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たくさんの皆様のお越しを。(2月東京公演御礼・其の三)
皆様からの第二声は、
これも決まって、
「お夏の着物、素敵な柄でしたね」
というお声。
大胆な縦縞に、文楽ではあまり
お目に掛からない色使い。
ちょっとモダンにも感じるデザインは、
皆様の目を惹いた様です。

大胆な縦縞です
大胆な縦縞です

お聞きすると、昭和48年、
簑助師匠のお夏に、
振りを付けられた吉村雄輝さん
(ピーターさんのお父様ですね)
が、選ばれたとか。

どこから見ても
どこから見ても大胆です

伊予染の道中合羽を脱ぐと、
下にはこの振袖。
派手な柄行きが、
お夏の悲しさ哀れさを、
より一層引き立てる。
見事ですし、
文楽定式の意匠と違って、
面白く感じられた方も、
多いのではないかと思います。

さて私はこれから、
地方公演に参ります。
国立劇場おきなわを皮切りに、
3月17日の津市まで、
西日本を中心に、
12の街での上演です。
この所、縁遠かった春巡業。
久し振りの
沖縄、鹿児島。
街も人も食べ物も、
旅の楽しみです。

そして遣わせて戴くのは、
「引窓」のお早。
今回お夏での経験を
生かせる様に、
張り切って取り組みます。
このブログを御覧戴く頃には、
きっと初日の幕は開いている筈。
沖縄の、そして全国の
文楽ファンの皆さん、
お近くの街で、お目に掛かるのを
楽しみに。
たくさんの皆様のお越しを、
心よりお待ち申し上げます。

豊松清十郎

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[2012/02/25 10:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
思い出に残る一役となりました。(2月東京公演御礼・其の二)
私は今月、二部のお夏。
全体で三十分程の踊り物。
その内お夏が出ているのは、
後半の十五分ほど。
御覧になったお客様、ほとんどが
「あれでおしまい、です、か?」
「もう一場あるのかと思ってたら、
あれだけなんですね」
という第一声。

初めての方はまだしも、
大阪で見ていた方に、
「振り付け変わりましたよね?
前はもっとたっぷり出ていたのに」
と言われたのは、堪えました。
何にも変わっていないのですが。
やっぱり存在感ですかねぇ・・・
長けりゃいいって物でも・・・
とウジウジも致しましたが、
結果はともあれ、
(ではいけませんが)、
今回心掛けた振りにとらわれず、
役の思いに気持ちを込めて、
という部分は、
自分なりの手応えを感じました。

お夏です
お夏です

こんな当然の事に、
これまで挑む事すら、
出来ずにいました。
たとえ結果に現れずとも、
その場凌ぎで無く、
自分が考えて来た、
正しい道を歩いている、
という実感は、
自己満足ながら嬉しい物です。

きっと客席からは、
何の変わりもない、
いつもの遣いだったでしょうが
私の中では大きな収穫。
思い出に残る一役となりました。

豊松清十郎

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[2012/02/24 16:00] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
あの嬉しい大入り袋が!(2月東京公演御礼・其の一)
本当に寒かった東京公演ながら、
(年明けからサムイ!しか
言っておりませんが)
風邪や流感などで、
ひどく体調を崩す者も無く、
どうやら無事に千秋楽を終え、
大阪に帰って参りました。

初日には固かった梅の蕾。
楽日の御挨拶には、
見事に開いた花盛りを、
御覧に入れようと、
意気揚々前庭に回ると、
まだ・・・ツボミのまんまでした。
劇場の行き帰り、
殊に一部、三部のお客様は、
さぞかしお寒かった事と存じます。

がしかし、それにもめげず今月も、
いつもに変わらぬ、
あの嬉しい大入り袋が!

嬉しい大入り袋です
嬉しい大入り袋です

確かに公演前半は、
やや空席の見えた平日も、
日を追う毎にどんどんと
埋まって行くのが、
舞台からも良く分かりました。
これはきっと、
「毛谷村、面白いわよぉ」
「振袖始、迫力満点。
見に行かないと、絶対損」
という様な、
御覧戴いた皆様方のお声、
評判が口コミとなっての事と、
嬉しく感じます。

演者の頑張りは勿論の事ながら、
私のおススメ、一押しも
少しは貢献したかしらと、
独り悦に入っております。
皆様、本当に有難うございました。

豊松清十郎

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[2012/02/23 20:45] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
これが、オロチだ!(二月東京公演御案内・おまけでござりまする)
二月東京公演の三部
「日本振袖始」で大活躍の大蛇を、
あれやこれやと、天然色でご紹介を。

出番前の大蛇
出番前の大蛇。

このようにコンパクトに収納されております。

大蛇の頭
大蛇の頭。四番ございます。

別角度で
別角度でも御覧戴きましょう。


後ろ姿も
後ろ姿も(たてがみ? の色も違ってなかなかお洒落)。


今度はアップ
今度はアップで。


眼が血走っております
眼が血走っております。

因みに大蛇の緑と赤の色は、オスとメスと言う訳ではないようです。
本場石見では、今や八色の大蛇を使い分けているとか。

これはなんだ
これはなんだ?

たちまち大蛇
なんと、伸ばせばたちまち大蛇のすがた。

協力してもらったのは、いつもの
勘介、
玉路君と
木下君。
愼之介君はまだ研究生ながら、
今回の舞台、勘介オロチの尻尾を担当しております。

前半の岩長姫
前半の岩長姫。新調です。


かしらはガブ
かしらはガブ。髪型も独特。

床山高橋さんの苦心の作です。


後半の岩長姫
後半の岩長姫。

こちらは前回も出ておりました。


鬼かしらの化粧
鬼かしらの化粧も、いつもよりグッと凄味が。

担当の村尾君が工夫してくれました。

豊松清十郎

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[2012/02/11 10:15] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
二月東京公演御案内(最後は、三部でござりまする)
三部は
六時半という遅い開演ですが、
文雀師匠が千代を遣われます。
昨年一時体調を崩され、
御心配をお掛けしましたが、
今はすっかりお元気に。
「足元が危のうて。あかんな」
と笑っていらっしゃいますが、
人形の遣いは、更にその深みを
増していらっしゃるように感じます。
どうぞ皆様お見逃しなく。

そして三部もう一本が、
「日本振袖始」大蛇退治の段。
一昨年、大阪の夏休み公演で
上演いたしました。
その時はこのブログでも、
本公演に掛かるまでの経緯や、
八岐大蛇の制作過程などを
御紹介いたしましたが、
「またか!(しつこい)」と思いのお客様、
再演では御座いますが、
振付、衣裳、舞台装置から大蛇まで、
浄瑠璃以外はすべて新たに。
一から取り組んでおります。

振り付けは昨年菊之丞から襲名された、
尾上墨雪さん。
文楽では「蝶の道行」も
振付されています。
今回は新作と変わりませんので、
舞台稽古も三日間、みっちりと。
勿論このお稽古までに、
振りはしっかり固まっているのですが、
とても熱心な墨雪先生。
実際に人形の動きで見ると、
更に思いがふくらんで、、
岩長姫の細かな振り付けも、
毎日進化していきます。

舞台稽古の様子
舞台稽古の様子です。

遣う勘十郎さんも、小声で
「かなわんなぁ、覚えられへんがなぁ。
もうこのままでやらして貰えんかなぁ」
などと言いながら、
流石は兄弟子、
次の日には
完璧に遣ってみせます。
落とし気味の明かりの中で、
呑み尽した壺の酒に、
酔い痴れた様を
妖しげに舞い踊る姿。
出囃子の鼓の音と共に、
心に残ります。

墨雪先生
手すり前の中腰の方が、墨雪先生です。

大蛇は前回のやや
東宝怪獣風から、
今回は石見神楽の大蛇を
製作する工房に依頼して、
姿はそのままに作りました。
舞台の広さの関係で、
実際には四体しか出せませんが、
さすがは本物、迫力に加えて、
独特の味があります。

さすが本物
さすがは本物!

これを遣うのが、
玉勢、紋秀君以下の、
若い人達。

長い物は、頭、胴、尻尾と、
文楽並みの三人遣い。
稽古を重ねる度に、三人の呼吸も、
素戔鳴尊との動きも噛み合って、
迫力を増して行きました。

素戔鳴尊を遣うのは
幸助君。
大蛇に呑まれた稲田姫を
救わん物と駆け付ける、
大活躍のヒーローです。

八岐大蛇との立ち回りは、
ほとんど立ち詰め。
相当しんどい筈ですが、
そこは技術と若い体力で、
決まりきまりの形良く、
縦横無尽の遣いっぷり。
スパイダーマンよろしく
高木によじ登り、
上空から大蛇に斬りおろす
などと言う振り付けは、
迫力満点。
幸助君の背の高さが、
活かされています。

前回は
子供達も多い夏休み。
その為もあってか全体的に、
大蛇との立ち回りに
重点を置いた大活劇、
スペクタクル風でしたが、
今回は後半の迫力はそのままに、
前半の岩長姫の舞が、
より妖しさを感じさせます。

この「振袖始」今月私のイチ押し。
(勿論ぜんぶオススメですが)
前回御覧戴いた方も、
まだ見ていない方も、
これは見逃せません。

2月の寒い夜ですが、
熱い舞台をお見せいたします。
楽日まで、毎日工夫を加え、
進化途中の狂言ですから、
一度と言わず、二度三度。
幸い一部、三部には
まだお席がございます。
皆様のお越しを心より
お待ち申し上げております。

豊松清十郎

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[2012/02/10 12:43] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
二月東京公演御案内(続きましては、二部でござりまする)
続いての二部は、
お馴染み「義経千本桜」
今回は三段目、
椎の木の段からすしやの段
までを上演致します。

地方公演などでも
度々掛かる演目ですので、
「またか!」
とおっしゃるお客様もあるか
と思いますが、
やはり何回見ても
「良い物は良い!」

維盛、権太、弥左衛門、
それぞれに絡む、
内侍、小金吾、お里に小仙。
素早い展開で、次々に事件がおきながら、
そこに関わる人々の、
親子、夫婦、主従の情愛が、
存分に描かれています。
どの登場人物を取っても、
お芝居の筋書きの為の
単なる「駒」にならず、
生き生きと息づいている。
そこが名作の、
名作たる所以です。

二部にはもう一本、
「五十年忌歌念仏」が。
「お夏清十郎」で
有名なお夏が、
物狂いの姿となって、
恋人の清十郎を探し彷徨う、
と言う舞踊劇です。

お夏を遣うのはこれが二回目。
前回は襲名を控えた、
平成20年、大阪の夏公演。
清之助として最後の舞台でしたので、
思い出深い物があります。

楽屋内では
「清十郎がお夏をやって、
これがほんまのお夏清十郎や」
という馬鹿を言う者もおりますが。
恋人の清十郎を一心に追い求め、
別れる時に被っていた菅笠を見ると、
誰彼となく走り寄って
尋ねずにはいられない
悲しいお夏。

今回は二度目でもあり、
踊りの振りに気を取られず、
お夏の一途な思い、
その哀れさを出したいと
思っていますが、
初日を終えて・・・
頑張ります。

この二部、
お陰さまで平日も全て売り切れ。
我々には有難い事ですが、
御覧戴けない皆さま、
申し訳御座いません。

続いて三部はこちらも名作、
「菅原伝授手習鑑」の
寺子屋の段を御覧戴きます。

こちらも
「またか!」というお客様も
おありでしょうが、
「良い物は、よ・・・」
あ、もうイイですね。

豊松清十郎

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[2012/02/09 10:51] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
二月東京公演御案内(先ずは、一部でござりまする)
寒いさむーい日が続いております。
恵方巻きの丸かぶりに
節分の豆まきも終わり、
2月4日は立春。
昨年は2月に入ると、
穏やかに緩んだ寒さが、
いつまでも衰えません。

梅です
梅です。全く咲いておりません。

固い蕾です
固い蕾です。

昨年は馥郁と香りを漂わせていた、
劇場前庭の梅の木も、
今年はまだ固く蕾を閉ざしたまま。
日陰には十日も前の雪が残り、
皇居のお堀も凍りついておりました。


劇場傍の桜田濠
劇場傍の桜田濠。

分かるかな?
お堀の水も凍っているのですが、分かるかな?

見事に凍っております
実家の筧(かけい)の水もこの通り。 見事に凍っております。

そんな寒い立春に、
東京公演
初日を迎えました。
今月一部は
「彦山権現誓助剣」
東京では、平成12年以来、
12年ぶりの上演。

素朴、朴訥な人柄で、
気は優しくて力持ち、
人の情には涙もろいが、
非道な事には一歩も引かぬ、
偉丈夫を絵に描いた様な、
好漢六助。
男優りで大女、
仇を尋ね
諸国を巡り、
武芸の道には秀でても、
想い焦がれた夫の前では、
可憐な乙女に戻ってしまう、
愛らしいお園。

梅の香漂い鶯鳴く、
早春の山里で、
そんな二人が初めて出会う
「毛谷村の段」は、
緊迫したやりとりの中にも、
何とも言えない
大らかな、
可笑しみにあふれていて、
私も大好きなお芝居のひとつ。
そんなに久し振りとは、
意外でした。

仇の在りかが明らかになり、
小倉に向かう出立の場面は、
六助のほれぼれする男ぶりに、
付き添うお園の甲斐がいしさ、
畳み掛ける浄瑠璃と共に、
いつ見ても
わくわくします。

今回はそれに加えて、
仇役、京極内匠(本当に悪ーい奴です)
の冷酷非道な悪巧みの、伏線となる
「杉坂墓所」と、
大団円の
「立浪館仇討の段」
を合わせて御覧戴きます。

殊に「立浪館」は35年ぶりの上演。
「やっぱり仇討物は、敵を討つ場がなくてはね。
最後が見られて、スッキリしました」
と言って戴けるか、
「これなら毛谷村で終わった方が・・・」
となるかは、演者の頑張り次第。
皆様にはどう御覧戴けますか。

豊松清十郎

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[2012/02/08 07:45] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
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