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オロチや狐の出来栄えにも、目を止めて戴きます様に。
願っていた通り、公演初日に梅雨が明け、
スカッと開幕、と喜んでおりましたが、
いやぁ、暑い暑い!
梅雨明け十日、とは言う物の、
今年の暑さはまた別物、
ポケーっとしている内に、
すっかり御無沙汰してしまいました。

私は少々暑気あたり気味でも、
公演の方は、たくさんのお客様に、
御覧いただいております。
「キツネさん達が可愛らしい」、
「大阪の夏は、やっぱり夏祭、
地車囃子に、男伊達が堪りません」
など、各部様々な声を戴く中、
三部レイトショーで上演中の、
今回初お目見え、「日本振袖始」にも、
色々評判を、頂戴しております。
「立ち回りが迫力満点」
「岩長姫の妖しさが素敵」
などとおほめの声と共に、
「期待していた程では…」
という厳しい御感想も。
是非たくさんのお客様に、御覧戴きたい、
と願っておりますが、
今日はそこで活躍中、
ヤマタノオロチのお話しをちょっと。

オロチ作りのはじまり
↑オロチ作りのはじまり、はじまりぃ。

根気のいる作業です
↑根気のいる作業です。

今回、大蛇は八つの首を、
一人、一つずつ人形遣いが持って遣います。
結構な重さがあり、高さも出さねばならぬ為、
全員背伸びして、大汗たらたらです。
この大蛇、こんなに大きくても、
小道具なのです。

地下の駐車場で吹き付け塗装
↑地下の駐車場を、ビニールで囲って、吹き付け塗装。

これは廊下です
↑これは廊下です。すっかり仕事場。

元々、文楽の小道具係りは、
小道具を出したり、仕舞ったり、
管理するのがお仕事。
ですから、小道具を作るのは、
本来の仕事ではありませんでした。
しかし今の小道具チームは、
全員物作りが大好き。
新調する小道具を、外注に出さず、
納得いくまで、コツコツ手作り。
材料も廃材など使って、
極力安上がりに。

何と言っても、遣い手の意見を、
直接汲み取って貰えるのが、
有り難いのです。
昔は小道具が出来てきて、
人形のサイズに合わないとか、
使い勝手が悪すぎるなどと言う事は、
日常茶飯の事でしたから。
その小道具係三人が、
ヤマタノオロチも作り上げました。

怖い顔ですねぇ
↑怖い顔ですねぇ。

出来てきました
↑出来てきました。

6月の鑑賞教室から、
通常業務の傍らの、作成。
劇場には工房など無い為、
小道具を収納する、狭い部屋では収まらず、
廊下や、舞台袖、地下の駐車場まで、
劇場の空きスペースを活用して、
寝る間も惜しんでの作業、良く頑張ってくれました。

いよいよ完成
↑いよいよ完成。勿論他に四兄弟がいます。

森永さん、久我さん、天野さんの三名。
顔写真は、「裏方ですから」と、
奥ゆかしく断られました。

今回は、一部に登場する狐たちも、
全部新しくなっての登場。
これも、勿論三人の力作です。
今回の公演は、舞台と共に、
オロチや狐の出来栄えにも、
目を止めて戴きます様に。
御来場、お待ち致しております。

豊松清十郎

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[2010/07/24 10:53] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
ダイナミックな立ち回りが、見所です。(第3部サマーレイトショー)
第3部は、サマーレイトショー。
18時半からの開演となります。
お馴染の「寺子屋」を御覧いただいた後、
「日本振袖始」を復活上演するのが、
今回一番の話題です。

神話の世界を題材に取った、
近松門左衛門の作品。
その中で、主人公、素戔鳴尊が、
ヤマタノオロチを退治する所を、
舞踊劇にした、景事物です。

岩永姫に身をやつした八岐の大蛇が、
仕掛けられた甕の酒を飲んで、
次第に酔い痴れる有り様。
そして大蛇に立ち向かい、
稲田姫を助け、宝剣を取り戻す、
素戔鳴尊のダイナミックな立ち回りが、
見所です。

実はこの狂言、
亡くなった呂太夫兄さんが主宰された、
「紀尾井文楽」で、10年ほど前に上演され、
私は稲田姫を遣った、思い出があります。
しかし、その時とは振り付けも変わり、
舞台もグッと大きくなりました。
まだ稽古も見ていませんが、
どんな舞台になるのか、私も楽しみです。

いつも上演する、古典物と違い、
新作、復活狂言は大変な準備が、必要です
今回も、三人の出演者は勿論、
床山、かしら、衣装、小道具に、
照明、音響などのスタッフさん、
大蛇の頭で頑張る、若い人形遣いまで、
皆「良い舞台を」という、
一つの目標に向かって、
準備に大わらわです。

この一幕が「平成の景事」として、
末永く、繰り返し上演される演目となるか。
皆さまの目で、しかとお確かめいただければ。

夏休みの文楽も、どうぞ宜しくお願い致します。

豊松清十郎

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[2010/07/16 23:09] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
浪花の夏祭り真っ盛り、の中での上演です。(第2部名作劇場)
第2部は名作劇場として、
「夏祭浪花鑑」を。
このお芝居で舞台となる、高津神社の祭礼は、
初日の17日から、
住吉さんは、
楽日近くの30日からと、
正に、浪花の夏祭り真っ盛り、の中での上演です。

今回は、皆さま御存じの
「長町裏」の後、久し振りに
「田島町」が出ますので、
一寸徳兵衛、お梶など、団七を見守る人々の思いが、
より深く、お分かりいただけると思います。

因みに、義平次が殺された長町は、
今の日本橋電気屋街の辺り。
団七の住居のある田島町は、
高津神社を少し北に行った、
上本町7丁目に当たるとか。
あの辺は、空堀商店街も近いですし、
お芝居のお帰りにでも、ぶらっと立ち寄って、
昔を偲んでみるのも、一興かと。
とは言え、
今の電気屋街の賑わいの中で、
「長町裏」を思い浮かべるのは、
相当想像力のある方でも、
至難の業、だとは思いますが。

豊松清十郎

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[2010/07/15 09:12] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
可愛い狐サンが、いっぱい登場します。(第1部親子劇場)
梅雨明けが近付き、祇園祭、天神祭など、
京都、大阪の夏祭りの声が聞こえて来ると、
文楽劇場では、夏休み公演の始まり。
もう、間もなくの開幕前に、
ちょっと御案内を。

第1部の親子劇場、
今年は
「雪狐々姿湖」を上演致します。
優しい猟師に恋をしてしまった、
狐のお姫様の、悲しい物語。

可愛い狐サンが、いっぱい登場します。
分かりやすい解説も付いて、
お子様には、記念グッズのプレゼントも。
「文楽見てみたいけど、子供置いて行けないし」
というお母様方にも、お勧めです。

今年もまた、お母さんや、
おじいちゃんおばあちゃんに、手を引かれ、
目をキラキラ輝かせて劇場に急ぐ、
元気な子供達と、楽屋入りするのを、
楽しみにしています。

豊松清十郎

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[2010/07/14 11:05] | あきらめず文楽一途 | トラックバック(0) | page top
遣・踊・奏「ダンスと文楽人形女殺油地獄」ご案内・その2
コラボレーション公演の
第一回目は、
沖縄民謡歌手、古謝美佐子さんの歌と語りに、
ご主人でもある佐原一哉さんの脚本、作曲、演奏で、
遊郭に身を沈め、自ら命を絶つまでの短い生涯に、
たくさんの名歌を残した、悲哀の女流歌人を描く、
「吉屋チルー物語」。

二回目は、
知立に残る民話、伝説などから想を得た勘緑君が、
自ら脚本を書き上げ、
知立出身の
和太鼓ユニット『光』さんの作曲、演奏で、
親子、兄弟の絆や、自然破壊へのメッセージも込めた、
「池鯉鮒る魂」

三回目が、
人間国宝、講談師の一龍斎貞水師を招き、
貞水十八番の立体怪談で、
文楽人形が動き出す、
「四谷怪談」

そして、
迎える四回目は、
世界でも活躍するダンサー、伊藤キムさんとの競演です。
題材は、近松門左衛門作、「女殺油地獄」
現代でもそのまま通じそうな、若者の狂気、凶行。
どこか不条理も垣間見える、この近松の世界を、
キム、勘緑がどのように解釈し、どんな舞台に作り上げるか。

この公演に、私もお吉役で、出演する事になりました。
今回の舞台は、歌も語りも無く、
キムさんと人形の、動きだけ。
そこで肝心なのは、音楽ですが、
作曲は近藤浩章さん。
キムさんと同じく、やはり知立のご出身。
(知立は、タレントが揃っていますね)
コジマ電機のCM、アンパンマンシリーズの音楽など、
皆さんよくご存じの作品に加えて、
テレビドラマからラジオ番組、ミュージカルまで、
本当に、多方面で作品を残されています。

振り付けは、勿論キムさん。
バレエではなく、舞踏系のダンサーですが、
振りを作っていく過程に、興味津津。

先日、お稽古も始まりました。
その模様は、また改めてじっくりと。
きっと、興味深いステージになる事と思います。

9月24、25日の二日間。
実はもう、チケットは発売されています。
ぴあでも、扱っていますので、
遠方の方にも便利です。
詳しい事は、
ここに掲載したチラシ、
また、パティオ知立のHPを御覧下さい。
たくさんの皆さんの御来場を、
お待ち致しております。

豊松清十郎


知立市制40周年記念・知立市文化会館開館10周年記念事業“人形浄瑠璃の可能性④”
遣・踊・奏「ダンスと文楽人形女殺油地獄」(豊島屋油店の段より)

■開催日時:平成22年9月24日(金)19時・25日(土)18時30分開演
■料金:一般 2000円
■場所:知立市文化会館(パティオ池鯉鮒)花しょうぶホール
■出演:伊藤キム(愛知県知立市出身)
      豊松清十郎、吉田勘緑、他 人形浄瑠璃文楽座。
■演奏:和太鼓ユニット光・吉田さとる、佐藤由理(シンセサイザー)。
■作曲:近藤浩章

女殺油地獄ポスター・表

女殺油地獄ポスター・裏
↑Wクリックで大きくなります。

知立市文化会館(パティオ池鯉鮒)ホームページ
http://www.patio-chiryu.com/
遣・踊・奏「ダンスと文楽人形女殺油地獄」ご案内ページ
http://www.patio-chiryu.com/event/syousai.html?s=325&ty=2010&tm=06&c=1

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[2010/07/12 13:49] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
遣・踊・奏「ダンスと文楽人形女殺油地獄」ご案内・その1
梅雨も、もう一息と言った所でしょうか。
夏休み公演の、初日を迎える頃には、
すっきり、カラッといきたい物ですね。

さて本日は、またまた公演の御案内を。
先日、5月3日の知立まつり、
山車文楽をご紹介した知立には、
パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)という劇場があります。
今年で開館十周年を迎えた、このパティオ、
事業の大きな柱が、山車文楽の保存、運営のお手伝い。
全国でも珍しい、山車の上で上演される、文楽形式の人形。

地元の宝、ともいうべき、この伝統芸能を、守り育てる為に、
この10年間、様々に取り組んできました。
それまでは二年に一度、祭礼時だけの出番だった山車文楽。
上演の場を増やそうと、山車のレプリカを作って、
毎年、からくりと文楽の定期公演が、行われるように。

さらに人形、義太夫節の、基本的な技術を高める為、
講座文楽を立ち上げての、勉強会。
私と勘緑君が、大阪公演の中日休みも使って、
月に1~2回、知立に通いました。
この生徒さんたちは、知立市民に関わらず、
広く募ったため、他市町からの方たちは、
知立の山車文楽の宣伝にも、一役買ってくれました。

開館五周年には、この生徒を中心として、
声楽、室内楽、義太夫節、のコラボレーションで、
「池鯉鮒宿祭縁(ちりゅうのしゅくまつりのえにし)」を制作、
知立のみならず、名古屋市でも上演されて、
なかなかの評判を、戴きました。

こうした、地道なサポートのお陰もあり、
この所、目に見えて力が付き、
晴れの舞台、知立神社での上演でも、
足を止めてご覧戴く方が、
グッと増えました。

こんなお付き合いの中、山車文楽に加えて、
我々大阪文楽(?)を取上げた公演も、
開館当初から、数多く企画されています。

開館初年度には、地方巡業。
翌年からは、「壺坂」、「阿波の鳴門」など、お馴染みの狂言を、
前半は知立、後半は我々が遣うという試み。

中学生を対象の、文楽教室も、
ずっと続いていますし、
昨年は、私の襲名記念の公演も、企画していただきました。

そんな数ある公演の中に、
「人形浄瑠璃の可能性」と銘打った、
一連の企画があります。
若手の昔から、
文楽劇場の枠を飛び出して、
野外公演や、他ジャンルとの共演に、
熱心に取り組んできた勘緑君が、
その経験を生かして、時には脚本も書き下ろす、
コラボレーション公演です。

豊松清十郎


知立市制40周年記念・知立市文化会館開館10周年記念事業“人形浄瑠璃の可能性④”
遣・踊・奏「ダンスと文楽人形女殺油地獄」(豊島屋油店の段より)

■開催日時:平成22年9月24日(金)19時・25日(土)18時30分開演
■料金:一般 2000円
■場所:知立市文化会館(パティオ池鯉鮒)花しょうぶホール
■出演:伊藤キム(愛知県知立市出身)
      豊松清十郎、吉田勘緑、他 人形浄瑠璃文楽座。
■演奏:和太鼓ユニット光・吉田さとる、佐藤由理(シンセサイザー)。
■作曲:近藤浩章

女殺油地獄ポスター・表

女殺油地獄ポスター・裏
↑Wクリックで大きくなります。

知立市文化会館(パティオ池鯉鮒)ホームページ
http://www.patio-chiryu.com/
遣・踊・奏「ダンスと文楽人形女殺油地獄」ご案内ページ
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[2010/07/11 14:00] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
今年はカローリングを体験します。(大和公演・その5)
打ち上げで、二日酔いの人も、容赦せず、
朝九時には、地元の体育館に集合。
大和の皆さんとの交流会。

今年はカローリングを体験します。
カローリング?
聞き慣れない名前ですが、
つまりは、陸のカーリング。
名古屋のベアリングメーカーで、
平成五年に、考案されたそうです。
あの箒の様な、スィーピングこそありませんが、
ストーンで相手を押し出したり、ガードを置いたり、
気分はすっかり、チーム青森。
文楽チーム、大和チームの対抗戦で、
和やかに、しかし心は熱く、楽しみました。

カラフルカローリング
↑カラフル、カローリング。

玉誉くんめっちゃマジ
↑玉誉くん、めっちゃマジです。

闘争心をあおります
↑磨き上げられた床が、闘争心をあおります。

視線が集中します
↑一投一投に、視線が集中します。

お腹も程良く空いた所で、元のキャンプ場に戻って昼食。
自分の食べる物は、自分で確保とばかり、
池に放された、あまご、岩魚をつかみ取り。
その場で捌いて、塩焼きに。
私が、それまで、あまり得意ではなかった、
川魚のおいしさに目覚めたのも、
この大和の、交流会ででした。

つかみ取りです
↑つかみ取りです。

厳しい世界です
↑自分のものは、自分で確保する。厳しい世界です。

勘介くんは必死なのです
↑こう見えても、勘介くんは必死なのです。

食糧確保
↑やっと、食糧確保!

その他にも、冬場に取った、猪肉、シカ肉に、
畑で採り立ての、新鮮な野菜のバーべキュー。
まだ青葉の、朴の歯の香りが爽やかな、朴葉寿司。
何から何まで、地元の食材ばかり。
郡上の味を、心行くまで堪能しました。

バーべキュー会場です
↑向こうに見えるのが、バーべキュー会場です。

美味を満喫です
↑あれこれ迷いながらも、美味を満喫です。

年々輪が広がります
↑この交流会があればこそ、年々輪が広がります。

この交流会、公演が秋深ければ、
蜂の子取り(巣を探して、山を走り回ります)に自然薯掘り、
春先なら山菜採りと、
四季折々の大和の楽しみを、
用意して下さいます。

実はこの大和公演、
「郡上のおいしい鮎を食べよう」
と言う所から、始まったのです。
初めは6人だった、人形遣い。
この交流会の評判もあり、
一人、また一人と増えていき、
今年は、玉彦、勘介の、
新人二人が加わって、
14人。

大和の、郡上の皆さんとのふれあいの場、
この交流会こそ、大和公演の原点。
公演会場と、
駅、ホテルを往復するだけの、
いまの地方公演では、味わえない喜びです。

地方財政も厳しい中、行政の補助も、
以前の様に潤沢にはいかず、
こういう小さな町で、公演を続けて行くのは、
けして、楽ではありません。
しかしお互いに、お金の無い所は、
それぞれの知恵で補って、
このご縁を大切に、と願っています。
今年もたくさんご来場いただき、ありがとうございました。
来年は皆さんも、郡上を覗きにいらっしゃいませんか。

豊松清十郎

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[2010/07/09 12:44] | なまけず一所懸命 | トラックバック(1) | page top
奈良、横浜からお越しの方も!(大和公演・その4)
郡上大和から、帰ってまいりました。
てるてる坊主を作って、祈った甲斐も無く、
公演当日は雨。
大和に向かう、高速上では、
時に前が見えない程の、強い降り方です。

幸い今年は、野外では無く、屋内の公演。
舞台の方への、支障は無いのですが、
会館前の駐車場に、設えられた
テント張りのバザーに、
例年の賑わいはありません。

雨です
↑写真ではわかりにくいかもしれませんが、雨です。

しっかりと雨です
↑しかも、しっかりと、雨です。

しかし、その雨を物ともせず、
客席には、たくさんのお客様が、
詰め掛けて下さいました。
郡上市内の皆さんのみならず、
中には、奈良、横浜からお越しの方も!

今年も変わらぬ、お客様の、
温かな声援に支えられて、
普段の本公演では、
まだまだ頂けない役々に、
挑ませていただきました。

終演後、大道具のバラシ、
トラックへの積み込み、などを手伝うのも、
こういう舞台の良い所。
普段黙々と、表方を盛り立ててくれている、
スタッフの有難さが、僅かでも身に沁みます。

今夜の宿泊は、山道をグングン上った、
母袋のキャンプ場。
温泉で、汗を流した後、
まだ雨の降り続く中、
野外での打ち上げとなりました。
大和の皆さんと、日付の変わるまで、
楽しく、飲み交わしました。

あくる日目覚めると、雨音は聞こえず。
天気は見る間に回復し、やがて青空に。
一同空を見上げて、さもありなん、と納得。

青空です
↑青空です。さすがです。ありがとう、K一朗君。

実は前日、
「雨乞いの三味線」と異名をとる、
文楽屈指の雨男、K一朗君が、
お稽古の都合で、ひと足早く、
帰阪したのです。
何しろ、彼が一撥「テーン」と下ろすと、
たった今まで、雲一つ無かった晴天が、
一天俄かにかき曇り、みる間に辺りは、
篠突く雨となるのですから。
皆々心の中で、「Kいっちゃん、ありがとう」
と呟いていたに、違いありません。

豊松清十郎

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[2010/07/07 15:19] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
様々の苦労を、積み重ねて、「母情落日斧」。(大和公演・その3)
町のイベントとして、すっかり文楽も定番となった頃、
今度は新作の依頼が。
大和では、文楽と共に、薪能が行われています。
その番組の中で、
毎年上演される『くるす桜』は、
上演が途絶えていた演目を復活した、
いわば、大和オリジナル。

このオリジナルを、是非文楽でも、という事なのですが、
私などには、雲を掴むようなお話。
先ずは台本をどうしよう、と狼狽えている所へ、
かねがね、新作にも挑んでみたかったという、
勘緑君が、名乗りを上げてくれました。

大和に所縁のある題材からの、台本作り。
現地に何度も足を運び、二稿、三稿と吟味を重ね、
ようやく出来あがると、次は作曲。
こちらは、研修生では勘緑君と同期生、
大和にも、何回も出演して貰った、
燕三君、当時の燕二郎君が、
引き受けてくれました。

人形のかしら割りや、髪型、衣装、小道具の相談など、
文雀師匠始め、技術部の皆さんに、お助けいただいて、
これも整い、ようやく本格的に、お芝居へ。
忙しい本公演の合間を縫って、積み重ねた稽古。
舞台の立ち位置、小道具の出し入れにも、
打ち合わせを重ねました。

そしていよいよ、平成13年9月1日、
新作文楽「母情落日斧(ははなさけらくじつのおの)」が、
上演の運びとなったのです。

床も、人形も、スタッフも、そして大和の皆さんも、
様々の苦労を、積み重ねての事だけに、
幕が開いた時の喜びは、一入でした。
初演は明建神社での、野外公演。
翌年は屋内で、少し演出を変えて再演。
更に三演を重ね、これからも大和の狂言として、
節目節目に、上演の予定です。

さて、それから・・・っと。
いやはや気が付けば、またまた、長々と。
本当は、郡上のおいしい物、楽しい場所、
遊び方などを御紹介する筈でした。
お芝居の事も、大和の皆さんとのふれあいの事も、
もっともっと。
でも、もう公演が始まります。
大切な舞台に、集中しなくては。
また来年、公演が近付いたら、
続きを改めて、
という事にいたしましょう。
その時も、どうぞお付き合いの程を。
それでは大和に、行って参ります。

豊松清十郎

*「大和公演」の詳細は、こちら をご参照ください。

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[2010/07/03 00:29] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
客席のあちこちから、ため息の声が洩れました。(大和公演・その2)
平成9年、
簑助師匠をお招きして、
野外公演の、企画が持ち上がります。
この年、予定していたイベントが無くなり、
町からの予算が、
たっぷり出る事になったのです。
師匠に御相談すると、快諾。

「鳴戸」に「曽根崎」の道行、という番組建ては、
師匠のお考え。
そのうえお弓にお初、更に人形解説まで、
出ずっぱりで、勤めて下さいました。
会場は、町内の明建神社。

拝殿が、能舞台になっていますが、
それを生かしての、舞台設営。
自らも野外公演を何度も主催して、
ノウハウを知り尽くした、
勘緑君が先頭に立ち、
大和の人達、スタッフと力を合わせて、
準備を進めて行きます。

当日、心配していた雨が降り、スタッフは大わらわ。
しかし「曽根崎」の道行前に、雨があがると、
会場がスモークを焚いたような、夕もやに包まれ、
その中をさまよい歩く、お初、徳兵衛の姿に、
客席のあちこちから、ため息の声が洩れました。

ムササビが樹々を飛び交う、
野外公演ならではの、ロケーションの中、
簑助師匠の遣う、
文楽人形の凄さ、美しさに、
大和の皆さんが魅せられた、一夜でした。

翌年からはまた我々が勤める舞台。
これまでと違い、
本物の芸を目の当たりにされたお客様方。
見捨てられないよう、取り組む姿だけでも見て戴けるようにと、
更に力が入りました。

豊松清十郎

*「大和公演」の詳細は、こちら をご参照ください。

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[2010/07/02 08:21] | なまけず一所懸命 | トラックバック(0) | page top
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