は山の奥深く、
まさかと思うゴルフ場の中。
小屋の様子については、
昔このブログ(2010年5月2628日6月14日)の中でも、
御案内致しました。

とってもとっても
不便な所ですが、
芝居小屋の佇まいは、
他では味わえない素晴らしさ。
是非一度お出かけを。

【第4回相生座文楽公演】

6月3日(日)

[Aプロ]12時開演
「傾城阿波の鳴門」 順礼歌の段
竹本千歳大夫
竹澤宗助
女房お弓・豊松清十郎
娘おつる・吉田簑次

「小鍛冶」
竹本千歳大夫、豊竹睦大夫、豊竹芳穂大夫、豊竹靖大夫
鶴澤燕三、野澤喜一朗、鶴澤清志郎、鶴澤清馗
三条小鍛冶宗近・吉田簑二郎
老翁実は稲荷明神・桐竹勘十郎
勅使橘道成・吉田勘市

[Bプロ]15時開演
「増補大江山」戻り橋の段
豊竹呂勢大夫、豊竹芳穂大夫
竹澤宗助、鶴澤清志郎、鶴澤清馗
渡辺源吾綱・吉田幸助
扇折娘若菜実は悪鬼・桐竹勘十郎

「恋女房染分手綱」
道中双六の段
豊竹睦大夫、豊竹靖大夫
野澤喜一朗、鶴澤清馗
重の井子別れの段
豊竹呂勢大夫
鶴澤燕三
本田弥三左衛門・吉田文哉
調姫・吉田玉路
乳人重の井・吉田簑助
踊り子・吉田玉翔
踊り子・吉田玉誉
腰元若菜・吉田一輔
馬方三吉・吉田簑紫郎
宰領、腰元・大ぜい

人形部
吉田勘彌、吉田清五郎、桐竹勘次郎、桐竹勘介

・入場料
特別席:15000円
S席: 12000円
A席: 10000円
B席:  7000円
自由席: 3000円

・チケット販売開始
4月2日(月)10時

・チケット購入・お問い合わせ
ぬちぐすいワンズ
053-243-2606(平日10時~19時)

豊松清十郎

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[2012/03/19 09:05] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(1) | page top
その事を繰り返し願っていました。(沖縄公演ちょっとルポ・3)
こちらでは馴染みの無い文楽に、
当日は生憎の雨天。
幕が開くまでは心配しましたが、
八分を越える入りに、
胸を撫で下ろしました。

特に嬉しかったのが、
お客様の熱心さ。
どの場面でも、眠る方は一人も無く、
舞台に見入って下さいました。
お芝居への反応も素晴らしく、
流石に芸事の盛んな沖縄。
気持ちの良い舞台を
勤めさせて戴き、改めて
御礼申し上げます。
皆様有難うございました。
その日の夜の、
オリオンビールの美味しかった事。
とっても幸せ感じました。

二日間の公演を終え、
とうとう出会えなかった、
沖縄の青い海、照りつける太陽に、
後ろ髪を引かれながら、
鹿児島へと向かいました。

今や観光ならば、割と気軽に
訪れる事の出来る沖縄。
しかし公演となると、そうはいかないのは
十分に承知しています。
でもあの熱心なお客様方に、
別の狂言もお目に掛けたい。
次回は必ず近い内に。

雲の中に消えて行く
那覇の街を、
座席の窓から
見下ろしながら、
その事を繰り返し願っていました。

豊松清十郎

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[2012/03/18 21:42] | あせらず清十郎 | トラックバック(0) | page top
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